小関裕太にインタビューを行った

小関裕太、“元気の源”は睡眠「5分、10分の仮眠でもすごいパワーを発揮します」 ディズニー新作で声優担当「くすぐったい感じ(笑)」<モアナと伝説の海2>

2024.12.17 07:10
小関裕太にインタビューを行った

2017年に公開されたアニメーション映画「モアナと伝説の海」の続編となる、ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作「モアナと伝説の海2」が12月6日より大ヒット公開中。主人公・モアナにも妹ができ、3年という月日で大きく成長した姿を見せており、早くも“モアナ”ファンから注目を集めている。今作から登場する青年モニは、そのモアナや“半神半人”の英雄マウイが大好きな伝説オタクで、モアナと冒険を共にすることになる仲間の一人だ。このほどモニの日本版声優を務める小関裕太にインタビューを行い、作品のことや作品から感じられるテーマについて、元気がない時にすることなどを語ってもらった。

「解禁された時、みんな喜んでくれました」

――続編から登場するキャラクターを演じられましたが、まずは前作「モアナと伝説の海」(ディズニープラスで見放題独占配信中)をご覧になった印象から聞かせてください。

前作を見たとき、映像美と音楽の美しさにパワーをもらって背中を押されたような感じがしました。家族が見ていて、すごく大好きな作品なので解禁された時、みんな喜んでくれました。それもあって、僕自身も「そんな作品に参加できるんだぁ」とうれしくなりました。

――オーディションで決まったとのことですが、どういう準備をして臨まれましたか?

キャラクター作りというか役作りをして準備万端で挑むという感じではなく、とりあえず“そのまま行く”という感じで。いわゆる“オーディション”を受けたという実感は薄かったです。「本当に受けたのかな?」って思うくらい(笑)。

もちろん、思いを注げるだけ注ぎましたが、「今回はいい経験になったな」と、どこか客観視できるくらいに思っていました。それが「受かった」と連絡を頂いてすごくびっくりしました。

――うれしさと驚きが半々という感じですか?

はい(笑)。僕の夢というか目標だったので「かなったんだ」とうれしかったです。

――実際にアフレコではどんなふうに声を意識されましたか?

キャラクターの体格が自分とだいぶ違っていたので不安もありましたが、僕の“声”が合うと思ったから起用してくださった。人じゃなくて「声」で選んでくださったので、キャラクターの体格などはあまり意識し過ぎず、自然に演じました。

オリジナルの声優さんも意外とハスキーな声をされていて、“強い”というよりは大柄だけど“優しい”感じで温かい人柄が感じられました。そう考えると、自分の声もこの役に合っている気がしましたし、この役の中で自分の声が輝ける場所がなんとなく見えました。

「見ている間はずっと肩に力が入っていました(笑)」

――完成した作品でご自身の声を聞いた感想は?

声優の経験はこれまでにもありましたが、(前作を見て)知っている作品から自分の声が聞こえてくるので、くすぐったい感じがしました(笑)。歌っているキャラクターの声優というのは僕にとって特別なので「歌ってる…、喋ってる…、 語ってる…」って。ストーリーテラー的なキャラクターでもあるので、重要な役割で参加できてよかったなと思いながら、見ている間はずっと肩に力が入っていました(笑)。

――歌に関してはどうですか?

すごく難しかったです! 最初に聞いた時は楽しくて歌いたくなるような曲だなぁと思っていましたが、曲が届いた時には「これ、歌えるのかな?」って思うくらい印象が全く違いました。聞くのと歌うのとは全然違いますね。でも、ぜひ皆さんにもチャレンジしてもらいたいです。いい曲なので。

――主人公のモアナ、演じられたモニ、それぞれどんなところが魅力的ですか?

モアナは前作から3年がたった設定になっているので、その分、成長していますよね。前作は猛反対され旅へ出ていっていましたが、今作は家族が心配しながらもモアナに託す姿を見ると、やっぱりモアナの存在感と強さが増していて、成長しているんだなと感じました。モアナ自身も成長しているし、モアナを見る周囲の人たちの目も変わってきているのが冒頭部分からでも見て伝わってきました。

モニは新キャラクターですが、自分なりにいろいろ解釈してみました。モアナと一緒に育ってきて、同世代のモアナへの憧れが強く、何よりマウイと友達のモアナに対しての憧れもありつつ、マウイに対して強い憧れを持っている。マニアックな部分がすごくかわいらしいなと思いましたし、愛されキャラクターなのかなと感じたので、演じていてすごく楽しかったです。

「ブロビーというキャラクターがかわいかったです」

――ちなみに、今作での推しキャラクターは?

何だろう? 今回、カカモラ(小さなココナッツの海賊)も良かったですね。あと、カカモラと一緒にいるブロビーというキャラクターがかわいかったです。

――モニは見ている人にも元気を与えてくれるキャラクターですが、小関さんは「ちょっと元気出したいな」という時、どんなことをしますか?

自分のテンションを上げるためにすることは、とにかく寝ること。睡眠欲がすごくて、寝ないとダメなタイプなんです。気分が乗らない時も眠ったら大体良くなりますし、それこそ5分、10分くらいの仮眠でもすごいパワーを発揮します。自分で言うのもアレですけど(笑)。

――冒険の中で「もうダメかも」となるシーンがありますけど、そういったピンチの時はどう乗り越えますか?

僕が落ち込むのは、作品についてのことが多く、人間関係で落ち込むこともありますけど、その場合は「あぁもう嫌だ!」って口に出して発散すると忘れちゃうんです。でも作品に関しては、限られた時間で自分の思うことを再現・表現するには「時間が欲しい」と思ってしまいます。そういう時は完成した作品の姿とか、自分の姿を想像するとパワーをもらえるし、早く立ち直れます。悩んでいることや苦しんでいることの先を想像してみることで前に向かう力が生まれてくる感じです。

――今回参加されて、あらためて小関さんご自身が感じた作品の“テーマ”を教えてください。

一番はモアナの姿を見て、その見ている人も僕自身も背中を押されるというのが一番のエネルギーなんじゃないかなって思います。

モニ、ロト、ケレ、マタンギさえも、みんなから影響を受けて、みんなの言葉をもらって、みんなの背中を押す。威張ることはしなくて、すごく頼れる存在というのは、年齢や性別を問わず、主にモアナと同世代やモアナより年下の女の子たちがすごく勇気をもらえて、「自分もモアナみたいになろう」って純粋に思えるんだろうなと感じました。

その“パワー”が一番の魅力であり、一番伝えたいメッセージなんじゃないかなと思います。楽しい作品なので、肩ひじ張らずにたくさんの方に見てもらいたいですね。

◆取材・文=田中隆信

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