ジャパンプレミアに登場した小栗旬

小栗旬が関根光才監督のスタイルに助けられたことを告白「常に役と向き合えた」<フロントライン>

2025.05.29 11:06
ジャパンプレミアに登場した小栗旬

小栗旬が5月28日、都内で開催された映画「フロントライン」(6月13日[金]公開)ジャパンプレミアに、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介、森七菜、桜井ユキ、関根光才監督と共に登場した。

新型コロナウイルスを事実に基づく物語として映画化

同作品は、世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化したもので、未知のウイルスに最前線で挑んだ人々の奮闘を描く。

2020年2月、乗客乗員3711人を乗せた豪華客船が横浜港に入港した。香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されていたこの船内では、すでに感染が拡大し100人を超える乗客が症状を訴えていた。出動要請を受けたのは、災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」。地震や洪水などの災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医療チームだった。

対策本部で指揮を執るのはDMATを統括する結城英晴(小栗)と厚労省の立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは、結城とは旧知の医師・仙道行義(窪塚)と、愛する家族を残して船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松)たち。彼らは自らの命を危険にさらしながらも、乗客全員を下船させるまで誰一人諦めずに戦い続けた。

モデルの人物がいる役における役作り

登壇した小栗は、2020年2月当時について「これを報道でも見ていましたが、起こった時は僕がちょっと日本を離れている時期で海外にいたので、ロックダウンという状態の中で過ごすような状態だったんです」と明かし、「そんな中で、日本のニュースを見ていると、この船が入港してからのことが(トピックに)上がってきたりしていて。やっぱり受け取っているものはなかなかネガティブだったりして、実際にどういうことが起こっているのかというのが見えないままものすごい不安の中にいたな、ということを覚えています」と振り返った。

また、役作りについて「もちろんモデルの先生方がいらっしゃいますが、今回はその実在する皆さんになるということよりは、その人たちが体験したものを自分たちの役を通して、彼らが感じたもの、受け取ったものを表現していくという形だったので、『(結城のモデルの)阿南(英明)先生のようになろう』みたいなことはアプローチとしては違ったんですけれども、(阿南医師が)経験されたことを全部僕らに話してくれたり、『その時にどんな思いで向き合っていたのか』というのをおうかがいした上で、DMATのみんなが一番に何を大切にしたのか、どんなことをまず優先して選択していったのか、というような“思い”みたいなものは大切にしながら演じようと思っていました」と告白。

さらに、「現場に阿南先生が来てくれて、実際に先生が使っている聴診器で触診をさせてもらうようなシーンもあったりして、そういう意味ではいろんなことをサポートしてもらったなと思います」とにっこり。

小栗旬「みんなが主役である映画っていうのが作れた」

ほか、出来上がった作品について「初めて見た時に『本当にすばらしい作品ができたな』と。ここにいる我々の他にもいろんな形の主人公がそこにいて、みんなが主役である映画っていうのが作れたっていうのがすごくうれしかったです」と述懐。

そして、「現在でもこのことによって苦しんでいる人たちがいるという環境の中で、『誰かの目線において作るわけにはいかない』っていうスタイルを監督がずっと貫いてくれたので、“僕らは本当に自分たちも正しいと思っていることをやっているけれども、それが正解というわけではない”という環境の中で常に役と向き合えたなっていうのはすごく感謝しています」と打ち明けた。

◆取材・文=原田健

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