綾野剛主演映画「でっちあげ」、キタニタツヤが歌う主題歌特別映像＆場面写真解禁

2025.07.03 18:00

綾野剛主演の映画「でっちあげ　～殺人教師と呼ばれた男」が6月27日より公開された。このたび、主題歌であるキタニタツヤの新曲「なくしもの」に乗せた主題歌特別映像が解禁。あわせて本作の場面写真も披露された。

→綾野剛主演の映画「でっちあげ　～殺人教師と呼ばれた男」が6月27日より公開された。

教師の体罰事件の真相を巡る、実話ベースの社会派ストーリー

本作は、2003年に起きた日本初の教師による体罰認定事件について詳細に記した、福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ　福岡「殺人教師」の真相』が原作となっている。また共演には柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫ら実力派俳優が揃う。

綾野演じる小学校教諭・薮下誠一は、保護者・氷室律子(柴咲)に自動・氷室拓翔への体罰で告発される。この事件を嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨)が実名報道に踏み切り、過激な言葉で脚色された記事が世間を震撼させる。マスコミの標的となった薮下に対し、世間の支持を得た律子は550人もの大弁護団を結成、前代未聞の民事訴訟へと発展していく。

キタニタツヤが歌う主題歌特報映像＆場面写真が公開

今回、本作の主題歌を務めるのはシンガーソングライターのキタニタツヤ。本作のために書き下ろした楽曲「なくしもの」に乗せた主題歌特別映像が、このたび解禁された。映像では、綾野演じる“殺人教師”と呼ばれ、世間の断罪に晒されていく薮下の視点を通して、 “信じる”ことの難しさ、そしてそれでも誰かを信じたいという、かすかな希望が描き出される。

教師としての穏やかな日常は、柴咲演じる氷室律子による告発をきっかけに一変。報道と世論に追い詰められ、声を上げても誰にも届かず、絶望の淵に立つ薮下。耐えかねて「離婚しようか」と呟く薮下に、「私はあなたの味方だから」と真っ直ぐに返す妻・希美(木村)。そして、薮下の依頼を引き受ける弁護士・湯上谷(小林)。本映像は、崩壊していく日常の中での耐え難い孤独と、そこに差し込む信頼と一筋の光を、主題歌「なくしもの」とともに映し出していく。

映像後半では、家族との穏やかな時間や、教壇に立ち子どもたちと向き合う姿が回想される一方で、社会の怒号とメディアの糾弾が容赦なく薮下に襲いかかっていく。絶望の中でもがきながら、それでもなお前を向こうとする薮下。失ったものは決してすべては元に戻らない非情な現実を生きるゆえに、信じ抜く力やもう一度「信じてみたい」と願う気持ちを浮き彫りする内容となっている。

また、あわせて場面写真も公開。児童たちに優しく声をかけながら体育の授業を行う薮下や、妻・希美と談笑するシーンなど、薮下の平穏な日常や、彼を支える人々の姿が静かに映し出されたものとなっている。