

チャン・ドンユン、自らを“プレッシャーに立ち向かうタイプ”と分析 最新映画『デビルズ・ゲーム』では本格的な“初の悪役”で新境地

デビュー間もなく韓国版ドラマ「ソロモンの偽証」(2016年)でいきなり主演を務めて以降、歩みを止めることなく快進撃を続ける韓国の人気俳優チャン・ドンユン。そんな彼が初めて本格的な悪役に挑んだ映画「デビルズ・ゲーム」が、日本でもついに3月7日(金)に全国公開される。
演じたのは、これまで演じてきたさわやか好青年のイメージとは真逆のサイコパス殺人鬼。さらに“ボディチェンジ”設定による一人二役と、あらゆる意味で新境地となった同作の日本公開にあたり、作品への思いや最近のルーティーンなどについて聞いた。
サイコパス殺人鬼役で本格的な初の悪役に挑む
チャン・ドンユンのキャリアは、始まりから個性的だ。大学時代に“コンビニ強盗を捕まえたイケメン大学生”として報道されたことをきっかけに芸能界入りを果たしたのが2015年。翌2016年にウェブドラマで俳優デビュー後、宮部みゆき原作の韓国版ドラマ「ソロモンの偽証」(2016年)に抜擢され主演した。
その後もロマンス時代劇「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」(2019年)や青春ドラマ「オアシス~君がいたから~」(2023年)などに主演してヒットを連発。そうしたキャリアから、彼に爽やかな好青年のイメージを持つファンは多い。
だが最新主演映画「デビルズ・ゲーム」ではそんな爽やかなイメージを脱ぎ捨て、殺人を楽しむサイコパス、ジニョク役で本格的に初めての“悪役”に挑んでいる。
韓国中を恐怖に陥れているサイコパス連続殺人事件。殺人鬼ジニョクら一味を熱血刑事ジェファン(オ・デファン)は、捜査中に後輩刑事を彼らのせいで失ってしまう。悲しみの中ジェファンはついにジニョクを捕まえるが、病室で目を覚ますと何故かジェファンとジニョクは身体が入れ替わっていた…。刑事ジェファンの姿になったジニョクは、家族を人質にして彼を脅迫し始める。だがそこには、驚くべき真実が隠されていた――。
騒々しい音楽の中、体中に奇怪なボディペインティングを施したジニョクがブラックライトに照らされて殺人に興じている…。衝撃的なオープニングで始まる本作、サイコパス殺人鬼のジニョクと、ボディチェンジ後の刑事ジェファンという2つのキャラクターを演じたドンユンに、まず作品について振り返ってもらった。
「台本が新鮮だったので、挑戦してみたいという気持ちが湧きました」
――今回は“ボディチェンジ”をテーマに殺人鬼を演じられたわけですが、最初に脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか?
チャン・ドンユン(以下ドンユン): とても衝撃的で興味深いと感じました。台本が新鮮だったので、挑戦してみたいという気持ちが湧きました。みんなが馴染みのあると感じるストーリーを、創造的な素材でうまく展開していると思います。
――初の本格悪役にあたり、どんなことを意識されましたか? また、今回いわゆる一人二役を演じられるにあたって工夫されたことはありますか? 役作りについて教えてください。
ドンユン:ジニョクを演じる際は、目つきやセリフの言い方のトーンに気を遣いました。悪役なだけあって、常識や一般的な見せ方ではない方向で行こうと思いました。体が入れ替わる設定なので、演じ分けにあたってはキャラクター間のギャップをできるだけ大きくするようにしました。特にジェスチャーと声に気を使い、そのトーンの温度感についても監督と一緒にアイデアを出し合いながら作り上げました。監督からも、ジェスチャーやセリフのトーンに関するアドバイスを多くいただきました。
――乱闘シーンや追撃戦などのアクションシーンもほぼご自身で演じられたとのことですが、撮影現場はいかがでしたか?印象に残っているシーンも教えてください。
ドンユン:実際のアクションは思っていたほど難しくなく、個人的に楽しい経験でした。特に印象に残っているのは、最後のキャラバンでの戦闘シーンです。非常に激しく、情熱的に撮影した記憶があります。車両が転覆するシーンは直接撮影していませんが、制作過程を見てすごくテンションが上がりました。
入れ替わるなら…「人類最強の格闘技選手になってみたい」
――デビュー1年目で「ソロモンの偽証」メインキャラクターを務められ、その後も早くから主演作でキャリアを積まれてプレッシャーのかかる瞬間をたくさん経験されてきたと思いますが、緊張はされるほうですか?
ドンユン:私はつらいことがあると立ち向かうスタイルです。 そのプレッシャーのかかる瞬間をもっと極大化し経験して勝ち抜くタイプです。
――今作「デビルズ・ゲーム」では殺人鬼と刑事が入れ替わりましたが、ドンユンさんが入れ替われるとしたら、誰と入れ替わってみたいですか?
ドンユン:人類最強の格闘技選手の体に変わってみたいです。生まれ持った反射神経や運動能力を体験してみたいです。
――激しいアクションもこなされるだけに、身体能力に関心がおありなんですね! 体づくりの話でいうと健康にも気を遣って体の管理をしっかりされているとお聞きしましたが、今一番気に入っている健康の秘訣を教えてください。
ドンユン:1日3食を全部食べない、遅い時間に食べ物を食べない、乳酸菌で腸の健康に気をつける、食前後にアサビ(リンゴ酢)を採るなどです。
――とても気を遣っていらっしゃいますね。お休みの日はどんな風に過ごされていますか?以前はバイクが趣味だったとお聞きしましたが、それに代わって熱中しているものはありますか?
ドンユン:バイクもたまに乗りますが、危ないので前よりは回数をかなり減らしました。 最近は相変わらずゲームを楽しんでいます。
――日本でも、ドンユンさんの作品がさまざま公開・放送・配信されて、ファンがどんどん増えています。昨夏は日本でもファンミーティングが行われましたが、日本や日本のファンの印象を教えてください。
ドンユン:日本のファンの方々はとても親切で繊細です。それから、僕が自動車とバイクに興味があるのですが、日本では韓国では見られない車とバイクをたくさん見られたのが幸せで、また印象深かったです。
――あらためて、初めて本格的な悪役を演じた今回の作品「デビルズ・ゲーム」はどんな作品でしたか? 撮影を振り返っての感想をお願いします。
ドンユン:当然ですが、どの作品をやるにしても、毎回「ああ、こう演じればよかったかな」という惜しさは必ず残ります。でも、ジニョクというキャラクターはとても強烈で、極限の感情を表現する役だったので、そういった部分には特に気を配りました。それに、監督が脚本を執筆されたということもあってキャラクターや作品の色合いが非常にはっきりしていたので、方向性をつかみやすく、たくさん助けていただきました。僕自身も監督がいたからこそ、キャラクターとしても作品としてもより楽しく、うまく演じられたのではと思っています。
◆取材・文=酒寄美智子
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