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広瀬すず、“人生を翻弄(ほんろう)された”のは事務所社長「今の仕事が、もはや人生になっています」<ゆきてかへらぬ>
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映画「ゆきてかへらぬ」(公開中)の公開御礼舞台あいさつが2月27日に行われ、広瀬すず、木戸大聖、根岸吉太郎監督が登壇。X(旧Twitter)で一般募集した質問や感想などに答えた他、公開後だからこそ話せる“ぶっちゃけ”トークも繰り広げた。
3人の男女による壮絶な愛と青春を描いた作品
本作は「文化の百花繚乱」の様相を呈した大正から昭和初期を舞台に、実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描いた作品。脚本は「ツィゴイネルワイゼン」(1980年)や「セーラー服と機関銃」(1981年)の田中陽造が手掛け、根岸吉太郎が16年ぶりに監督を務めている。
美しい時代を火花散らすように駆ける3人の男女、長谷川泰子を広瀬、不世出の天才詩人・中原中也を木戸、文芸評論家・小林秀雄を岡田将生が演じ、“二度と戻れない、愛と青い春”を描き出した。
反響に手応えを感じる広瀬すず
満員御礼で迎えたこの日、広瀬は「何年も心のどこかにずっと思い続けてきた作品が、こうして皆さんに伝わっているのを今日、実感しています」と思いを明かし、「大正時代という初めての挑戦ということもあって、いろいろな方から『新鮮だった』『かっこよかった』と言ってもらえることが多くて。そういうふうに届いてるのが、うれしいと思うばかりです」と喜ぶ。
木戸は「中には『5回見た』と言ってくれる方もいらして、何度も見てくださっているからこそ、細かい所に気づいてくださっている感想もあったりして、すごくうれしいです。僕自身も、今まで演じてきた役とは違うキャラクターだったので、驚きや新しい発見をしてくれた方も多かったです。撮影が2年前だったので、今公開されて逆に良かったと言ってくれる方もいました」と笑顔を見せる。
根岸監督も好リアクションに胸を撫で下ろし、「いたる所から俳優の演技について素晴らしいと言ってもらえて、本当にうれしい」と話した。
事務所と出合うきっかけをくれたクラスメートに感謝
観客からの質問に答えるコーナーでは、劇中での泰子と中也の取っ組み合い場面にちなんで、プライベートでの取っ組み合いの経験についての話に。広瀬は“きょうだいげんか”を挙げて、「取っ組み合いというか、上の2人にまず勝ったことがない。けちょんけちょんにされていました。でも、私も必死で」と、幼いころの思い出に照れ笑い。
木戸は「僕も“きょうだいげんか”ですが、僕の場合は妹なので…パワーでどうこうというのはなかったです。まあ、スポーツをやっていたときは相手チームとバトルはあったけれども、取っ組み合いはないですね」と明かす。そして、広瀬は「中也と泰子みたいな、激しいけんかシーンは…嫌ですね。取っ組み合い経験はこの作品で十分!」と苦笑いすると、木戸も「僕も嫌です!」とうなずく。
また、「人生を翻弄(ほんろう)された出会い」を聞かれ、広瀬は「事務所の社長さん。翻弄というか、姉が先にこの仕事をしていて、私は全然興味がなくて。やり始めも辞めたくて仕方がなくて、バスケをやりたいしで、嫌々東京に行って。お姉ちゃんに相談してアドバイスももらったけれど、いつ辞められるのかな?みたいな感じでした」と振り返る。
そして、「どう言えば良いのか分からない感じで、オーディションの電話とかがあると毎回泣きじゃくって、行きたくない!と言っていました。でも、いろいろなことを経験させてもらって、いまだに続けている。マイナスな感じでこの世界に入ったけれど、言葉や人柄、与えてくださったものを含めて、結局は楽しくて。今の仕事が、もはや人生になっています」と自分自身でも驚いている様子。
木戸は「僕の場合は、今の事務所に出合うきっかけを与えてくれた、クラスメートの友達。その子をきっかけに今の事務所に出合ったので、その子に足を向けては眠れません。ある種の原点なので、そのクラスメートには感謝しています」としみじみ。
「どのような人に引かれるか?」という質問には、木戸が「僕は年齢に関係なく、遊び心のある人に引かれるし、憧れます。そういう人は、ワクワク心やドキドキしたものを表に出しているイメージがあるし、失敗したり怒られたり負けている姿を正直に出していると思う。そこにかわいげを感じます」と回答。
広瀬は「面白い人。頭の回転の面白さ、センスの面白さ、面白い人はそういう感性を貫いて表に出せるので、見ていて面白いと思います。そんな面白い人や楽しい人に引かれます。私も面白い人になりたい!」と希望を語る。
最後に、広瀬は「この作品は、泥臭く、人間臭く、一生懸命あの時代を生き抜いていた3人の、言葉では言い表せられない関係性を描いています。私自身、とても面白い作品に出会えて良かったなと思っていますので、それを1人でも多くの方々に届いてほしいと思います」とメッセージを送った。
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