キンプリ高橋海人、長澤まさみ主演「おーい、応為」で時代劇初挑戦酒と女性を愛する絵師・渓斎英泉役

2025.06.03 07:00

King ＆ Princeの高橋海人が、長澤まさみ主演の映画「おーい、応為」(10月17日[金]全国公開)で時代劇に初出演することが発表された。葛飾北斎の門下生で、長澤演じる応為と共に腕を磨く絵師・渓斎英泉を演じる。

北斎の娘であり先駆的な女性アーティストであった葛飾応為

江戸時代の破天荒な絵師・葛飾北斎の娘であり弟子でもあった葛飾応為(＝お栄)にスポットを当てた同作。「美人画では父を凌ぐ」と言われた才を持ち、北斎の右腕として、そして数少ない女性の絵師として、人生を描きぬいた。茶も入れられず、針仕事もできないが、親ゆずりの画才と豪胆さで、男社会を駆け抜けていった先駆的な女性アーティスト・葛飾応為の人生を描く。

監督・脚本は大森立嗣が務め、葛飾北斎は永瀬正敏が演じる。

北斎の門下生、応為とは同志の英泉を演じる高橋海人

高橋が演じるのは、美人画を得意とした実在の絵師・渓斎英泉(＝善次郎)。北斎の門下生であり、応為とは気心知れた友であり兄弟のような同志だった。

若くして両親を亡くし、家族を養うために職業として絵師を生業にする人気絵師でありながら、酒と女性を愛する一面もあるという役どころだ。軽薄な江戸の男を装いながらも、応為と北斎の才能と唯一無二の絆を間近で見続けた善次郎を、色気たっぷりに、かつ冷静に世の中を見ているクールな男性として演じる。

高橋海人、劇中でも絵の腕前を披露

大森監督の映画には初めての出演となった高橋は、「(大森監督の映画は)生々しさがどの作品にもあって、美しさやパンクさがあるのが格好良いなと思っていた」とこれまでの作品を見ていたと話し、また「時代劇に出演できるということを聞いて、すごい、やった！と思い、さらに監督のお名前を聞いて、自分がご一緒したかった監督だったので、うれしかったのを覚えている」と出演の喜びを語っている。

自身も絵を描くことが趣味で、アート全般への関心が高く、これまでにテレビの冠バラエティー番組でさまざまなアート作品を披露してきた。映画では当初は絵を描くシーンはなかったものの、絵が描けることを知った監督がシーンを追加、撮影前に江戸時代の絵師らしく、“筆”で絵を描く練習をして本作に挑み、劇中でその腕前を発揮している。

応為を演じる長澤、北斎を演じる永瀬、2人との共演については、「自分が今回課題として、映っている自分を気にせず自然に会話の演技ができるように思っていたのですが、長澤さんが自然に引き出してくださって、引っ張っていただいて、すごく頼りにさせていただきました。永瀬さんはとてもストイックな方。監督と細かいところまで話し合われているのを見ると、自分ももっともっとやらなければと奮い立たされました。3人の関係性は撮影をしているときもしていない時も、とても居心地が良かったです」と語り、念願かなった初時代劇出演で苦労はあったものの、「学びのある期間で、毎日新鮮で気合の入る撮影でした」と振り返っている。

高橋海人コメント

ずっと願っていた時代劇、そして大森立嗣監督作品への参加はとてもうれかった分、不安もあり、クランクイン前は大森監督に本読みをさせていただきたいとご相談したほどでした。

撮影期間は、時代劇ならではの所作など学びが多く、毎日新鮮な1カ月でした。長澤さんが引っ張ってくださり、永瀬さんが優しくしゃべりやすい空間を作ってくださり、撮影中も撮影外も3人の関係性をとても居心地よくしてくださいました。

僕が演じた善次郎は軽く見える面もありますが、生きるために家族を養うために、絵を描き、そして職を変える現実主義な人物だと捉えています。当初予定になかった絵を描くシーンも直前に追加され、筆で絵を描く貴重な体験をさせていただきました。

お栄(応為)が自分のやりたいことを仕事にしてプライドを持ち絵を描き生きていく、その強さや覚悟が自分もいろいろなことに挑戦したいなと思っていただける作品になっていると思います。周りの環境に惑わされず、絵を描いて生きていくお栄と北斎、そしてその2人にほん弄されながらもそばにいる善次郎の関係性もお楽しみください。

※高橋海人の「高」は正しくははしご高