『名前、呼んでほしい』

田中麗奈主演“大人の恋愛映画”『名前、呼んでほしい』ほか、外山文治監督新作短編映画3作品が今春劇場公開決定

2025.02.28 13:00
『名前、呼んでほしい』

田中麗奈主演映画『名前、呼んでほしい』のほか、外山文治監督による新作短編映画3作品が5月16日(金)より劇場公開される。

「かたすみのひかり」がコンセプトの3作品

今回上映が決定したのは『名前、呼んでほしい』『はるうらら』『forget-me-not』の3本。

『名前、呼んでほしい』は、不倫関係を解消するべく最後に1日だけ夫婦として過ごす男女を描く大人のラブストーリー。主演の田中麗奈と、遠藤雄弥による大人の恋愛模様を描く。

「nicola」専属モデルの星乃あんな、「Seventeen」専属モデルの河村ここあがW主演を務める『はるうらら』は、女子中学生の春と麗が、離婚した春の父親をSNSで偶然見つけて会いに行く物語。父親役には実力派の吉沢悠が出演し、爽やかで華やかな春の短編映画となっている。

『forget-me-not』はガールズバーの女の子たちがネットカフェで亡くなった痛客の葬儀に出席するPOPでシニカルな現代劇。主演は内海誠子、イトウハルヒ、宇野愛海が務め、現代の希薄な人間関係の儚さとシュールさをコミカルに演じている。

3作品はすべて現代の東京の「かたすみのひかり」をコンセプトにしており、先行き不透明な時代において、この短編作品が天気予報のような明日を見つめるお守りになればとの願いから、この短編作品集を「東京予報」と名付けている。

映画『名前、呼んでほしい』あらすじ&コメント

■『名前、呼んでほしい』あらすじ

妻であり一児の母でもある沙穂は、同じく妻子持ちの涼太と恋人関係にある。

涼太に惹かれる沙穂は、しかしこの関係をいつまでも続けてはいけないという 冷静さも持ち合わせていた。沙穂は涼太に、1日だけ夫婦として過ごして関係性を解消することを提案する。

約束の日、ふたりは「ユウスケくんのパパ」「ヒナタちゃんのママ」であることを忘れ、見知らぬ街でお互いの名前を呼び合い、1日限りの夫婦になった。

■田中麗奈 コメント(沙穂役)

今回、外山文治監督と初めてご一緒させて頂きました。

『茶飲友達』を劇場で拝見していた事もあり、お話しを頂いた時は大変嬉しかったです。外山監督とお会いした際、私が20才の時に撮影した市川準監督の『東京マリーゴールド』がとても好きだったと仰って下さいました。

自分が過去に出演した映画を鑑賞して下さり、そこから何かを感じ取っていただいた同世代の方と出会い、ご一緒出来るという出来事は、勝手にご褒美を頂いたような感じがして、有難い気持ちで作品に入らせて頂きました。

そして、更にスタッフの皆さんそれぞれが外山監督から刺激を受けられていて、皆さん心から作品作りを楽しんでる温度感を感じ、私も現場にいる間ずっと幸せな気持ちでいられたことが印象に残っています。

ショートムービーという短い時間でしたが、お相手の遠藤雄弥さんとは繊細な心の通い合いが出来たような気がして、一緒に豊かな時間を過ごす事が出来ました。

ひと時の夢のような時間の中で起こる心の揺らめきで、観ていただいた方の心に何か伝わればいいなと思っています。

そして私の大好きなシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて上映される事、大変光栄です。

どうぞ劇場に足を運んで頂けたら幸いです。

■遠藤雄弥 コメント(涼太 役)

皆様、こんにちは。

この度、外山文治監督短編作品集「東京予報」の『名前、呼んでほしい』に参加させていただきました遠藤雄弥です。

外山監督とは2023年の東京国際映画祭の際に初めてお会いしてその後、雑誌の取材で外山さんにスチール写真を撮っていただきながらお話をする企画がありました。

そこで意気投合し、なにか面白い事できたらいいですねとお話しさせていただいたのをよく覚えています。

まさかこんなに早くご一緒できるなんて…!

まさに、その面白い事を皆様に観ていただいて、どのような感想がお聞きできるのか。

他の短編2本も観るのが今から楽しみです。

外山さんの世界観をこの3本の短編を通して、存分にお楽しみ下さい!

