

J・マンゴールド監督がT・シャラメを絶賛「完全にこの役を自分のものにしていた」<名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN>

映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」ジャパンプレミア試写会イベントが2月3日に都内で行われ、本作を手掛けたジェームズ・マンゴールド監督が登壇した。
若き日のボブ・ディランを描いたアカデミー賞有力作
20世紀最大の詩人でパフォーマー、そして今も現役ミュージシャンとしてステージに立ち続ける“生きる伝説”、ボブ・ディラン。その神話的な若き日々を、ハリウッド新時代のスタートして頂点に立つティモシー・シャラメが完全再現。全ての歌唱シーンをシャラメ自身の声で歌い上げ、その演技と共に世界中を熱狂させている。
本作では、1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の無名ミュージシャン、ボブ・ディランが時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子が描かれている。
監督は「フォード vs フェラーリ」(2020年)などを手掛けたジェームズ・マンゴールド。1月26日の時点で興行収入6290万ドルを突破し、1月17日に公開されたイギリスでもナンバーワンを記録した(※Box Office mojoより)。
さらに本作は、第97回アカデミー賞(R)ノミネート発表において、作品賞をはじめ、監督賞(ジェームズ・マンゴールド)、主演男優賞(ティモシー・シャラメ)、助演男優賞(エドワード・ノートン)、助演女優賞(モニカ・バルバロ)、脚色賞(ジェームズ・マンゴールド、ジェイ・コックス)、音響賞、衣裳デザイン賞の8部門にノミネートを果たした。
ボブ・ディランとも多く会話し「助けられたことも多かったです」
そんな「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」の日本初上映に合わせてジェームズ・マンゴールド監督が来日し、ジャパンプレミアに登壇。
たくさんの観客に向けて、「こうやって日本に戻ってこられて本当に嬉しいです。日本は映画のコミュニティーの方々が熱くて私は大好きです。音楽のシーンも熱くて、フォークのシーンもすごく盛り上がっているので、この作品を分かち合えることをとてもワクワクしています」と、嬉しい気持ちを伝えてくれた。
制作にあたってボブ・ディランとどのような話をしたのかを聞かれると、「長い時間、お話をすることができました。ボブ・ディランさんのことをリサーチして脚本を書いて、それを読んでいただいたところ、すごく気に入ってもらえて、『会おう』とおっしゃってくれました。
それで実際にお会いしてたくさんのことを学びました。ディランさんの本はたくさん出ているので、そこにいろんなことが書かれていると思うので、そこには載っていないような『あの曲を書いた時はどこに座っていたんですか?』『その曲を書いたのはどの時間帯でしたか?』といったような話をしました」と答えた。
さらに、「劇中に多くの曲を使わせてもらっているんですが、中には6分を超える曲があるんです。『映画の中でさすがにこれはフルでは流せないです』と伝えたら、『大丈夫。ライブでもフルでは歌ってないから』と言ってもらえたりして、助けられたことも多かったです」と明かした。
ティモシー・シャラメを「完全にこの役を自分のものにしていました」と絶賛
主演のティモシー・シャラメに関するエピソードを尋ねると、「“ティミー”と呼んでるんだけど、ティミーと作品を作ろうと決めたのは2019年。最初に僕がティミーに言ったのは『ギターを買ってください』でした。それからずっと彼はこの役に向かってギターや歌を練習し、どれほどの時間と思いを費やしてきたのかは作品を見てもらえれば分かると思います」と、シャラメの演じる“ボブ・ディラン”を誇らしく思っていると語った。
続けて「ボブ・ディランのような役を演じる時に重要なのは、音楽がその人物の一部になっていること。ティミーは完全にこの役を自分のものにしていました。冒頭に歌うシーンがあります。クランクインして1週目で撮影したシーンなんですが、そのライブでパフォーマンスをしている姿を見ただけで、これが特別な作品になると確信しました。それくらい素晴らしいので注目してください」と称賛し、観客に呼びかけた。
最後は「映画を見てもらう前にクドクド話すことほどカッコ悪いことはないと思っています(笑)。食事を振る舞うシェフのような感じですね。なので、あまりしゃべらず、早く召し上がっていただきたいです。皆さんに初めて見ていただけるのが本当に嬉しいです」というメッセージで締めくくった。
映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」は、2月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他、全国公開。
◆取材・文=田中隆信
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