「ティン・カップ」「タイ・カップ」「しあわせの隠れ場所」…スポーツ映画3作品を一挙放送 あらすじと見どころを紹介
BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では“胸アツ!スポーツ映画ウィーク!”と題して、「よる8銀座シネマ」枠にてゴルフ、野球、アメフトとスポーツに関連のある映画を3作品放送する。そこで本記事では、8月12日(月)~8月15日(木)にかけて放送予定の「ティン・カップ」「タイ・カップ」「しあわせの隠れ場所」のあらすじや見どころを紹介していく。
負けず嫌いな主人公が好きな人のために全米オープンに挑む「ティン・カップ」
8月12日(月)夜8時からは、ゴルフ映画「ティン・カップ」(1996年日本公開)を放送。一度挫折をしたゴルファーが、愛する女性のために全米オープンで再起を懸けるラブストーリーだ。
かつて“天才ゴルファー”と称され、現在はゴルフ場で気楽にレッスン・プロをしていた“ティン・カップ”ことロイ・マカヴォイ(ケビン・コスナー)のもとに、ある日美人精神科医のモリー・グリスウォルド(レネ・ルッソ)がレッスンを受けに来る。
カップは彼女に一目惚れをするのだが、モリーの恋人はプロゴルファー協会のスターで、ロイの長年のライバル、デイヴィッド・シムズ(ドン・ジョンソン)だった…。負けず嫌いなカップはモリーに告白をするが、“今のままのくすぶった自分では、モリーを手に入れられない”と悟る。そこでカップは、全米オープン・トーナメントで優勝することで、モリーの愛を勝ち取ろうと決意するのだが――。
本作では、カップが周囲を振り回す様子が非常にコミカルに描かれており、カップとモリーの会話がまるで漫才のようなテンポの良さで展開されていく。2人の恋の行方はもちろん、日常的なちょっとした会話も注目ポイントだ。
そんな本作の主演を務めるのは、映画「ボディガード」(1992公開)で知られるケビン・コスナー。ゴルフシーンでは、実際に見事なスウィングも披露している。
素行の悪い“伝説の名打者”の半生を描いた「タイ・カップ」
8月14日(水)夜8時からは、野球映画「タイ・カップ」(1995年日本公開)を放送。大リーグ史上“伝説の名打者”と呼ばれたタイラス・カッブの生涯を、スポーツライターの目を通して描いた伝記映画だ。
物語は、スポーツ記者のアル・スタンプ(ロバート・ウール)が、30年前に引退したカッブ(トミー・リー・ジョーンズ)から、自叙伝の執筆協力を依頼されるところから始まる。カッブは引退後酒に溺れがちの生活を送っており、怒りっぽくすぐに銃を振りかざすような性分の持ち主。
そんなカッブはアルに対して、“自堕落な私生活のことは隠して野球選手としての功績のみを書くように”と命令する。しかしアルは依頼された伝記と並行して、こっそり彼の真実の姿をつづった別の原稿も書き進めていった。実際にカッブはその性格から数多くのスキャンダルにまみれ、誰からも嫌われるような人間だったが、その後彼のある行動を知ったアルは、改めてカッブの本質を模索していくこととなり――。
カッブ自身の生涯を描いただけでなく、ジャーナリズムや報道の印象操作などの問題にも切り込んだ本作。主人公のカッブ役を、「メン・イン・ブラック」や「逃亡者」などでお馴染みのトミー・リー・ジョーンズが熱演している。
アカデミー賞で主演女優賞を受賞、サンドラ・ブロック主演映画「しあわせの隠れ場所」
8月15日(木)夜8時からは、アメフト映画「しあわせの隠れ場所」(2010年日本公開)を放送。本作は、全米アメリカンフットボール・リーグ「NFL」のマイケル・オアー選手の半生を追ったノンフィクション「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」を、サンドラ・ブロック主演で映画化した作品。
ある真冬の夜、4人家族で幸せに暮らす裕福な白人家庭のリー・アン(サンドラ・ブロック)は、ひとり寂しくTシャツと短パンで歩いている巨漢の黒人少年を見かけて声を掛ける。そして彼女は、マイケル(クィントン・アーロン)と名乗るその少年を放っておけず、自宅に招き入れることに。話を聞くと、マイケルは父親の顔も知らずに育ち、母親とは引き離され、住む場所や学校も転々とする劣悪な境遇に置かれていることを知る。
そこでアンは彼の後見人になると決心して、自身の家庭に迎え入れた。始めはマイケルに対して憐みの目を向けていたアンだったが、マイケルの敏捷な肉体と仲間を危険から守る心から、アメリカン・フットボールの才能を見出す。その後マイケルはアメフトを始めると、たちまちその才能を発揮し、一躍注目選手として活躍していくのだが――。
本作では、サンドラ・ブロックが第82回アカデミー賞で主演女優賞を受賞。彼女の“心を動かす演技”は見どころの一つとなっている。またサンドラは以前インタビューで、実在の人物・アンを演じたことについて「素晴らしい活力の溢れる女性に忠実でなければならないという義務を感じた」と語っていた。実際に本人と会ったことでその人柄を体感したサンドラの“アン像”は、力強いエネルギーとなってスクリーンに現れている。
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