■外山文治監督コメント

かつて映画学生だった私の部屋には市川準監督の『東京マリーゴールド』のポスターが貼ってあり、田中麗奈さんはずっと私の憧れでした。思えばあの作品は「1年間限定の恋人」がテーマでした。あれから20年以上が過ぎた今、私は「1日だけの夫婦」を演じてほしいと思いました。市井の暮らしの中で母であり妻であり続ける女性が、同じ境遇にいる男性とひとときの夢をみる。倫理に反した恋ではありますが、復讐も堕落もない、大人の恋路の映画です。憧れの女優を迎えて映画を撮れる感動を噛み締め、そして映画を好きにさせてくれた感謝を物語に込めて。

相手役には映画『辰巳』で鮮烈な印象を残した遠藤雄弥さん。昨年、彼と初めて会ったとき、まるでトニー・レオンを彷彿とさせる映画俳優としての色気を感じました。そしていつか『花様年華』のような映画を作ろうと約束しました。今、その約束を果たします(わりと早く)。東京の片隅に咲く徒花の恋です。咲いても実を結ばない徒花にも香りがあることを、映画を通じて感じていただければ幸いです。

映画『はるうらら』あらすじ&コメント

■『はるうらら』あらすじ 

クラスメイトの二宮春(15)と水原麗(15)の二人は、そっくりな女の子。

ある日の放課後、TikTokの撮影をしていた彼女たちはSNSで偶然ハルの父親の姿を見つける。 彼女が子供の頃に離婚して家を出て行った父は、東京の外れでスコーンの美味しいカフェを営んでいた。ハルはウララを連れて父に会いに行くことにした。それもハルがウララに、ウララがハルになり変わって会いにいくのである。果たして10年ぶりに会う父は娘を間違えずに気づくことができるのだろうか。

■星乃あんな コメント(W主演・春 役)

とても素敵な作品に出演させてもらえると聞いて凄く嬉しかったです。撮影時は監督から自由に演技をして欲しいと言っていただいてとてものびのびと演技をすることが出来ました。私が演じた二宮春は友達といる時は明るいけど、素直になれない所があって、悩んでいる自分を隠そうとしているような性格だったので、セリフには表されていない感情などを表現するのが難しかったです。暖かい春の日差しのような麗らかな気持ちになる映画です。

ぜひたくさんの方に見て頂きたいです。

■河村ここあ コメント(W主演・麗 役)

出演のお話を頂いた時はとにかく嬉しかったです。

自分にとって初めての映画を外山監督の元で学び、役者としての基礎、そして一つの作品を作るとはどういうことか学ぶことが出来ました!

私が演じる麗は春の想いに寄り添う優しい女の子です。

春らしい心温まる作品になっています。

ぜひたくさんの方に届きますように!

■外山文治監督コメント

昨年出会った数多くの俳優の中でも抜群の将来性と確かな表現力を併せ持つ星乃あんなさんと河村ここあさん。そんな最強のふたりを迎え、ある晴れた春の日の物語を作りました。彼女達の放つ輝きにきっと誰もが驚き魅了されるはずです。お楽しみに。

映画『forget-me-not』あらすじ&コメント

■『forget-me-not』あらすじ

東京の夜の街角でガールズバーの呼び込みをするミカ、ハル、エリは常連の痛客・君島がインターネットカフェで遺体で見つかったことを知る。

彼のズボンのポケットには「死んだら呼んでほしい人」のメモが残されてあり、そこに3人の名前が記載されてあった。

翌日、無縁仏となった君島のために3人は葬儀場へと向かった。

■内海誠子 コメント(ミカ 役)

ミカ、ハルちゃん、エリリン。本名も素性も知らない仲の3人が、1人のお客さんの死をきっかけに一緒に過ごした時間は、日常のような非日常のような、とても不思議なものでした。故人を偲びながらも、時折クスッと笑える瞬間も多々あって、そこも楽しんで観ていただけると嬉しいです。

■イトウハルヒ コメント(エリ 役)

性格も見た目も違う3人が集まって、カメラが回っていないときも姉妹のような友達のようなわちゃわちゃとした時間を過ごしていました。若さを使って今を生きている彼女たちが、ふと誰かの死に触れた時にどう変わるのかまた変わらないのか、観ていただけたら嬉しいです。

■宇野愛海 コメント(ハル 役)

約10年ぶりに外山組に帰ってくることができました。 広くて狭い世界で生きる様々な顔を持つひとたち。孤独とは、幸とは、不幸とは。私はこの作品に関わってから、より人との繋がりを大切にしたいと思うようになりました。

1人でも多くの方に届きますように。 応援のほど宜しくお願いいたします。

■外山文治監督コメント

東京の夜の街角に立つガールズバーの呼び込みの女の子たちのお喋りが、やがて都会の孤独と無関心さを炙り出していきます。誰かの死さえもコンテンツへと変わる現代の無慈悲さにビターなユーモアを加えることによって、私の作品では珍しいPOPな仕上がりになりました。忘れな草の逸話に重ねながら、さらりと重く、不思議と脳味噌の片隅に残り続ける物語。これぞ短編映画の醍醐味だと思います。お楽しみに。

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