若葉竜也、撮影時に宿泊したホテルで幽霊に遭遇「柄シャツのおじさんが鏡を見ながら座っていました」

2025.01.16 20:47

俳優の深川麻衣と若葉竜也が、1月16日に都内で開催された映画「嗤う蟲」完成披露上映会に登場。共演の田口トモロヲ、杉田かおる、メガホンをとった城定秀夫監督と共に撮影現場でのエピソードなどを語った。

”村社会”の実態を暴くヴィレッジ“狂宴”スリラー

同作は、日本各地で起きた村八分事件をもとに、実際に存在する“村の掟”の数々をリアルに描き、現代日本の闇に隠されている村社会の実態を暴くヴィレッジ“狂宴”スリラー。映画監督としても数々の作品を手掛けて来た内藤瑛亮が脚本を担当、業界内外での評価が高い鬼才・城定監督の演出で映画化された。深川と若葉は、スローライフに憧れて都会から田舎の“麻宮村”に引っ越して来た若い夫婦を演じる。

完成した作品を見た感想を、深川は「ホラーではないので、わっ！と驚かすような怖さではなく、『この人は笑顔の裏で何を考えているんだろう』とか、ジワジワした怖さをエンタメとして楽しめる作品になっている」とした上で、「試写会とか(普段は)自分の粗探しをしちゃって、冷静に見られないんですけど、『嗤う蟲』はすごく純粋に楽しむことができました」と手応えをにじませた。

一方、若葉は「(自分のシーンは)ほぼ1シーン1カットみたいな感じで、(映像を)見たときに自分がこんな感じで進んでいくのかなと思っていたリズムと試写のリズムが全然違って、そこの差異が面白かったですね」と率直な感想を語り、個性豊かな共演者との演技については「これだけ個性のぶつかり合いみたいな中だったので、なるべく余計なことはせずに新鮮に受け止めようと思っていました」と意識していたことを伝えた。

深川、城定監督と初タッグも「『私、嫌われているのかな』って」

また、撮影現場でのエピソードを話す場面で、深川は「城定さんとご一緒したのは今回が初めてなんですけど、演出中1回も目を合わせてくれなくて、『私、嫌われているのかな』って思って若葉くんに言ったら、『俺も合ってない』って(笑)。本当にシャイなんだなと」と振り返ると、城定監督は「それよく言われるんですよね。全然嫌ってないんですけど、『私嫌われているかも』って(笑)。そんなことないんで」と、笑顔で釈明していた。

そして若葉はMCから水を向けられ、ロケ当時に宿泊先で起きた“幽霊騒動”の話をすることになり「(宿泊していた)ホテルに幽霊みたいなのがいて、僕はちょっと耐えられなくて、(撮影期間の)後半は自腹でホテルを取って、違うホテルで過ごしていました」と苦笑い。

どんな幽霊だったのかを問われると、若葉は「柄シャツのおじさんが化粧台に鏡を見ながら座っていました」と返答し、共演者含め会場はザワザワ。続けて「もう撮影も残り2、3日とかだったので、(そのことを)言うと変に怖くなっちゃうかなと思って、誰にも言わなかったです」と、ここで初めて共演者たちに打ち明けた。

それを受けて、他の共演者も「私は見ていないです」(深川)、「僕は宿泊していないです」(田口)、「私はクモを見ました。でも、テレビがいきなりついたりしたことも(笑)。撮影現場よりホテルのほうが怖かったです」(杉田)と幽霊との遭遇事情を話し、あらためて若葉は「この部屋絶対おかしいと思って調べたんですよ。ホテル名を検索したら一発目に『心霊』って出てきて、由緒正しい“心霊ホテル”なのねって思って…」と述懐していた。

映画「嗤う蟲」は、1月24日(金)より東京・新宿バルト9ほか全国公開。

◆取材・文・撮影=森井夏月(STABLENT)