JO1・河野純喜「白雪姫」の魅力は素晴らしい楽曲「自分の声をずっと聴いてるんですよ。それくらい大好きな楽曲に巡り会えた」

2025.02.26 10:28

吉柳咲良とJO1・河野純喜が、2月25日に都内で行われた映画「白雪姫」のプレミアム吹替版ジョナサン役声優お披露目イベントに登壇した。

河野純喜、役が決定した時は「たくさんの感情がグルグルになって」

同作は、「美女と野獣」「アラジン」のディズニーが、「白雪姫」を新たなミュージカル版として実写化。

雪のように純粋な心を持つ白雪姫の願いは、かつてのような人々が幸せに暮らす希望に満ちた王国。だが、外見の美しさと権力に執着する邪悪な女王によって王国は闇に支配されていた。女王は、白雪姫の “本当の美しさ”に嫉妬し、彼女の命を狙うが、不思議な森で出会った7人のこびとたちや、城の外の世界へいざなってくれたジョナサンに救われる。誰もが希望を失いかけた時、仲間たちと力を合わせ、白雪姫の優しさが素晴らしい奇跡を起こす。

白雪姫役には「ウエスト・サイド・ストーリー」でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した、抜群の歌唱力を誇るレイチェル・ゼグラー。白雪姫の運命の人“ジョナサン”をアンドリュー・バーナップが演じる。

そして、プレミアム吹替版では、白雪姫役に吉柳が、ジョナサン役に河野が選ばれた。

ジョナサン役に決定したことをサプライズで知らされた河野。その時のことを振り返りつつ、「本当に僕の一つの夢でもあったので、うれしさと驚きと安心と、たくさんの感情がグルグルになって、とにかく大声で叫びました」と心境を語った。

”ジョナサン”はどんな人物なのかを聞かれると「白雪姫をお城の外にいざなうという“運命の人”という存在なんですけど、まだ分からないことも多い人物です。ここまでしか言うなと言われております(笑)」と、現段階で明かせることだけを伝えた。

“白雪姫”については吉柳が「誰もが知るプリンセスだと思うんですけど、心優しくて思慮深くて人思いなすごく優しいプリンセスです。でも、夢に見てはいるけど一歩踏み出せなくて。そんなところからジョナサンと出会ってどうなっていくのか...。私も言い過ぎるといろいろ分かっちゃうかもしれないので、ここまでしか言いません！」と、河野にならって自らストップをかけた。

河野が「存在も本当に白雪姫だなと思いました。そのものだな」と吉柳を絶賛

作品の魅力に関しては、吉柳が「まずとにかく楽曲が本当に素晴らしくて。どの曲も何度でも聴いていたいと思うほど、メロディーも歌詞も素晴らしいんです。『白雪姫』という誰もが知る作品だからこそ、それを後押しして、より壮大で、より美しい世界にミュージカル版の歌があることでそうなっているんじゃないかと思います」と答えた。

河野も「『白雪姫』に元々ある楽曲ももちろんですけど、今回、たくさんの素晴らしい楽曲があります。僕が演じるジョナサンが歌う楽曲もあって、物語が楽曲によってどんどん進んでいくという素晴らしい展開になっています。僕もその楽曲をめっちゃ聴いてて、自分の声をずっと聴いてるんですよ。それくらい大好きな楽曲に巡り会えたので、みなさん、楽しみにしていていただきたいなと思います」と”楽曲”の良さをしっかりとアピールした。

実は初対面だという吉柳と河野。お互いの印象について、吉柳は「アフレコの時には(河野の)声を聞いていたので、ジョナサンのような優しさとか温かさを感じました。雰囲気が似てらっしゃるんだなって思った記憶があります」と答えると、河野は「ありがとうございます！」と笑顔を見せた。

河野も「僕もアフレコの時に吉柳さんの声や歌声を聴かせていただいて、パワフルな歌声だったり、優しくささやくような歌声だったり、たくさんの白雪姫を見せていただいたというか、とにかく圧巻でした。それで、今日初めて会ったんですけど、存在も本当に白雪姫だなと思いました。そのものだな、と」と吉柳を絶賛。

