堀未央奈、人生初の舌打ちに喜び「ずっと『したいな』とは思っていたんですけど(笑)」

2025.01.23 20:50

堀未央奈が、1月23日に都内で開催された映画「死に損なった男」(2月21日[金]公開)完成披露舞台あいさつに、水川かたまり、正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、田中征爾監督と共に登壇した。

田中征爾監督がオリジナル脚本で描く怪談噺

映画「死に損なった男」は、田中征爾監督が脚本も手掛けるオリジナルストーリーで、“死に損なった男”がたどる数奇な運命を描く予測不能な怪談噺。堀は、関谷一平(水川)と同じ事務所で働いている竹下希を演じる。

構成作家の関谷一平は、お笑いの道に憧れ、夢がかなった半ば、殺伐とした社会と報われない日々に疲弊していた。駅のホームから飛び降りることを決意するが、隣の駅で人身事故が発生し、死に損なってしまう。後日、一平の前に男性の幽霊(正名)が現れ、「娘に付きまとっている男を殺してくれないか？」と依頼してくる。「男を殺すまで取りつく」という幽霊の脅迫に、一平は嫌々ながら従うことに。

登壇した堀は「元々、幽霊がすごく怖いので、『憑く』っていう題材を聞いた時に『ちょっと怖いな』と思ったんですけど、台本を読んでいくうちに、ファンタジー要素とか『現実でこういうことが起きたら嫌だけど、こういうことがあったらうれしいな』とか、読んでいくごとに“非現実的なことが現実になっていく”という感覚がすごく不思議で面白くて、『完成した時にどういうふうになっているのかな』とすごく楽しみながら撮影できました」と明かした。

さらに、撮影について「芸人さんに囲まれているので、テンポ感が本当にすごくって！　普段のお芝居の時よりも、独特の間だったり、あえてすごく速いスピードで進んでいったりとかがあったので、すごく勉強になりました」と振り返った。

合法的舌打ちに喜び

また、堀が舌打ちをするシーンについて「今まで人生で一度も舌打ちをしたことがなくて、ずっと『したいな』とは思っていたんですけど、『舌打ちをしてしまったら、私の人格が否定されてしまう』と思って28年間我慢してきたんです。だから、合法的にできてよかったです。無茶苦茶気持ち良かったです」とにやり。

すると、田中監督が「堀さんがやられる舌打ちのシーンは、僕がこの映画の中で最も好きなところ」と明かして絶賛するも、「さっき『舌打ちをやったことがない』っておっしゃってましたけど、『こういう舌打ちをやってほしいんです』と説明した時に『あぁ！』とすぐに分かってらっしゃって…」と暴露。堀は「やめてください！(笑)」と焦ってツッコみ、会場を沸かせた。

◆取材・文＝原田健