映画「モアナと伝説の海」は、ディズニープラスにて見放題独占配信中

“モアナ”ヒットの理由を前作から読み解く ヒロインの“自分を信じる大切さ”に共鳴…冒険を通して成長する姿から勇気がもらえる物語<モアナと伝説の海>

2024.12.10 05:10
映画「モアナと伝説の海」は、ディズニープラスにて見放題独占配信中

美しく神秘的な海を舞台にした映画「モアナと伝説の海2」の劇場公開がスタート。同作は2017年に日本公開された前作「モアナと伝説の海」から3年後を舞台に、少しずつ大人へと成長し始めたモアナが再び大冒険へ飛び出す姿を描いている。日本に先駆けて11月27日に全米で公開されると「アナと雪の女王2」を大きく超え、全米で映画史上歴代1位の5日間オープニング記録を樹立。日本でも12月6日に公開され週末興行収入ランキング1位、2024年の洋画作品No.1のオープニング記録を達成した。今回は続編のヒットに繋がっている前作の内容を振り返ってみよう。(以下、ネタバレを含みます)

海と特別な絆で結ばれたヒロインが旅をする冒険譚

幼い頃の“ある出会い”がきっかけで海と特別な絆で結ばれた主人公の少女・モアナ。好奇心旺盛でいつか外の海を見てみたいと思いを募らせる中、彼女が住むモトゥヌイ島で不穏な出来事が起こり始める。それはかつて伝説の英雄と言われたマウイが、命の女神テ・フィティの心を盗んだことで生まれた暗黒の闇が島にも迫っているという意味だった。正義感の強いモアナは保守的な父親・トゥイから島の外に出ることを禁じられながらも、愛する人たちを救うべく1人で大海原へと冒険の旅に出ることを決意する。

自分の背中に重くのしかかる大きな使命感に押しつぶされそうになりながらも、世界を救う冒険に挑む中、モアナは伝説の英雄マウイと出会う。初めはぶつかり合っていた2人だが、共にさまざまな苦難を乗り越え、新たな道を切り開いていく勇敢な姿が描かれている。

同作は“ディズニー黄金期”と言われる時代を支え「リトル・マーメイド」(1989年)や「アラジン」(1992年)で知られるロン・クレメンツ監督とジョン・マスカー監督のベテランタッグが手掛けた。

本作の主人公・モアナは、1人プレッシャーを抱えながら、島の人を守るために立ち上がり、島という枠から外の世界へと向かおうとする力強いディズニーヒロイン。モアナにはこれまで2人が生み出した「リトル・マーメイド」のアリエル、「アラジン」のジャスミンなどにも通ずるところがあるように感じることも。彼女たちが持つたくましさと自分を信じて突き進む強い実行力は、多くの人を励ましてきた。

そしてマスカー監督が「この映画で伝えたいことは、傷つき悩み迷った時にも、自分の心の声に従って生きてほしいということ。私たちの誰もが、モアナなのです」とコメントしている通り、劇中のモアナは勇気を持って行動していくことの大切さを教えてくれる。

多くの女性からも共感を得る新時代のヒロイン

女性を主人公に描くディズニー作品といえば、ヒロインが何かに向かって突き進みながら同時に王子様的なキャラクターと恋をするというストーリーがこれまでのスタンダードだった。

本作でも冒険の途中でマウイと出会い、次第にお互い信頼し合う仲へとなっていくのだが、そこにはロマンスはなく、冒険を共にする親友であり、強い絆で結ばれる関係性としてごく自然に描かれている。王道“ディズニープリンセス”とは異なり、恋ではなく冒険を通して成長していくモアナの新たなヒロイン像は、前作の公開当時にも多くの女性から共感を得た。時代とともにアップデートされるべき変化をディズニー作品が率先して意識し、ヒロインの多様性を尊重したことは、世間にもポジティブに受け止められ、多くのファンからの支持につながった1つの理由といえる。

そんなヒロイン・モアナが少女から少しずつ大人へと成長し、再び危険に満ちた大冒険へと繰り出すのが新作の「モアナと伝説の海2」だ。新作を見る前に前作での彼女の活躍ぶりや、親友マウイとの関係性などを復習すると、より楽しむことができるだろう。

「モアナと伝説の海」はディズニープラスで配信中。

◆文=suzuki

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