

世界が注目 MCU「サンダーボルツ*」で脚光浴びる美女優フローレンス・ピューとは?「ミッドサマー」など名作に多数出演

マーベル・スタジオの映画最新作「サンダーボルツ*」が、5月2日に日米同時公開された。同作は“ヒーローでも、最強でもない”クセの強い無法者たちがアベンジャーズに代わって、世界を危機に陥れる脅威に立ち向かう物語。全員が“好戦的”で、チームワークという言葉は彼らの辞書にはない。世間から見放されているが「やるしかない!」という覚悟で挑む。既に「エンドゲーム以来の傑作」「これぞMARVEL映画」といった声も上がっているが、中でもひときわ目を引くのがブロンドヘアーも印象的なエレーナ・ベロワを演じる俳優フローレンス・ピュー。日本のみならず、海外でも彼女の存在感に対する評価が高い。そこで、今回はフローレンスの俳優としてのキャリアを振り返る。
「レディ・マクベス 17歳の欲望」で才能発揮
フローレンスは1996年1月3日生まれの29歳で、出身はイギリス・オックスフォード。2014年のミステリー映画「フォーリング 少女たちのめざめ」で俳優デビューした。同作は1969年の英国にある厳格な女子校が舞台となっており、メイジー・ウィリアムズが演じる主人公リディアの親友アビー役を務めた。2016年の映画「レディ・マクベス 17歳の欲望」で早くも才能を発揮し、頭角を現す。
19世紀末の英国、フローレンス演じる17歳のキャサリンは裕福な商家に嫁ぐが、気難しい40歳の夫は彼女に興味がなく、体の関係を持たない。退屈な生活を送っていたキャサリンは夫の留守中に使用人・セバスチャンに誘惑されて不倫関係に…。それがきっかけで抑圧から解き放たれ、欲望の赴くままの“残酷な怪物”になっていった。
この圧巻の演技が高く評価され、「英国インディペンデント映画賞」主演女優賞など、多くの賞を受賞。ちなみに不倫相手のセバスチャン役は2024年に配信され、大きな話題を集めたドラマ「SHOGUN 将軍」の按針役でもおなじみのコズモ・ジャーヴィスだった。
2018年にはリーアム・ニーソン主演の「トレイン・ミッション」に乗客の一人である学生・グウェン役で出演。同年、BBCのテレビシリーズ「リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ」では主人公チャーリー役を務めており、役者としてさらに成長した年になった。
大きなターニングポイントとなったのは2019年。アメリカのプロレス団体「WWE」で一夜にしてスターの座をつかんだ女性ファイター“ペイジ”の実話を基に制作されたヒューマンドラマ映画「ファイティング・ファミリー」で主演を務め、本人役で出演したドウェイン・ジョンソンとも共演を果たした。
そしてアリ・アスター監督によるサイコロジカルホラー「ミッドサマー」にも主演し、主人公のダニーを演じた。アメリカで暮らすダニーと恋人クリス、仲間たちがスウェーデンの夏至(ミッドサマー)に行われる祝祭に誘われた。訪れた5人は村人から歓待を受けるが、閉鎖された空間の中で心がかき乱れ、想像を絶する悪夢が襲いかかってきた…。この“北欧ホラー”の名作で、フローレンスの評価もさらに高まった。
オルコットの小説「若草物語」を原作とした映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」も同じ2019年(日本公開は2020年6月)。長女メグをエマ・ワトソン、次女ジョーをシアーシャ・ローナン、三女ベスをエリザ・スカンレン、四女エイミーをフローレンスが演じた。エイミー役のフローレンスは「第92回アカデミー賞」の助演女優賞にノミネートされ、俳優としての確固たる地位を確立した。
「ブラック・ウィドウ」に“妹”エレーナ役で登場
2021年には、映画「ブラック・ウィドウ」にエレーナ役で登場。同年配信されたドラマシリーズ「ホークアイ」の第4話から第6話にも出演しており、キレのある動きで迫力あるアクションを見せ、それが今回の「サンダーボルツ*」につながっていくこととなった。
他に2024年の「第96回アカデミー賞」で作品賞を受賞した「オッペンハイマー」に出演、スタジオジブリ製作・宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」の英語版吹替ではキリコ役を担当、ティモシー・シャラメ主演の大作「デューン 砂の惑星 PART2」への出演など、話題作への出演を経験し、俳優として演技の振り幅もどんどん大きくなっている。
そんな彼女の最新作が「サンダーボルツ*」だ。“サンダーボルツ*”のメンバーは、ロシアの暗殺養成機関で育ったブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)の妹エレーナ、ソ連のスパイ学校出身で決して素顔を見せないタスクマスター/アントニア・ドレイコフ(オルガ・キュリレンコ)、キャプテン・アメリカに任命されるも即刻クビになり、自作の盾で戦うUSエージェント/ジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)、どんな物でもすり抜ける特殊な肉体になってしまった、孤独な身の上のゴースト/エイヴァ(ハナ・ジョン=カーメン)。
エレーナ役のフローレンスは、マレーシア・クレアランプールにある世界で2番目に高い(678.9m)ビル「ムルデカ118」からの空中ダイブにも挑戦しており、アクションをはじめ、観客を驚かせる場面も多い。この先、どんな作品、どんな役に挑戦するのかも楽しみにしたい。
映画「サンダーボルツ*」は劇場公開中。「アベンジャーズ」シリーズなどMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)過去作はディズニープラスで配信中。
◆文=田中隆信
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