「未来世紀ブラジル」「ゼイリブ」「LOOPER／ルーパー」…過激なアクションや世界観で魅せるSF映画3作品を一挙無料放送

2025.03.17 17:00

ＢＳ松竹東急(全番組無料放送・260ch)では、非日常的なエピソードで高揚感をもたらし、過激なアクションシーンも楽しめる“SF映画3作品”を3月18日(火)より一挙無料放送する。そこで放送ラインナップとともに、各作品のあらすじや見どころについて紹介していく。

テリー・ギリアム監督が描くディストピアSFの傑作「未来世紀ブラジル」

3月18日(火)夜8時からは、SFカルト映画の金字塔「未来世紀ブラジル（字幕版）」(1986年日本公開)をノーカット放送。情報管理社会の狂気や、そこから抜け出そうともがく人間の様子を痛烈に描く本作は、映画「バロン」や「12モンキーズ」などのSF超大作を数多く手がけた鬼才、テリー・ギリアム監督の傑作とも言われる作品。

舞台は20世紀のどこかの国。全国民のプライバシーを管理する国家の情報局で働くサム(ジョナサン・プライス)の慰めは、自身がヒーローになり天使のような娘と大空を飛ぶ夢を見ることだった。そんなある日、サムは上司の命令で、手配中のテロリストの代わりに拷問にかけられ死亡してしまった靴職人の家を訪ねることに。そこで彼は、夢の中の娘にそっくりな女性・ジル(キム・グライスト)と出会う――。

テリー・ギリアム監督の豊かな想像力から紡がれる、ディストピア(暗黒世界)SFとなる本作。ディストピア小説『1984年』を彷彿とさせるような超管理社会の世界観を描いており、その一方で奇想天外なアドベンチャーをダークでありながらポップに描写している。主演のジョナサン・プライスはもちろん、名優ロバート・デ・ニーロが意外な役で登場している点にも注目したい。

地球侵略を狙うエイリアンが出現…異星人侵略譚「ゼイリブ」

3月19日(水)夜8時からは、ホラーの巨匠ジョン・カーペンター監督による異星人侵略譚「ゼイリブ（字幕版）」(1989年日本公開)をノーカット放送。貧富の差が広がったロサンゼルスの肉体労働者・ジョン(ロディ・パイパー)は、現場で出会ったフランク(キース・デヴィッド)の教えで、多くのホームレスが住処にしている空き地で暮らすことになった。その後、ジョンが近くの教会で偶然手に入れたサングラスを何気なくかけて街を歩いていると、突然地球を支配しようとしている骸骨のような顔をした男女のエイリアンに遭遇する――。

本作の見どころとなるのは、映画「ハロウィン」や「ニューヨーク1997」などを手掛けるジョン・カーペンター監督が描く独特な世界観。サブリミナル効果で地球侵略を狙うエイリアンを通し、現代社会を痛烈に風刺している。

また本作の主演を務める、当時人気プロレスラーだったロディ・パイパーとキース・デヴィッドの5分以上続く“格闘シーン”は迫力満点。そして、非常に不気味な“エイリアンの特殊メイク”も、本作を象徴する要素の一つと言えるだろう。

処刑のターゲットは30年後の“自分”…SFアクション「LOOPER／ルーパー」

3月20日(木)夜8時からは、全世界が驚嘆＆絶賛したSFアクション作品「LOOPER／ルーパー(吹替版)」(2013年日本公開)をノーカット放送。物語の主人公は、腕利きのルーパー(処刑人)・ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット／ブルース・ウィリス)。“未来から送られてくる標的を殺して遺体を処分する”という仕事をしていた。そんなある時、ジョーのもとに新しい司令が入り、指定された場所で標的を待っていると、目の間に自分と酷似した中年男性が現れる――。

“現在の自分と未来(30年後)の自分が対決する”という、これまでにない斬新なタイムトラベル映画となる本作。“現在のジョー”を「スノーデン」のジョセフ・ゴードン=レヴィット、“未来のジョー”を「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリスが演じている。

そんな本作では、二転三転する複雑なストーリーが展開していき、息を飲むのようなアクションも繰り広げられる。まるでジェットコースターのように駆けまわる、スピード感満載のクライマックスにも注目だ。