村重杏奈が映画初出演にして初主演を務める「悪鬼のウイルス」の公開記念舞台あいさつが行われた

村重杏奈、太田将熙の“ポンコツエピソード”暴露「これが蛙化(現象)か…」＜悪鬼のウイルス＞

2025.01.26 09:35

村重杏奈が映画初出演にして初主演を務める「悪鬼のウイルス」の公開を記念して、1月25日に都内で舞台あいさつを実施。村重をはじめ、共演の太田将熙、吉田伶香、本作で初めて映画主題歌を担当した高嶺のなでしこから3人(城月菜央、東山恵里沙、籾山ひめり)、そして松野友喜人監督が登壇し、公開を迎えた喜びや作品の見どころをなどを語った。

村重杏奈が惨劇に見舞われるヒロインを体当たりで演じる

本作は、二宮敦人の累計8万部突破のホラー小説が原作のイニシエーション・ホラー。バラエティーを中心にモデルとしても活躍中の村重が、惨劇に見舞われるヒロイン・日名子を体当たりで演じている。

そして、日名子の友人で都市伝説YouTuber・智樹役の太田、颯太役のダンス＆ボーカルグループ・WATWING(ワトウィン)の桑山隆太、奈々枝役の華村あすか、日名子らが訪れた旧石尾村で戦う女子高校生・マイ役の吉田ら、フレッシュな顔ぶれが物語を盛り上げる。

村重杏奈、太田将熙、吉田伶香が互いの印象を語る

前日に公開を迎え、村重は「公開2日目でやっと実感が沸いてきました。見てくださった方がSNSに書いてくださったりしていて、あの撮影期間がこうやって形になったんだと実感しています」と感慨を口に。

「初主演映画の公開前日は眠れたか？」という問いには、「めちゃくちゃ眠れました」と強心臓ぶりを見せ、「緊張はあったんですけど、やっぱり楽しみもあって、どんな感想を頂けるのかなとか考えるだけでワクワクしちゃって、楽しみも大きかったです」と笑顔を見せた。

同世代で共演シーンも多かった村重、太田、吉田。互いの印象を聞かれ、村重は「伶香ちゃんは、見た目はかわいい感じなのに、ズバズバ言うんですよ」と明かし、太田も「重(＝村重)にはまだ優しいんですけど、僕には『お前さぁ…』みたいな感じで(笑)」と暴露。「誰よりもギャルだった」と意外な一面を指摘される。

また、太田について村重は2人で逃げ惑うシーンに言及。「村重はただ走ることしかできないんですけど、将熙は経験があるから、ちょいちょい後ろを振り返ったりするんですよ。刺激を受けて村重も『もっと頑張ろう！』と思ったら、後ろでズルって音が聞こえて、コケてるんですよ。『コケるところまで入れてくるんだ!?　臨機応変にすごいお芝居する方なんだ！』と思って、終わった後で『すごかったね』と言ったら『ごめん、あれマジでコケてた…』って(笑)」と、太田の“ポンコツエピソード”を紹介。

そんな太田の姿を見て、村重はそれまでのリスペクトのこもった気持ちが一気に盛り下がったそうで、「人生初、『これが蛙化(現象)か…』と思いました」と語り、会場を沸かせる。

そんな太田のエピソードを村重経由で耳にしていたという吉田は「(太田が)何かするたびに面白くなっちゃった(苦笑)」とのこと。

そのせいで、太田が牛乳を一気飲みするシーンは吉田が笑ってしまったことでNGとなり、3～4テイクも撮り直されたそうで、村重は「シリアスなシーンで本気でやってるのに(吉田が)肩を震わせていて、横で(太田の)おなかがギュルギュルって鳴ってて(笑)」と振り返り、松野監督も「ドリフのコントかってくらい飲んでましたね(苦笑)」と気の毒そうに明かした。

そして、気になる村重の印象について、太田は「バラエティーで見ていましたけど、『どんな方なのかな？』と思っていたら、顔合わせのとき、室内なのにデカいサングラスを掛けてきて、デカいボストンバッグを持って『(低い声で)おはようございまーす』って感じで、スタッフも10人くらい連れてきて『ヤバい！』と思ってたら、気さくに話し掛けてくれて、台本も本読みの段階で完璧に入れてきて、プロだなと思いました」と語り、村重は「意外と真面目なんです」と照れ笑いを見せた。

