小芝風花&津田健次郎が映画「ツイスターズ」の日本吹替を担当…津田から小芝へアフレコ時のアドバイスを贈る
スティーブン・スピルバーグが製作総指揮、「ジュラシック・ワールド」の製作陣が手掛けるアクション・アドベンチャー大作「ツイスターズ」が8月1日に公開された。本作は、地球が生んだ富士山より高く、新幹線よりも速い竜巻モンスター“ツイスターズ”が群れをなして襲来し、竜巻にトラウマを抱えた気象学の天才ケイト(デイジー・エドガー=ジョーンズ)、命知らずの竜巻チェイサー・タイラー(グレン・パウエル)ら、寄せ集めチームが前代未聞の“竜巻破壊計画”で立ち向かっていく物語。
そんな本作で、ケイトとタイラーの日本語吹替版声優を務めたのは、俳優の小芝風花と津田健次郎。WEBザテレビジョンでは俳優、声優、バラエティなどエンタメの幅広いステージで活躍する二人に、お互いの気になるところをお互いがインタビューアーとなり質問し合うスイッチインタビューを実施し、作品の見どころについて語ってもらった。また、小芝からは声優として活躍する津田にアフレコの難しさなどを質問。小芝に対し津田はアフレコ時のアドバイスなどを語った。
小芝「実写作品の吹替とアニメーション作品のアフレコはやっぱり違うものですか?」
小芝:いきなりなんですが、気になっていたことがありまして…。実写作品の吹替とアニメーション作品のアフレコはやっぱり違うものですか?
津田:そうですね~アニメーション作品の方が自由度は高い気がします(笑) アニメーション作品と言っても海外のアニメーション作品を吹替る時と日本のアニメーション作品に声をあてる時とでは、音声の有無など多少違いもありますけど。
実写の吹替ではやっぱり役者さんの表情があるので、表情にどれだけ合うのかがすごく大事になりますから、アニメーション作品とはまた違う感じがしますね。
小芝:どっちの方が好きですか?こっちの方がやっていて楽しいな~とかあります?
津田:結構バラバラですね。作品によってどれも違う楽しみがあります!
小芝:海外のアニメーション作品でも小さい息遣いとか再現は忠実にするものですか?
津田:一応しています!でも、実写作品よりはもう少し適当かもです(笑) 元々は入っていなかったところにもバンバン入れたりとか、ディレクターさんと相談しながら調整しています。
小芝:やっぱり生身の俳優さんの演技を再現する方が難しいものですか?
津田:“呼吸をどうやって合わせていくか”とか、“英語と日本語の違いの調整”もあって、どうしてもここは倒置法にせざるを得ないかとか、その感じをどうやって違和感なく伝えるかとかは実写吹替の難しいところですね。
吹替のアフレコ時に心がけていることは…津田「音声に引っ張られすぎないようにしていました」
小芝:もう一つ気になっていたのが、今回津田さんは一番手のアフレコだったので誰の声も入ってない状態だったと思うのですが、一人だけで声を当てる時ってどういうところを心掛けたりとか、準備していらっしゃるんですか?
津田:そうですね、グレン・パウエルさんがどういうお芝居をされているのかというところにとにかく注力しました。どれくらい距離感を取る人なのか、どういうエネルギーや感情を持っているのかなどを見たり聞いたりしながら探っていました。
ただ、あんまりグレン・パウエルさんの音声に引っ張られすぎないようにもしていました。もちろんご本人の声は大事なのですが、日本語と英語ではまた違いもありますから。
小芝:たしかに、“この表情でこんなこと言うんだ!”と思う時がありますよね。
小芝:これまでもたくさんアフレコをご担当されてきたと思いますが、一番手でアフレコをされた後、皆の声が入ったら違ったなと思ったことはありましたか?
津田:ありますね(笑)
小芝:あるんですか!
