

「ドライビングMissデイジー」「ファミリー・ツリー」など、俳優陣の演技が光るアカデミー賞受賞作品5タイトルを一挙無料放送

第97回アカデミー賞授賞式がアメリカで3月2日(日)に開催される。それに伴いBS松竹東急(全番組無料放送・260ch)では、3月3日(月)より過去のアカデミー賞受賞作品5タイトルを一挙放送。本記事では、30年以上前に製作された不朽の名作「ドライビングMissデイジー(字幕版)」を中心に、各作品のあらすじや見どころについて紹介していく。
人種の壁を越えて紡ぐ絆の物語「ドライビングMissデイジー」
3月4日(火)夜8時からは、一人の女性と雇われた運転手との25年にわたる友情と絆の物語を描いた映画「ドライビングMissデイジー(字幕版)」(1990年日本公開)をノーカット放送。舞台は有色人種への差別が常態化していた1948年のジョージア州・アトランタ。元教師で、未亡人のデイジー・ワーザン(ジェシカ・タンディ)は自身が運転する自動車で交通事故を起こしそうになった。心配した息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は、ホーク(モーガン・フリーマン)というアフリカ系の運転手を雇うことに。ところが自身の老いを認めたくないデイジーは、始めはホークを拒否する。しかし彼の誠実な人柄に触れていくうちに、2人の間にはいつしか絆が芽生え――。
本作の見どころとなるのは、やはりジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンの演技と存在感だろう。人種差別を描いた社会風刺の作品であるものの、作品の根底にあるのはそれらを取っ払った“人類愛”の精神。性格や育った環境も異なり、はじめは衝突ばかりだった2人の主人公が徐々に心を通わせていく様子は非常に胸を打たれる。キャラクター像を繊細に表現した2人の名演技も相まって、心が洗われるヒューマンドラマに仕上がっている。
そんな本作は、第62回(1989年)アカデミー賞にて作品賞、主演女優賞(ジェシカ)、脚色賞、メイクアップ賞を受賞。なおジェシカは、当時史上最高齢となる80歳での受賞となった。
ジョージ・クルーニーが新境地を開拓した「ファミリー・ツリー」
3月3日(月)夜8時からは、ナチスの迫害から生還したピアニストの壮絶な半生を描いた「戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版(吹替版)」(2003年日本公開)をノーカット放送。舞台はナチスドイツがポーランドに侵攻してくる1939年。ユダヤ人ピアニスト・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)は、家族と暮らしていたワルシャワがナチスに占拠され、ユダヤ人への迫害はさらに激化していった。その後ゲットーへ移り住んだシュピルマン一家は、ユダヤ人収容所へ送られてしまう。その際、奇跡的に収容所行きを免れたシュピルマンだったが、一人のドイツ人将校に見つかってしまい――。
本作は、ホロコースト(ナチスドイツによるユダヤ人の大量虐殺)に巻き込まれたという実在のピアニストを描いた物語。当時の世相をリアルに反映した世界観の作り込みや、主演のエイドリアン・ブロディの名演技によって感動的な作品となっている。ちなみに本作は第75回(2002年)アカデミー賞にて主演男優賞(エイドリアン・ブロディ)、監督賞、脚色賞を受賞した。
3月5日(水)夜8時からは、ジョージ・クルーニー主演の「ファミリー・ツリー(吹替版)」(2012年日本公開)をノーカット放送。ハワイのオアフ島で弁護士をしているマット(ジョージ・クルーニー)の妻は、ある日ボート事故で昏睡状態に陥ってしまう。慣れない子育てや、カメハメハ大王の子孫である先祖から継承した土地の扱いなどで問題は山積み状態に。さらに、妻には愛人がおり自分との離婚を考えていたことが発覚。愕然としたマットは自身と家族のルーツに向き合うようになる――。
第84回(2011年)アカデミー賞で脚色賞を受賞した本作では、ハワイの美しいロケーションやハワイアンミュージックによって穏やかな雰囲気が漂う。そんな中、思春期の娘たちとともに成長していく父親を好演し、新境地を開拓したジョージ・クルーニーに注目したい。
貧しい家族が豪邸に寄生していく「パラサイト 半地下の家族」
3月6日(木)夜8時からは、クライム・サスペンスの最高傑作と名高い「L.A.コンフィデンシャル(吹替版)」(1998年日本公開)をノーカット放送。ロサンゼルスのカフェで男女6人が散弾銃で射殺された“ナイト・アウルの虐殺”と呼ばれる大量殺人事件が発生した。ロサンゼルス市警からは、女性への暴力を許さない熱血警官・バド(ラッセル・クロウ)や野心家のエド(ガイ・ピアース)らが捜査に加わる。そして彼らは事件の捜査中、その背後にある複雑な陰謀を解き明かしていく――。
第70回(1997年)アカデミー賞で、脚色賞のほか助演女優賞を受賞した本作。謎の高級娼婦役のキム・ベイシンガーの存在感はもちろんのこと、彼女を取り囲むラッセル・クロウたちの、熱い人間模様が見どころとして描かれる。
3月7日(金)夜8時からは、アカデミー賞を始めカンヌ国際映画祭における最高賞・パルムドールを受賞した「パラサイト 半地下の家族(吹替版)」(2019年日本公開)をノーカット放送。楽天的な父・ギテク(ソン・ガンホ)、元ハンマー投げ選手の母・チュンスク(チャン・ヘジン)、美大を目指す娘・ギジョン(パク・ソダム)、大学に合格できずにいる息子・ギウ(チェ・ウシク)の貧しい4人家族は、あることをきっかけに金持ちの豪邸に寄生していく――。
ポン・ジュノ監督が手掛けた本作は、第92回(2020年)アカデミー賞において作品賞などで最多となる4部門で受賞。コミカルとシリアス、どちらとも取れるような巧妙な演出で、韓国に実在する“格差”という社会問題に切り込んだ一作となっている。また、予測不可能な展開や複雑な演出に引けを取らない出演者たちの迫真の演技も作品の魅力を高めていると言えるだろう。
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