ホラー映画好きの城月菜央から通な感想が飛び出す

高嶺のなでしこのメンバーは、映画を見ての感想やお気に入りのシーンについてコメント。ホラー映画が大好きという城月は、「最初の村に迷い込んだときの違和感がちょっとある感じ、鍵が掛かっていたり、管理人さんが現れてちょっと違う雰囲気があったりして『(ホラー映画が)スタートしたんだな』と思えて一番好きです」と通な感想を口に。

東山は、先ほど話題に出た「牛乳のシーンが好きで、裏話が聞けてうれしかったです」とニッコリ。さらに、「主題歌の歌詞とせりふで同じフレーズがあったりして、世界観がリンクしているのも好きなポイントです」と話す。

籾山は「ホラーが苦手でドキドキしながら見た」そうで、「みんなでビデオを撮っているシーンからスタートしていて、リアル感がありました。ホラー過ぎずに見られたし、村重さんが話し掛けてくれるような感じがして安心して見ていたら、めちゃくちゃアクションもあって『すごいな！』という目線で、怖さと楽しさの両方がありました」と物語に没入して楽しめた様子だった。

心霊スポットでの恐怖体験を明かす村重杏奈

この日は、映画にちなんで登壇陣が実際に経験した“怖いエピソード”“心霊体験”などを発表。城月の合宿で金縛りに遭ったという体験や、籾山の廃墟でのMV撮影でメンバーが次々と体調不良になったというガチな心霊体験に加えて、太田からは家にゴキブリが出て、慌てて駆除業者を呼んだら12万円請求され、実は悪質な業者の詐欺だったという恐怖エピソードも。

村重は、人生で初めての心霊スポットでのロケの思い出を紹介。廃旅館の「必ず“出る”と言われている巫女の部屋」で、たった一人でロケに臨んだという村重。恐怖を打ち消すため、別の階で待機しているスタッフとテレビ電話をつないでずっとしゃべっていたそうだが、最終的に恐怖に耐えきれずリタイヤすることを決め、スタッフを大声で呼んだそう。

スタッフが迎えに来てくれたのかと思いきや、音がするのに誰もいないという状況に遭遇。「『これは本当にダメなやつだ！』と思って、目をつぶって助けを待ってたら、『ミシミシミシ…』と音がして、思わず『キャー！』と叫んだら、横の部屋からドンドンと音がして…。霊媒師によると、村重がうるさすぎて霊が怒っていたらしいです」と苦笑まじりに恐怖の体験を明かす。

これだけの恐怖を体験したからには「これは売れる！」と思っていたそうだが、村重の命懸けの心霊体験はオンエア時にはわずか1分半ほどのダイジェストにまとめられており、「それが一番怖かった(苦笑)。『もう心霊ロケには行かない！』と思ったけど、次の年もまた行ってるんだよね…たくましい！」とバラエティー魂を感じさせるエピソードに、会場は笑いに包まれる。

そんな、村重が本作で見せた“俳優”としてのポテンシャルを、松野監督は絶賛。この日は、松野監督からサプライズで村重に花束がプレゼントされ、思わず「え？　プロポーズ？」と驚く村重。

松野監督は「めちゃくちゃ忙しいスケジュールの中、主演を務めていただき本当にありがとうございました。よろしければ、また映画でご一緒できたらなと思います」と次回作に向けてラブコールを送る。

村重は「うれしいです！　監督が村重のお芝居を『良い』と言ってくださって、最初は自信がなかったんですけど、そういうふうに言ってもらえるなんて、やっぱりうれしくて自信もつきました。正直、もう映画のお話もこれきりにしようと思っていたんですけど、皆さんが『出た方がいいよ』とすごく勇気づけてくれて、また奇跡的に話があれば頑張ってみようかなと思えました。本当にうれしいです。最高の経験をありがとうございます！」と感激していた。