笑福亭鶴瓶と重岡大毅(写真右から)

WEST.重岡大毅、“笑福亭鶴瓶に似てきた”という声に「うれしいんですけど、どっか複雑なんですよね(笑)」

2025.03.08 20:59
笑福亭鶴瓶と重岡大毅(写真右から)

WEST.の重岡大毅と俳優の上白石萌音が、3月8日に都内で開催された映画「35年目のラブレター」公開記念舞台あいさつに登場。主演の笑福亭鶴瓶、共演の原田知世、主題歌を担当する秦基博、脚本・演出を務めた塚本連平監督と共に公開を迎えた感想などを語った。

心温まる夫婦の実話を実写映画化

同作は、読み書きのできない夫が35年間連れ添った妻にラブレターを書くために夜間中学で一から文字を習い、自筆の手紙で感謝を伝えるべく奮闘する夫妻の心温まる実話を映画化したもの。主人公・西畑保役を鶴瓶、妻・皎子(きょうこ)役を原田が務める。重岡と上白石は、西畑夫妻の若かりし頃を演じている。

とても和やかな現場だったという今作。公開を迎えた心境を、重岡は「監督が(劇中のせりふにかけて)『ありがとうさん』と(今回来場している)ご家族に言っているのを聞いて、自分も言いたくなる映画だなと。誰かが大切な人に言っている瞬間を見て心が温かくなったので、そういう連鎖が日本全国に起こっていけばいいなとあらためて思いました」としみじみ。

上白石も「本当に大好きな映画が世の中に出た喜びもありますし、何よりうれしいのがこの物語が実話だということで、西畑さんが私たちと今を生きてらっしゃって、映画にも実はご出演されているんです」と話すと、鶴瓶は「撮影中によく俺にしゃべりかけはるんですよ。“俺”に“俺”が(笑)」と裏話を披露し、笑いを誘う。

そこで上白石が「似てらっしゃるんですよね。鶴瓶さんと(本人が)」と振ると、鶴瓶は「似てるって言われますよ」とうなずく。

さらに鶴瓶は「しげ(重岡)のファンには悪いんですけど…」と前置きし、「しげもだんだん俺に似てきているなと」と重岡に伝えると、重岡も「めっちゃ言われます!」と首肯した上で、「うれしいですよ!うれしいんですけど、どっか複雑なんですよね(笑)。何ででしょう?」とおどける。鶴瓶が笑いながら「え、言われるんや。うれしいわ」と喜ぶと、重岡は「ありがとうございます。俺もうれしいです…“ちょっと”」とウィットに富んだ返しで、会場を沸かせていた。

そんなやりとりをほほ笑ましく見ていた原田が「お二人とも人を幸せにする笑顔の人ですよね」と評し、鶴瓶は「ありがとうさん」と照れ笑いしていた。

重岡「本当にこの作品に出会えてよかった」

登壇者の背後に設置されたパネルには作品に寄せられた感想がびっしりと記載されているが、「何歳になっても何かに挑戦する大切さを学ばせていただきました」というコメントも。

それを受けて、重岡は「僕も学ばせていただきました。最初に脚本を頂いたときにひかれた一つが、この映画のメッセージというか。何歳になってもやるっていうことに遅いことはない。僕もそれを信じているつもりなんやけど、ずっとやりたかったことを『また今度でいいや』とか『またいつか』でごまかしていたものってあるなあと自分でも思っていて」と反省。

あらためて重岡は「西畑保さんの役を(演じることで)、演者として“その先にある何か”を一緒に見つけにいこうと。撮影は1年以上前なんですけど、本当にこの作品に出会えてよかったなと思っています。連平さん、スタッフの皆さんが僕に声をかけていただいたということに本当に感謝して、ありがとうございました…。ありがとうさん」と塚本監督に真っすぐな言葉で感謝を伝え、塚本監督も「うれしいです」と柔和な表情で返していた。

一方、上白石は役作りで意識したことを聞かれると「ただただ(重岡の)横にいて呼吸を感じて、隣でにいるだけで皎子さんになれた。台本に書かれてあることが文字じゃなくて、本当に心の底から出てくるようになったので。それは本当にしげちゃんのおかげだなと思って…あの、ありがとうさん(笑)」と重岡を見て伝えると、重岡も「ありがとう…ありがとうさん(笑)。なんか照れるね」と照れ笑い。

さらに上白石は「隣で毎日ガッツを燃やして、西畑保さんの人生を全身にインストールして頑張るんだ!ってやっている姿を常に見ていて、何かできることがないか、どうしたらこの人のためになれるのかと常に考え続けた時間でしたので、本当に保さん(重岡)に皎子さんを作ってもらったなと思っております」と回顧すると、重岡も「こちらこそです」と返し、上白石は「あざっす。ありがとうさん」とあらためて感謝を伝え、最終的に重岡は「どうしても最後は照れちゃうんだよな(笑)。ありがとう」と、ほっこりするやりとりを繰り広げていた。

映画「35年目のラブレター」は全国公開中。

◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT)

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