

西野七瀬、“幻影”のシーンではまばたきを封印「幻影感を出すのが難しいなと。監督に何も言わずにやってみました」

俳優の坂東龍汰、西野七瀬が、12月10日に都内で開催された映画「君の忘れ方」の先行上映舞台あいさつに登場。共演の南果歩、演出・脚本を務めた作道雄監督と、撮影エピソードなどを語った。
実力派俳優の坂東が映画単独初主演
同作は、“大切な人との死別の悲しみとどう向き合うか”をテーマにしたヒューマンドラマ。恋人を亡くした青年が悲嘆の状態にある人に寄り添う「グリーフケア」と出会い、自らと向き合う姿を描く。
付き合って3年になる恋人・美紀(西野)との結婚を間近に控え、幸せに満ちた日々を送る昴(坂東)。しかし、「駅で待ち合わせしよ。一緒に帰ろうよ」と留守電にメッセージを残したまま、美紀は事故で突然亡くなってしまう。愛する婚約者を亡くした昴は、深い喪失感に苛まれながらも、母・洋子(南)に促され、久しぶりに故郷の岐阜へ帰省。そこで同じ悲しみを抱えるグリーフケアの仲間たちと出会い、少しずつ美紀の死を受け入れ始める。そんなある日、昴の前に突然、美紀が現れる。彼女は現実なのか、それとも“まぼろし”なのか――というストーリーだ。
今作が映画単独初主演となる坂東は、観客を見渡し「こんな多くの人の前に立つと圧巻ですね。感想がどうなのか僕が知りたいぐらいですけど、来月公開なんだなという気持ちでワクワクドキドキしています」と万感の表情。西野も「すごくうれしい気持ちです」などと共感を示し、南は「本当は映画を見た後に余韻を味わってほしいんですが、私たち邪魔じゃないですか?」と問い掛けつつ、「皆さんの心に届く映画だと思っています」と観客に自信を持って答えた。
一方、作道監督は「こんなにすてきな皆さんと映画を作れました。撮影も皆さんが引き受けてくださったことがうれしかったし、いろんなアイデアを頂きながら撮影できたので、みんなで作った映画という気持ちで感無量です」と感謝を込めた。
撮影当時の写真を見ながらの振り返りトークでは、橋のシーンで監督が「西野さんがまばたきを封印していたことに気付いたのはこの日です」と発言。すると西野は「幻影感を出すのが難しいなと思って、せめて何か方法がないかと考えて監督に何も言わずやってみました」と、“幻影”を体現するにはどうすればいいかを自ら考え、意識して演じたと振り返る。さらに、橋のシーンの現場では、撮影の合間に坂東とはしゃいだことも明かし「歩くと振動が伝わるのが面白くなっちゃって、ちょっと跳ねてたら…(笑)」と、身を案じたスタッフから注意されたというエピソードも披露した。
“恋人ショット”に坂東「直視できない…(笑)」
生前の恋人時のシーンを撮影した写真が公開されると、坂東は「直視できない…」と照れ、西野は「付き合っていた期間を1日で怒涛(どとう)の勢いで撮っていきました」と明かす。2人でいろんな場所に行ったことを話すと、旅行に行った“バリ島”のシーンについては「新宿のバリ島で…」という裏話も飛び出し、坂東は「西野さんとはこの日が初対面でした」と口にした。
その流れでお互いの印象を聞かれると、坂東が「人見知りの方だというイメージがあったので、あまり(話し掛けに)行かないようにしていました」と話すと、西野も「お互い仲の良いスタッフさんとだけしゃべって」と様子見していたことを告白。しかし後半は打ち解けたようで「内容は覚えていないレベルの話をたくさんした」と笑いながら答えた。
また、タイトル「君の忘れ方」にかけて今までの人生の中で忘れたいことや忘れたくないことについてのフリップトークも実施。「帝王切開からのICU」と発表した南は、「帝王切開で息子を生んだ時はうれしかったんですけど、その後ICU(集中治療室)に入ったんです。それは忘れたい」と、どちらも同時に体験したことを語った。
「友だちとカヤック」と書いた西野は「その年一番笑った出来事」とした上で、「カヤックって息を合わせないと難しくて、マングローブのある場所でステイしてたんですよ。でも友達がゆっくりと木に突っ込んでいって、最初は痛い痛いって言いながら抵抗していたんですけど、諦めた瞬間を見ちゃって(笑)。これは忘れたくない出来事です」と紹介した。
最後に、坂東は「この映画はこういう死別を経験したことがある方もそうですし、まだ経験したことがない人の心にもそっと温かい風を流し込んでくれる映画になっています。繊細な映画でぜひ見てほしい作品だと思いました。公開が始まったら友達と映画館にきてくれたらうれしいです」と観客に呼び掛け、イベントを締めくくった。
映画「君の忘れ方」は、2025年1月17日(金)より東京・新宿ピカデリーほか全国公開。
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