河野純喜がJO1のメンバーを「7人のこびと」に例える

MCから「JO1」のメンバーを7人のこびとに例えると？と聞かれた河野は、少し考えつつも「“先生”は川尻蓮くん。一番物知りで頭が回るから。“おこりんぼ”は、僕かな？(笑) 結構メンバーに怒るのは僕が担当なので。“てれすけ”は木全翔也。多分、JO1で一番人見知り。でもふたを開けると懐いてきますけど。“ごきげん”は佐藤景瑚。いつもご機嫌で、とにかく楽しいことが大好き。“ねぼすけ”は金城碧海です。遅刻が多いので。“くしゃみ”は(與那城)奨くん。沖縄出身で寒さに弱いから。“おとぼけ”は(川西)拓実！」と、きちんとメンバーに当てはめて答えた。

白雪姫はジョナサンと出会って大きく運命が動き出したということで、それぞれが出会った運命の人、人生の中での大きな転機についても語った。吉柳は「私は、石原さとみさんです。芸能界に入ったきっかけも、石原さとみさんのことがすごく好きで大尊敬していたので、さとみさんみたいになりたいと思ってオーディションを受けました。さとみさんがいなかったら、今ここで白雪姫をやっていることもなかったと思います」と回答。

同じ質問に河野は「JAM(JO1のファンの総称)の皆さんが運命の人です。オーディション番組で皆さんの投票によって選ばれたので、僕の人生は180度変わりました。そこから5年たって、今こうやって『白雪姫』のお仕事をさせてもらっていますし、思ってもいなかったような人生を歩ませていただけてるのは、紛れもなくJAMの皆さんのおかげです」と感謝しながら答えた。

監督の言葉に「夢を見て良かったんだな」と吉柳が目を潤ませる

ここで、マーク・ウェブ監督からのメッセージ動画がサプライズで映し出された。

「プレミアム吹替版に参加してくれた咲良と純喜に特別なお礼を伝えたいです。私の期待をはるかに超えた素晴らしい歌声に幸せな気持ちでいっぱいです。咲良の声は素晴らしく、私がイメージした白雪姫そのものでした。咲良が声を吹き込んだ白雪姫は日本中から愛されるでしょう。純喜の歌声も咲良に負けず劣らず素晴らしいです。早く日本の皆さんに2人が共に歌う姿を見ていただきたいです。ロマンスが息づいている大好きなシーンです」

吉柳は「えぇ、うれしいです。すごい感動しちゃった。大役を任せていただくプレッシャーもあったけど、畏れ多いですけど、大切に演じることができて良かったです。オーディションもめちゃくちゃ緊張してて。私にとってプリンセスは遠い存在だったので、夢見てもいいのかな？って思ったりもしたんですけど、監督の言葉を聞いて『夢を見て良かったんだな』って思いました」と喜び、目から涙がこぼれ落ちた。

河野も「本当にディズニーさん、サプライズが好きですね(笑)。めちゃめちゃうれしい。僕も声優が初めてで、不安もあったし、何度も何度も録り直りもあったし、ミュージカルの楽曲は挑戦でもあったんだけど、今の言葉を頂けてちょっと安心しましたし、どんなふうに世に知れ渡っていくのかも楽しみになりました」と笑顔で答えた。

河野「優しい気持ちになれるし、絶対に後悔しない映画に」

映画のヒットを祈願して、スパークバルーンを吉柳と河野の2人で割るという企画も行われた。長い針でつつくとバルーンが割れて、中からりんごの形のバルーンなどが登場。

最後は、河野が「プレミアム吹替版の『白雪姫』、本当に素晴らしい作品になっております。見た方全員が何かしらのメッセージをもらって、優しい気持ちになれるし、絶対に後悔しない映画になっているので日本中の皆さん、ぜひたくさん見ていただけたらうれしいなと思います」とメッセージを送った。

そして、吉柳は「ディズニーの中でもすごく長く愛され続けるこの『白雪姫』という作品が、ミュージカル版の実写になって、本当にプレミアムにプレミアムが重なったような作品で、私も見た時に温かい気持ちになりました。楽曲も映像も全てが本当に素晴らしいので、見ていただけたらきっと長く愛されてきた理由が分かるんじゃないかと思います。『白雪姫』という作品が大好きな方も、まだ一度も見たことがないという方も、きっと大好きになると思うので、ぜひたくさん見にきてください」と呼び変えて、イベントを締めくくった。

映画「白雪姫」は3月20日(木)より全国公開。

◆取材・文＝田中隆信