井川遥、堺雅人との共演を振り返る「どこまでも優しくて愛にあふれている方」＜平場の月＞

2025.05.22 19:07

女優の井川遥が5月22日、都内で開催された映画「平場の月」製作報告会見に、共演の堺雅人、中村ゆり、でんでん、吉瀬美智子、坂元愛登、一色香澄、土井裕泰と共に出席。堺の印象を明かした。

井川遥、堺雅人と恋人役で「ドキドキ」

本作は2018年に刊行された朝倉かすみによる「平場の月」(光文社)の映画化。刊行以来、発行部数 20万部を突破。各紙書評で絶賛されるとともに、第32回山本周五郎賞を受賞。中学時代の初恋の相手同士である男女が再会し、惹かれ合うストーリーは、「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼んだ。発売当初から映画化の要望も多数寄せられ、30社以上からのオファーを受け、満を持して映画化となる。

井川は「いわゆる中年の私たちのお話ってなかなかないなと思いまして。堺さんは覚えていらっしゃるかわからないんですけど、実は『半沢直樹』のときに『我々の世代のお話を何か作ってくれたらいいよね』なんていうふうに言っていて」と振り返り「今回は恋人役ということで、ドキドキしながらやりました」とコメント。今回の堺との共演について「今回本当に二人きりのシーンが多かった」と明かし「堺さんは本当にたくさんの主演作をされている中で、真ん中に立つ人の幹のあるどっしりとした感じがありました」とほほ笑んだ。

井川遥、堺雅人は「愛にあふれている方」

さらに井川は「本当に温かくて、堺さんがいることで穏やかに優しい気持ちで進んでいける。どこまでも優しくて、愛にあふれている方だなと思いました」としみじみ。撮影期間のエピソードについては「毎朝、お互いに子どもを送り出してくるので冬なのに汗だくで(笑)」と笑い「朝の報告は、『今朝はどんなハプニングがあったか』っていうところから始まりまして。生活の中にこの映画があったような感じもしていました」と振り返った。

井川は「堺さんってど真ん中に立つ方なんですけど、平場の日常の機微みたいなものをすごく感じる方」と表現。「そういうところがいろいろな役を演じるときに反映されるんだろうなって思いました」と考えを口にしていた。

◆取材・文＝山田果奈映