アニメーション映画「ライオン・キング」より

公開30周年「ライオン・キング」“魅力的な音楽”が物語を彩る不朽の名作 シンバの過酷な運命を通し生きる“責任”を学ぶ

2024.12.22 17:10
アニメーション映画「ライオン・キング」より

1994年にアメリカで劇場公開されたディズニー長編アニメーション「ライオン・キング」が2024年6月に公開30周年を迎えた。壮大なアフリカの大地を舞台にその土地で力強く生きる動物たちの生き様を描いた同作。“ディズニー・ルネッサンス”と呼ばれる黄金時代を代表する一作であり、演劇、コンサート、そして超実写映画化など、ジャンルを超えて今も愛され続けている。その物語の“前日譚”を描いたディズニー最新作「ライオン・キング:ムファサ」が12月20日より劇場公開されたということで、今回は「ライオン・キング」シリーズの原点を振り返る。(以下、ネタバレを含みます)

壮大なサバンナを舞台に繰り広げられるライオンたちの運命

「ライオン・キング」はアフリカの広大なサバンナを舞台に、主人公のシンバが子ライオンからライオンの王へと成長していく過程に起きる悲しい運命や新たな出会いも満載の大冒険を描いたストーリー。

やんちゃで好奇心旺盛なシンバは、父であり王のムファサが統治する「プライドランド」で、後の王としての責任を学びながら過ごしていた。そんなある日、叔父・スカーの悪い誘惑に惑わされ、シンバはハイエナの集団に襲われてしまうが、間一髪のところでムファサに救われる。しかし、再びスカーの罠にはめられたシンバは、自分を助けた父親の命が目の前で奪われてしまう悲劇と直面し、父であり王の死に責任を感じて自らプライドランドを去る。

幼い子どもながらもつらい現実を背負いながら生きることとなったシンバだったが、陽気でポジティブなティモンとプンバァと出会い、“ハクナ・マタタ”という「くよくよするな、人生なんとかなるさ」という意味が込められた言葉に救われた彼は、ティモンとプンバァと行動を共にすることでつらい気持ちを少しずつ癒やしていく。

そんな中、幼なじみの雌ライオン・ナラと偶然再会したことで、自分が去った王国の状況や父の代わりに王となったスカーの悪行を知ったシンバは再びプライドランドへと戻り、かつての居場所であった王国を取り戻すことを決意する。

シンバが背負う運命を通して、責任や友情、そして自分の運命を受け止め、力強く生きる彼らを描いた物語は四半世紀以上たった今でも言わずと知れた名作の一つとして語り継がれている。

誰もが一度は耳にしたことのある名曲の数々

同作が公開された時代といえば「美女と野獣」(1991年)、「アラジン」(1993年)といったディズニー・アニメーション作品が人気を博した頃だったということもあり、それらに続く大ヒット作として公開当時は世界中で大きな話題となった。当時「ライオン・キング」は、ディズニー・アニメーション史上No.1の全世界観客動員数を記録した。

また、ティモン&プンバァコンビの「ハクナ・マタタ」の意味が込められた挿入歌「Hakuna Matata」をはじめ、大人ライオンへと成長をとげたシンバとナラの愛を歌った「愛を感じて」、幼い頃のシンバが王様になることを待ちわびていた心境を明るく表現した「早く王様になりたい」など、耳に残る魅力的な挿入歌も人気の一つだろう。「第67回アカデミー賞」では、作品の世界観を見事に表現したことが評価され、歌曲賞、作曲賞(ハンス・ジマー)のダブル受賞を果たした。

そんな不朽の名作「ライオン・キング」の30周年アニバーサリーイヤーに劇場公開された映画「ライオン・キング:ムファサ」は、「ライオン・キング」の“前日譚”を描いていることでファンのみならず世界中から注目されている。

同作はシンバの父・ムファサと、かつては“タカ”と呼ばれたその弟であり、物語の“ヴィラン”スカーとの知られざる真実を描いたストーリーということで、「ライオン・キング」の物語では語られてこなかったムファサとスカーの関係性をひもとくものに。“原点”であるアニメーション版「ライオン・キング」の物語をおさらいすることで「ライオン・キング:ムファサ」を、より楽しむことができるだろう。

「ライオン・キング」は、ディズニープラスで配信中。

◆文=suzuki

関連リンク

関連記事

  1. 新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    WEBザテレビジョン
  2. 東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    WEBザテレビジョン
  3. <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    WEBザテレビジョン
  4. 松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    WEBザテレビジョン
  5. ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    WEBザテレビジョン
  6. 瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    WEBザテレビジョン

「映画」カテゴリーの最新記事

  1. Snow Man目黒蓮“映画単独初主演作”「わたしの幸せな結婚」1月3日に地上波初放送決定
    Snow Man目黒蓮“映画単独初主演作”「わたしの幸せな結婚」1月3日に地上波初放送決定
    モデルプレス
  2. モデルプレス読者が選ぶ「2024年の“ベスト邦画”」トップ10を発表【ベストエンタメアワード2024】
    モデルプレス読者が選ぶ「2024年の“ベスト邦画”」トップ10を発表【ベストエンタメアワード2024】
    モデルプレス
  3. 米倉涼子、“盟友”内田有紀のサプライズ登壇に感涙「有紀ちゃんって冷たい人だよね~って言ってたのに(笑)」
    米倉涼子、“盟友”内田有紀のサプライズ登壇に感涙「有紀ちゃんって冷たい人だよね~って言ってたのに(笑)」
    WEBザテレビジョン
  4. 成田剣、アフレコ時に声が出なくなるも“六年生キャスト”の強い絆「みんな一斉にのど飴くれました」<劇場版 忍たま乱太郎>
    成田剣、アフレコ時に声が出なくなるも“六年生キャスト”の強い絆「みんな一斉にのど飴くれました」<劇場版 忍たま乱太郎>
    WEBザテレビジョン
  5. “国民的美少女”特別賞から18年、忽那汐里の誕生日 “ポッキーCM”「家政婦のミタ」等で注目 「デッドプール」シリーズなど海外作品でも存在感
    “国民的美少女”特別賞から18年、忽那汐里の誕生日 “ポッキーCM”「家政婦のミタ」等で注目 「デッドプール」シリーズなど海外作品でも存在感
    WEBザテレビジョン
  6. 木村拓哉「うれしかった」“グランメゾン”キャストとレッドカーペットを闊歩
    木村拓哉「うれしかった」“グランメゾン”キャストとレッドカーペットを闊歩
    WEBザテレビジョン
  7. 木村拓哉主演「グランメゾン・パリ」フランスでの公開決定 キャスト陣が“危惧すること”とは「誰かに報告していただきたい」
    木村拓哉主演「グランメゾン・パリ」フランスでの公開決定 キャスト陣が“危惧すること”とは「誰かに報告していただきたい」
    モデルプレス
  8. Aぇ! group正門良規「グランメゾン・パリ」役と立場連動「痺れる毎日でした」
    Aぇ! group正門良規「グランメゾン・パリ」役と立場連動「痺れる毎日でした」
    モデルプレス
  9. 木村拓哉ら、新宿降臨で街から歓声 レッドカーペット闊歩【グランメゾン・パリ】
    木村拓哉ら、新宿降臨で街から歓声 レッドカーペット闊歩【グランメゾン・パリ】
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事