成田剣、アフレコ時に声が出なくなるも“六年生キャスト”の強い絆「みんな一斉にのど飴くれました」<劇場版 忍たま乱太郎>
12月22日に都内で開催された「『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』六年生全員集合!舞台あいさつ」に、成田剣、保志総一朗、渋谷茂、神奈延年、置鮎龍太郎、鈴木千尋の“六年生キャスト”陣が集結し、アフレコエピソードなどを語った。
シリアスな展開が話題の「劇場版 忍たま乱太郎―」
朝日小学生新聞で1986年より連載を開始した尼子騒兵衛による「落第忍者乱太郎」を、1993年にテレビアニメ化したシリーズ「忍たま乱太郎」。今作は、原作・イラストを尼子が手掛け、阪口和久が執筆した「小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師」を映画化したもので、ギャグ色の強い普段のアニメとは一線を画し、消息を絶った乱太郎たちの先生・土井半助が、ドクタケ忍者隊の天才軍師・天鬼となって乱太郎たちの前に立ちはだかる、というシリアスな展開が描かれる。
劇場版が決まった時の感想を聞かれた置鮎は、内容を知るまで「六年生の出番があるのかなと思いました」と率直な思いを明かすと、鈴木は「小説版だったので読ませていただいて、ものすごくシリアスな内容だったのでどうなるのかなと思いながらワクワクしていました」と回顧。一方、神奈は「劇場版って普段とは全然違うので、シリアスに演じられるのかなと…」と緊張したことを明かすと、保志もスタジオでも緊張感があったことを話しつつ、「どのくらい出番あるのかなと思ったんですけど、意外に出てる…」とポツリ。キャスト陣から「一番話してたよ」とツッコまれ笑いが起きると、成田も「テレビシリーズと違って、シリアスな…」と話し始め、「それ僕が言いましたよ!」という神奈からの一言に、再び笑いがあふれた。
出来上がった映像を見た感想を「格闘シーンが普段のテレビシリーズより多めで血が出るのにビックリしたんですけど、すぐ後に下級生のギャグが入ってまた“忍たま”の世界に引き戻されて、深い格闘シーンに入るっていうコントラストが面白かった」と渋谷。神奈は「劇場は忍たまの世界に没入できるし、テレビの音と違うのでその世界に自分たちもいるような感覚になるんですよ。そこから爽やかに終わっていくので、心が動く時間帯を作ってくれる劇場版は素晴らしいと思いました」と劇場で見ることをお勧めした。
成田「本番になったら声が出なくなっちゃって」
アフレコ当時の話に移ると成田は「テレビシリーズは土井先生のことを“あんた”とは言わない」と話し、あんた呼ばわりに戸惑ったことを打ち明け、「考え過ぎちゃって、テストをやって本番になったら声が出なくなっちゃって、その日は帰って次の日に録り直しました」とアクシデントがあったことを告白。神奈から「みんなすごく心配したんだからね」と声が飛ぶと、成田は「みんなが⼼配してくれて、⼀⻫にのど飴をくれました。今まであんなにのど飴舐めたことない。寝たら翌⽇にはしっかり声も出るようになりました」とキャスト陣の絆を感じるエピソードを披露した。
また、保志が「大人数でやるのが久しぶりで、最近は固定マイクでできることが多かったんですけど、今回は入れ替わりでやったので…」と話すと、神奈も「久しぶりにマイクワークやりましたね」とマイクごとに人が入れ替わりながら収録をしたことを明かす。すると、置鮎は「誰がどこに入るんだろうって思いながら、空いたところにスッと入らないといけないなと気を付けてやりましたけど、テレビシリーズは和やかなことが多かったので、今回は入れ替わりが大変で難しかったです」と振り返った。
注目ポイントを聞かれた鈴木は「今回はなにわ男子さんも参加されていて、結構絡みがあったりもするので、そういうところも注目してほしい」と話すと、保志は「いつものテレビシリーズとは違ってクールに進んでいく中でのギャグ要素があるんですけど、そこはクスッと笑ってほしいな」と本音をポツリ。それに対して置鮎は「12月27日からバリアフリー音声ガイドのナレーションも担当していて、劇中でト書き的な説明をしているんですけど、そこでクスッと笑うところも説明していますので、より楽しめると思います」と紹介した。
最後に、成田は「50年、60年、70年と続くためには、皆さん1日1回は必ず見ましょうよ」と無茶ぶりで呼び掛けて観客を笑わせ、あらためて感謝の言葉を口にして舞台あいさつを締めくくった。
「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」は大ヒット公開中。
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