藤純子“お竜”がドスを片手に大暴れ…「緋牡丹博徒」シリーズ一挙無料放送鶴田浩二さん、菅原文太さんら豪華俳優陣も登場

2025.05.22 17:00

藤純子(現・富司純子)主演で描かれる任侠映画「緋牡丹博徒」シリーズ。ＢＳ松竹東急(全番組無料放送・260ch)では、「美しき渡世の花・お竜降臨！『緋牡丹博徒』シリーズ全8作一挙放送」と題して、5月20日よりシリーズ全8作品を一挙放送中。そこで本記事では、5月26日(月)～29日(木)にかけて放送される後半4作品のあらすじや見どころについて紹介していく。

阿波踊りの地・徳島でお竜が大暴れする「緋牡丹博徒鉄火場列伝」

5月26日(月)夜8時からは、ダイナミックなアクションとロマンが織り込まれたシリーズ第5弾「緋牡丹博徒鉄火場列伝」(1969年公開)をノーカット放送。

舞台は明治中頃の四国徳島。矢野家の二代目となった緋牡丹お竜(藤純子／現・富司純子)は、徳島刑務所にいた重病の子分の身元引受人として徳島に立ち寄る。しかし彼が亡くなったことでしばらくその地に留まることに。お竜は江口幸平(待田京介)という男の計らいで小作人の世話になるが、土地の旦那衆や博徒らによる仕打ちに苦しむ百姓を目にし、一念発起を誓う――。

本作の見どころとなるのは、徳島名物・阿波踊りの3日間に行われる“大尽賭博”にて、博徒たちを相手に、お竜が大勝負に出る点。一匹渡世の仏壇三次(鶴田浩二さん)やお馴染みの熊虎親分(若山富三郎さん)、そして大阪からやってきた博徒・小城英三郎(丹波哲郎さん)など、豪華俳優陣扮する侠客たちも集結する。

侠客たちを取りまとめ、ドスを片手に縦横無尽に活躍するお竜の姿にも注目だ。

菅原文太さん共演、シリーズ最高傑作「緋牡丹博徒お竜参上」

5月27日(火)夜8時からは、“シリーズ最高傑作”とも謳われるシリーズ第6弾「緋牡丹博徒お竜参上」(1970年公開)をノーカット放送。

以前、“ニセお竜”の盲目の娘・お君に目の手術を受けさせたお竜。その後、お君の身を案じるお竜は彼女を探す旅をしていた。道中、一匹狼の渡世人・青山常次郎(菅原さん)から「お君に似た人が浅草にいる」と聞いたお竜は、浅草で芝居小屋を構える鉄砲久一家に身を寄せる。ところが、鉄砲久一家の人気を妬む鮫州政一家に命を狙われることになり――。

菅原文太さんも出演する本作は、シリーズ第3弾「緋牡丹博徒花札勝負」の後日譚のようなストーリーとなっており、藤の“静”と“動”の美しさを堪能できる。お竜が一家のため、そしてお君のために一肌脱ぐ姿や、彼女の度胸に惚れ込んだ菅原さん演じる渡世人とともに悪の一派と戦う様子は見どころの一つ。

お竜のほのかな恋心が描かれる「緋牡丹博徒お命戴きます」

5月28日(水)夜8時からは、上州を舞台に、お竜が女心を内に秘め男勝りの活躍を描くシリーズ第7弾「緋牡丹博徒お命戴きます」(1971年公開)をノーカット放送。

渡世修業の旅の途中でお竜は、上州・伊香保にある久保組の賭場で危機に直面する。その際、武州熊谷結城組の組長・結城菊太郎(鶴田さん)に助けられ、彼に恋心を抱くお竜。結城への秘めた想いからこの地に再び戻ると約束したお竜だが、のちに彼が殺されたことを聞きつけ、込み上がる怒りと悲しみを小太刀へ託し復讐へ挑む――。

お竜が結城へ抱く恋心を隠し、敵陣へと乗り込む本作。画面いっぱいに小太刀を叩きつける迫力あるアクションシーンが見どころとなっている。恋心や悲哀、怨み、怒り…などさまざまな感情を見せるお竜を演じた藤の美貌と華麗な立ち回りはまさに圧巻。また、結城役を演じる鶴田さんの人情味あふれる佇まいや色気にも注目したい。

シリーズ完結作「緋牡丹博徒仁義通します」

5月29日(木)夜8時からは、シリーズ完結編となる「緋牡丹博徒仁義通します」(1972年公開)をノーカット放送。

渡世修業の旅を続けるお竜は、大阪堂満一家の女親分・おたか(清川虹子さん)が病床に臥しているという噂を聞きつけ、大阪に立ち寄った。堂満一家では松川(待田)と岩木(松方弘樹さん)の2人が跡目争いを繰り広げていたが、おたかは“岩木に継がせる”とお竜に遺言を伝え息を引き取る。これに腹を立てた松川は、一家を我が物にしようとお竜へ魔の手を忍ばせ――。

ついに完結となった本シリーズ。ラストの壮絶な殴り込みシーンで、“白刃の舞”を艶やかに披露する藤の美しく力強い姿は見どころの一つとなっている。また、シリーズを通してレギュラー出演してきた若山さんや清川さんに加え、菅原さんや松方さんなど、ラストにふさわしい豪華キャスト陣が集結している。