

「御上先生」で注目の“最旬女優”吉柳咲良とは? ディズニー“白雪姫”役も射止めた実力派

ディズニー長編アニメーション作品の原点として長く愛されているアニメーション映画「白雪姫」が、新たにミュージカル作品として実写映画化され、3月20日に劇場公開を迎えた。そのプレミアム吹替版でタイトルロールに抜てきされたのが、注目俳優・吉柳咲良だ。大河ドラマ「光る君へ」(2024年、NHK総合ほか)では最終回に登場して鮮烈な印象を残し、3月23日(日)に最終回が放送される日曜劇場「御上先生」(TBS系)でも生徒役で存在感を放っている。これから日本のエンタメ界を支えてくれるに違いない彼女の魅力に迫ってみたい。(以下、出演作品のネタバレを含みます)
12歳でホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリを受賞
2004年4月22日生まれの吉柳。デビューのきっかけは、12歳のときに大手芸能事務所であるホリプロが主催するオーディション「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン PURE GIRL 2016」でグランプリを受賞したこと。
同オーディションは、1976年に第1回が行われ、榊原郁恵がグランプリに輝いた歴史あるもの。以降、堀ちえみ、井森美幸、深田恭子、石原さとみなどがグランプリを受賞し、鈴木保奈美や綾瀬はるかも審査員特別賞を獲得して、芸能界入りしている。
当時の募集要項によると第41回は「PURE GIRL 2016」というテーマで、募集を10~16歳の年齢に絞り、“王道”で“主演級”の女優発掘・育成を目指すとされた。
その期待を背負った吉柳は、ホリプロの公式YouTubeチャンネルで紹介された際、目標としている人を「石原さとみ」と答えた。そして、「どんな役でも感動を与えて、それは笑わせたり、涙が出るような演技をしたりとか、いろいろできているすごい女優さんなので、憧れの先輩に近づけるように頑張ります!」とういういしく語り、歩み始めたのである。
10代目ピーター・パンで俳優デビュー
俳優デビューは、2017年のミュージカル「ピーター・パン」。同じオーディション出身の榊原郁恵から数えて10代目のピーター・パンに大抜てきされた。
1981年の初演から世代を超えて愛され続けたミュージカル。5代目の笹本玲奈と並んで最年少タイとなる13歳で、初舞台、初主演。事務所公式サイトのプロフィールページに残されている当時の公演の映像を見ると、ういういしく、一生懸命さが感じられつつ、伸びやかな声で見事に主役をこなしている。
この役は2022年まで務め上げた。
話題のドラマに相次いで出演し、印象を残す
映画では、アニメ映画「天気の子」(2019年)でヒロインの小学5年生の弟の声を担当し、それから2カ月後の劇場公開となった「初恋ロスタイム」のヒロイン役で映像作品初お目見えとなった。
その後、次々と話題のドラマに出演する。「青のSP―学校内警察・嶋田隆平―」(2021年、フジテレビ系)、「ここは今から倫理です。」(2021年、NHK総合)、「未来への10カウント」(2022年、テレビ朝日系)、「星降る夜に」(2023年、テレビ朝日系)、「リズム」(2023年、フジテレビ系)など。
クリアなせりふ回しは、舞台での経験が生きているのだろうか。落ち着いた雰囲気が漂う佇まいは、画面に登場すると引き付けられる。
そして、大河ドラマ「光る君へ」では、のちに「更級日記」の作者となる、菅原孝標の娘・ちぐさ役で最終回に出演。吉高由里子演じる主人公のまひろが書いた「源氏物語」が大好きで、まひろを作者だと知らずに興奮気味に作品について語るというシーンは、かわいさが際立ち、鮮烈な印象を放った。
年が明けた2025年1月期は「御上先生」に椎葉春乃役で出演し、3月2日放送の第7話で焦点が当てられる役どころだった。小さい頃に両親を事故で亡くし、和菓子店を営む祖父母に不自由なく育てられてきたが、祖父が認知症となり、祖母も倒れ、介護をすることになると生活が困窮。ヤングケアラー、日本の相対的貧困率という問題の渦中にいる者として、胸の内をクラスメートたちに明かす場面が反響を呼んだ。
圧倒的な歌唱力でディズニー映画のプリンセスへ
そんなドラマ出演の中で、ミュージカル主演も務めた歌唱力を発揮した役もあった。