津田:ありますけど、ディレクターからOKが出ているから“OK~”という気持ちで受け止めています(笑)
小芝:一番手じゃ想像のしようがないですもんね~(笑) 今回、私は津田さんのお声だけが入った状態でアフレコしたので、他の役の人が全てご本人(英語)の声だったのですが、完成した本作を見て「この人こんな声だったんだ!」と思いました!
津田:印象が全然変わってきますもんね!分かります。
小芝:吹替版はキャラクターがよりくっきり見える感じがして、それがアフレコ当時は想像しきれてなかったのでびっくりです。
津田:それはそうですよね~だって(吹替)入ってないんだもん(笑)
津田「アフレコは緊張しましたか?」…小芝「これでいいのかなって不安がずっとありました」
津田:アフレコは緊張しましたか?
小芝:これでいいのかなって不安がずっとありました。普段の演技は掛け合いなので、一人でやるアフレコは『これで果たして相手の言葉と合うのかな?』など心配でした。あとは、今回感情的になるシーンが多かったのですが、そういったシーンで少しでも自分の気持ちが大きく乗っかっちゃうと声や喋り方が自分になっちゃって…だから完成した作品を見たら「ここ小芝だ!」って思っちゃう部分もありました。それが今回の反省点です…。
津田:でも、それはそれで大きな魅力になっていると思いますよ!小芝さんの思う“ケイト”も融合されていくので。
小芝:役者業の時と声優業の時でアプローチとか変えていますか?
津田:変えてないんですよ。声もあまり変えませんし。どちらかというと、声の仕事と実写としてではなく、作品毎に変えていますかね。実写の中でも作品毎に色々変えていくじゃないですか、だから作品毎でとらえるようにしています。
小芝:今回は台本を読んでみてどういう風に行こうと考えましたか?
津田:一番は勢いがめちゃくちゃ大事だなと思いましたね。
小芝:難しそうと思ったのは、仲間同士で『フーッ!』とかワイワイしているシーンが多い中で、一人であのテンションにもっていくのが絶対大変だな~と思って見ていたんですが…。
津田:楽しかったですよ(笑) たしかに、皆でやった方が『ウェーイ!』てなりやすいと思いますけど(笑)
小芝:タイラーほどじゃないんですけど、最初のシーンで私もはしゃぐシーンがあって
津田:冒頭のきゃっきゃしていたところですよね!
小芝:そうなんです、あそこがすごく難しくて(笑)
津田:特に最初だから暖まる前だしね(笑)
小芝:そうそう、テンション感むず!と思ってやっていたんですけど、そのあと聞いていたら津田さんもやられている!と思って(笑) 一人でテンションをガッと上げなきゃいけないことがあるんだなというのを知りました。
アフレコ時のアドバイスを贈る 津田「そこはドーンといけばいいと思いますよ!あんまり細かいことを気にしすぎてもだめなので」
津田:デイジー・エドガー=ジョーンズさんはとってもいい女優さんじゃないですか、繊細な演じ分けをされていて。ご覧になっていかがでしたか?
小芝:素敵でしたね。でも、海外の方のお芝居のニュアンスと日本語にした時の勢いとかってちょっと違うので、これでいいのかなと不安になることが多かったです。このシーンでは、もうちょっと繊細な感じにした方がいいのかなとか思うんですけど、でもそうすると声が普段のイメージと変わりすぎて耳だけで聞いているとキャラが統一されてないかなとかも気になってしまって。
同じ人物のはずなのに声が違ったら「あれ?今誰が喋ってる?」となっても嫌だなとか、何が正解かが分からなくて…声の強弱とかお芝居のニュアンスとかどこまでリアルな感じで作っていっていいのか、さじ加減がすごく難しかったです。
津田:確かに難しいですよね。僕はそこの判断は全部ディレクターに投げています!ディレクターがOKと言えばOKなので(笑) しかも、バランスとか分からないじゃないですか。だからそこは「お任せします!」と思っています。
小芝:吹替で観ている時にちょっと手元見ながら声だけ聞いていても、プロの方が当てた声って誰がどんなシーンで喋っていてもくっきり分かるじゃないですか。だから違和感がないんです。声だけで聞いていてもそのキャラが喋っているっていうのが分かるんですけど、私が感情に併せて声のトーンとか変えすぎたりするとちょっと目を離したときに「誰が話してる?」てなっちゃいそうで怖いなと思いました。
津田:そこはドーンといけばいいと思いますよ!あんまり細かいことを気にしすぎてもだめなので、違ったらディレクターから「小芝さんこうしてみませんか?」とリクエストを言ってくれるので。
小芝:じゃあ、OKいただいたらOKてことでいいんですかね!
