「映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」出演、上から原田泰造、中島颯太

原田泰造&中島颯太、「好きなものや人を、ちゃんと『好き』って言えるっていいなって思える作品」<映画 おっパン>

2025.07.03 08:30
「映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」出演、上から原田泰造、中島颯太

原田泰造が主演を務めるドラマの映画化「映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」が7月4日に公開される。同作は、練馬ジムによる人気コミックが原作のホームコメディー。古い価値観を持つ沖田誠(原田)は家族からも会社の部下からも敬遠される存在だったが、二回り以上年下のゲイの大学生・五十嵐大地(中島颯太)と友だちになったことで、これまでの偏見をアップデートしていくようすを描いている。映画版では誠の前に以前パワハラを行ってしまっていた元部下・佐藤(曽田陵介)が顧客として現れ、大地はパートナーの円(東啓介)と遠距離となり、ピンチが訪れる。このたび、WEBザテレビジョンでは原田と中島にインタビューを実施。作品への思いやみどころ、銭湯シーンでの撮影秘話について語ってくれた。

原田「誠は変化を全部吸収しようとしていて、それが素敵だなって」

――まず映画版として続編が制作される話を聞いた感想から教えてください。

原田:ドラマ版で誠はアップデートしきったのかなと思ったら、まだしきれてなかった部分もあって、家族もそれぞれ新しい悩みを抱えて、大地くんカップルにも悩みがあって…など、しっかり構成されていて脚本を読んで楽しかったです。映画化だからと言って力まずに自然な感じに入っていけました。

中島:ドラマがたくさんの方に届いていると実感できて嬉しかったです。映画はオリジナルストーリーだったので、どんな展開になるんだろうってワクワクしながら読んだら、やっぱり「おっパン」だなって感じました。セリフ一つとっても「この言葉とてもいいな」と思えるものが至る所にあります。

――ドラマでは古い価値観の誠を完全否定するわけではなく、誠が主体となってアップデートしていくところが良かったですが、お2人はドラマのどんなところが視聴者に支持されたと思いますか?

中島:ドラマを見てくれた事務所の先輩や後輩の感想や視聴者の方のコメントで、「お父さんに見て欲しいです」だとか、お父さん方が「この作品で気づくことができました」という内容をいっぱい見ました。お父さんにダメ出しをするわけじゃなくて、相手を尊重することをゆっくり教えてくれる作品だったので、パワーをもらってくれた方がたくさんいらっしゃったんじゃないかと思います。

原田:誠が1話目で大地くんと出会って変化していくのだけど、大地くんって自分を隠そうとせずとても堂々としてるでしょ? そして、誠は変化を全部吸収しようとしていて、それが素敵だなって思いました。大地くんの存在がかっこいいんだよね。

中島「『おっパン』で経験したから、相手の立場をより考えられるようになりました」

――俳優としてのお互いの印象や感想はいかがでしょうか?

中島:今回、僕にとって初めての連続ドラマ単独出演だったので緊張してたんですけど、泰造さんの演技や存在に助けられました。演技というより、もうそこに沖田誠さんがいて。アドリブもすごいし、カルロス(沖田家の愛犬)が走っちゃったら一緒に走ったり、爆笑するくらいの面白いことをされたかと思えば、重要なところでは心にグッと来る演技されたりするんです。ドラマのときからですし、映画版のときも変わらずでした。

原田:颯太くんはドラマ初めてっていうのが嘘だと思うくらい上手で。上手っていうか、颯太くんこそ大地くんがちゃんと入ってるから、何やってても全部大地くんで返ってくるんですよね。迷いがなくてすごくやりやすかった。あと、颯太くんが「今の泰造さん、かっこよかった」って遠くでそっと言ってくれると、「俺良かったんだ、やった!」って(笑)。褒め上手だから共演の役者さんたちはやりやすいと思いますよ。

――ドラマから映画版となってパワーアップしたと感じたことはありますか?

中島:新しいキャストの皆さんが演じる新しいキャラクターが加わっています、曽田陵介さんが演じる店長だったり、トータス松本さんが演じる編集者だったり。いろんな角度でいろんなキャラクターが増えて刺激的になりつつ、「おっパン」の良さは変わってないことは素敵だと思いました。 

原田:僕はコミカ(劇中に登場するコミケのようなイベント)のシーンが印象的でした。エキストラさんが本当にいっぱい居て、隠れたりワーワー騒いだり、大変なシーンだったけどパワーが漲ってました。

中島:エキストラさんの人数もセットも含めてすごい大掛かりなシーンで、スタッフさんも大変だったと思いますけど、パワーがあふれるシーンに仕上がっていると思います。

――ドラマのときから価値観の変化に対応していく力が描かれていますけど、本作に出演することで価値観や考え方の変化があったら教えてください。

中島:SNSやブログで例えば「ライブ楽しかったです」だけじゃなく「来られなかった方はまた必ず会いましょう」って一言を添えることを意識するようになりました。「おっパン」でいろんな人の形があっていろんな思いがあることを経験したからこそ、相手の立場を考えられるようになったんだと思います。

原田:僕は自分が若い頃と比べて、今のほうが全然生きやすいと思うようになった。メイクひとつとっても、今は男の人もするでしょ? 僕も若い時にしたかったなって思いますよ。

原田「好きなものや人を好きって言えるっていいなって思える作品」

――沖田家の方たちは生きがいや趣味を持って生活してますが、ご自身の趣味やこれが有るから頑張れるって思うことがあれば教えてください。

中島:僕は音楽とお笑いですね。音楽はとことん好きなことを仕事にさせてもらってるので本当にありがたいです。お笑いは元気をもらっていますね。たくさんの方のネタを見るのが好きです。ラジオも好きでダイアンさんやマユリカさん、ダブルヒガシさんの番組は聞いています。

原田:僕はサウナです。中に入って、水風呂、休憩を3セット。いつも決まってるんですよね。

中島:声かけられたりしますか? サウナと言えば泰造さんっていうイメージがあるから気づく人も多いんじゃないですか。

原田:そういうのはないな。みんな放っておいてくれるから(笑)。

――撮影中に印象に残ったエピソードなどはありますか?

原田:カルロスが登場すると、やっぱりみんなカルロスに全集中しちゃうね。

中島:カルロスが次にどんな動きをするか見守ってますよね。あと、銭湯のシーンがあるんですけど、僕がしゃべってるシーンで少し水面が動いていたほうがいいってなって、実は泰造さんが効果出してくれてるんですよ。

原田:そうそう、ピターってなっちゃってるからね。

中島:泰造さんが下の方で手でこう、波を送ってくれてました(笑)

――では、最後にこの作品のみどころを教えてください。

中島:ドラマを見てくれていた方も映画で初めて見る方も、きっと勇気づけられると思います。好きなものがあるっていいなって思えるし、爆笑しちゃうほど笑えるシーンもあるし、泣けるシーンもあるし、心を支えてくれる作品になっていると思います。

原田:好きなものや人をちゃんと好きって言えるっていいなって思える作品だから、いろんな人に見てほしいです。好きなものに突き進んで行く人の背中を押すような、何かが届くと良いなと思っています。

◆取材・文=牧島史佳

撮影=ナカムラヨシノーブ

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