2023年12月に放送されたスペシャルドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」(NHK総合)。作詞家・阿久悠氏を主人公にした物語の中で、1970年代のトップアイドルの1人だった山口百恵を演じた。同じ事務所に所属した大先輩の役。デビュー2曲目となる「青い果実」のレコーディングに臨むシーンがあるのだが、歌い出した瞬間に作曲家の都倉俊一(宮沢氷魚)が立ち上がり、プロデューサーの酒井政利(三浦誠己)も目を見張るというような描写。見ているこちらも鳥肌が立ち、只者ではない雰囲気が一瞬で伝わってくる歌声だった。
また、2023年度後期の連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)では、笠置シヅ子をモデルにした主人公・福来スズ子を脅かす存在となる若きスター・水城アユミ役を務めた。りりしさをたたえ、スズ子に世代交代を意識させるキャラクター。こちらの歌唱シーンも見る者を圧倒した。
2024年には楽曲「Pandora」でアーティストデビューし、自身のYouTubeチャンネルの“歌ってみた”動画でも披露している難度の高い楽曲を自分らしく表現する歌唱力。ちょっと低めのボイスは、なんとも耳心地がいい。その歌声は、伸びやかで、パワフルさも、かっこよさも、かわいさもある。
そんな歌唱力に、これまで培ってきた演技力を加えて挑むのが、ディズニーの実写映画「白雪姫」のプレミアム吹替版声優だ。オーディションを経て、タイトルロールを射止めた吉柳が、どんなプリンセスを表現しているのか。
デビューから8年。だが、まだ20歳で、秘めた魅力もあるだろう。吉柳の“今”を感じながら、彼女のさらなる活躍を楽しみにしたい。
実写映画「白雪姫」は劇場公開中、アニメーション映画「白雪姫」はディズニープラスで配信中。
◆文=ザテレビジョンシネマ部
関連記事
-
新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>WEBザテレビジョン
-
東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」WEBザテレビジョン
-
<BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現WEBザテレビジョン
-
松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」WEBザテレビジョン
-
ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かすWEBザテレビジョン
-
瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」WEBザテレビジョン
「映画」カテゴリーの最新記事
-
Aぇ! group佐野晶哉、カラオケで賞金510万円稼ぐ【ヨウゼン】モデルプレス
-
Aぇ! group佐野晶哉、声優決定を聞いた意外な瞬間「デビューツアーの最終公演日あたり」【ヨウゼン】モデルプレス
-
【PR】山下美月、“最強ギャップ男子”に「強敵すぎる!」胸キュン場面を赤裸々トーク<モデルプレス特別企画「山田くんとLv999の恋をする」女子会>株式会社KADOKAWA
-
<モアナと伝説の海2>前作越えの興収51.61億円を突破…ディズニープラスにて3月26日より見放題独占配信がスタートWEBザテレビジョン
-
世界各国のBL部門1位を記録したWEBドラマを映画化 韓国BL「君の視線が止まる先に【再編集映画版】」FODにて独占配信へWEBザテレビジョン
-
CIA最高IQの“アマチュアスパイ”が頭脳を武器に復讐劇を仕掛ける…ラミ・マレック主演映画「アマチュア」本予告映像公開WEBザテレビジョン
-
「映画すみっコぐらし」第4弾、2025年秋公開決定 ナレーションの井ノ原快彦と本上まなみは「心からうれしい」「わくわくしています」WEBザテレビジョン
-
<リロ&スティッチ>スティッチが“毒リンゴ”にかじりつく…ディズニープリンセスの実写映画をジャックした特別ポスターが公開WEBザテレビジョン
-
「バービー」「酔拳2」「アンノウン」…不朽の名作から人気サバイバル・アクション映画まで計107作品がムービープラスにて一挙放送WEBザテレビジョン