津田:かな~と思っています。僕は。もちろん後で完成形見て反省はありますけど。
小芝&津田がケイトの好きなところやタイラーの役割についてトークを展開
津田:ケイトの二面性があることが素敵だと思いました。人間は色々な感情を抱えているものだと思うので。とてもヒロイックなキャラクターではありますが、非常に等身大な女性じゃないですか。親近感や繊細な部分もありつつ、ちょっと頭ぶっ壊れているところもあって(笑) それが渾然一体となっているところがとても魅力的でいいですよね。
小芝:私もどちらか一方に振り切っていないところが好きです。勇敢なところにもトラウマがあったり、トラウマを抱えつつも希望というか立ち向かう意志があったりとか、何か一つに支配されていないところがすごく素敵だなと思いました。それがより人間味というかリアルな感じがしました。
津田:この作品が一つの成長譚だと思うんですけど、タイラーはケイトの成長をサポートをしていくという大きな役割があると思います。トラウマを抱えていたケイトがトラウマから解き放たれて大きな物事に立ち向かっていこうとすることを全力でサポートするという役割。しかも、ただ支えるのではなくて、引っ張る部分もあるので非常に重要な存在だと思います。
小芝:タイラーはトラウマを抱える以前のケイトを知らない人物だからこそ、ライバルとして彼女の負けず嫌いな心に刺激を与えたんだと思います。そこから生まれた『絶対に負けたくない』という気持ちは竜巻に対する思いを怖い“トラウマ”から“活力”に変えたように見えました。
ケイトにとってタイラーは心の火をもう一度つけてくれる存在というか。ケイトは彼をどんどん知っていくうちに、何も怖いものがないのではなく怖いから人は乗りこなすんだっていうのを知っていって、自分も怖いトラウマを抱えているからこそ人を助けるために立ち向かっていくんだという気持ちになれたんだと思います。ライバルだったのがいつの間にか支えになっている、仲間になって一番の力になってくれていたのかなと思いました。
津田:最後の方に一緒にご飯を食べながら語り合うところもいいですよね。戦友感があって。
小芝:私は最後の空港のシーンが大好きで、手を繋ぐでもなく抱きしめるでもなく、台風のアナウンスを聞いてニヤッとする感じがすごい良くて。
津田:「行くか!」みたいな感じが粋でいいですよね~
おすすめの上映形式は「4DX」&「IMAX」
津田:「ツイスターズ」に関わってみて楽しかったですか?
小芝:めちゃくちゃ楽しかったです!私、4DXは体験版でしか体験していないので、これは本編全部4DXで観てみたいなと思いましたね。
津田:それは思いますね!4DXは吹替の方がお話が入ってきやすいと思うので!
小芝:(上映形式は)何で観たいですか?
津田:IMAXで観たいですね!IMAXのすごい音で!
小芝:音楽もめっちゃいいですもんね!
津田:音楽いいんですよ~。でも4DXも楽しそうだから迷うな~。竜巻が何体も来るから僕らも乗り越えていかなきゃいけないんですけど(笑) 後ろからは風が来るし、なかなかのパワーがありますよね!
小芝:そうそう!タイラーの車からロケットが発射されるときに、プシュップシュッっていう風がでてくるのが凄い楽しかったです!
津田:色々な鑑賞の選択肢があるのは素晴らしいですよね!是非、観ていただきたいです。
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