(写真左から)瀬口黎弥(FANTASTICS)、木全翔也(JO1)、佐藤大樹(FANTASTICS)、川西拓実(JO1)、中島颯太(FANTASTICS)、金城碧海(JO1)

JO1×FANTASTICS 夢の共演実現 『逃走中 THE MOVIE』インタビュー

2024.07.19 08:30
(写真左から)瀬口黎弥(FANTASTICS)、木全翔也(JO1)、佐藤大樹(FANTASTICS)、川西拓実(JO1)、中島颯太(FANTASTICS)、金城碧海(JO1)

2004年にスタートして以来、今年で放送20周年を迎えた大人気バラエティ番組 「逃走中」(フジテレビ系)。このアニバーサリーイヤーの7月19日に、初のドラマ映画『逃走中 THE MOVIE』が全国の映画館にて公開される。史上最大規模の「逃走中」でメインキャストとなるのは、グローバルボーイズグループ・JO1の川西拓実、木全翔也、金城碧海、ダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSの佐藤大樹、中島颯太、瀬口黎弥の6名。「JO1×FANTASTICS」という、番組20周年記念にふさわしい夢のコラボが実現した。WEBザテレビジョンでは、彼らにインタビューを慣行。役柄やお気に入りのシーンについて、にぎやかにノンストップトークが繰り広げられた。

「逃走中 THE MOVIE」は、こんなストーリー

大和(川西)、瑛次郎(中島)、賢(木全)、陸(瀬口)、勇吾(金城)、譲司(佐藤)は、高校時代の陸上部仲間。卒業後はそれぞれの道を歩んでいた彼らの元に「逃走中~MISSION IN TOKYO」の参加招待が届く。賞金総額1億円超のこのイベントに、ある者は退屈しのぎや好奇心、ある者は賞金を手にして苦しい生活から抜け出す為に参加を決める。

6人は、会場で偶然再会を果たしたが、それぞれ事情があり、かつての固い絆は失われてしまっていた…。

そんな中、ゲームを管理するクロノス社が何者かに乗っ取られ、一部のハンターが制御不能となってしまう事態が発生。そのハンターたちに捕まった参加者は、黒い影に覆われて消滅してしまう…。

突然、命懸けのデスゲーム化した「逃走中」で生き残れる者は居るのだろうか…。また、この緊迫した状況下で、失われた6人の絆は戻るのだろうか…。逃走成功の賞金は何と100億円!大切なのは、金か命か―?

瑛次郎のメガネの動きに注目!?

――まず、ご自分の役について説明をお願いします。

金城 勇吾は、お母さん想いで、「コレだ!」と思った事に信念を持ってるキャラクターで、ちょっと僕自身と重なる部分もあります。資金繰りが苦しい実家の町工場を何とかしなくてはいけないから、気楽に遊び半分では暮らせないし、お金への執着も強いんです。そんな勇吾に共感する方も居るんじゃないかな、と思って演じました。

木全 賢は、ちょっとキレ者というか…。瑛次郎も頭がいいんですけど、賢は彼とは違ってズル賢いタイプ。最初はわからなかった、賢の人間臭さや抱えている弱い部分が見えてくると、背伸びをして生きてる人物なんだとわかると思います。そういう本心とは違う態度の時は、特に意識して演じました。

川西 大和は、本当に仲間想いで情に厚くて、スゴくまっすぐな性格です。大学の陸上部で選手を続けてるんですけど、高校時代は陸上部のエースで、みんなから「大和だったら何とかしてくれる」って思われてる強運の持ち主でした。6人で一緒に走ったりするシーンでは、撮影しながら学生時代を思い出して懐かしい気持ちになりました。ご覧になる皆さんも、青春を感じていただけると思います。あと、大和はけっこう破天荒な部分もあるので、その破天荒ぶりも注目してほしいポイントですね。

中島 瑛次郎は名門大学の数学科に通っている秀才で、高校の陸上部の時は補欠で記録係。予告で、瑛次郎が泣いてるシーンが使われていますが、その涙の意味はぜひ劇場で確認してください。この作品は、ただ逃げるだけの話ではなく、1人1人のストーリーが描かれてて、いろんなところに繋がっているんです。瑛次郎も自分の思っている事をぶつけて、壁を乗り越えていきます。そして、この映画に勇気づけられて葛藤や不安を乗り越えて進んで行ってほしい、という想いもあります。ワクワクしながら観てほしいです。

――印象に残ってる事はありますか?

中島 走ってるとメガネがズレちゃって…(笑)。それと、ニヤッて笑うとメガネが浮いちゃうんですよ。

全員 ワハハハハ

中島 走っても落ちないように、頭の後ろで止める仕様になっていたんですが、ニコッてすると、それが耳の上で持ち上がっちゃって(笑)。それは瑛次郎のキャラ的に合わないんで…。

全員 (口々に)いや、カワイイよ。かわいらしい(笑)。カワイイ、カワイイ。

中島 じゃあ、そこは“瑛次郎のカワイイところ”って事で(笑)。メガネの動きにも注目してください。

佐藤 譲司は大和と共に高校の陸上部でエースとして活躍していながら、とある理由で仲間の元を離れて、「逃走中」で再会した時には全く別人のようになっている、ある意味、一番謎が多いキャラクターです。二面性を求められる役柄だったので、高校時代と現在で全く違って見えるように意識して演じました。衣装合わせの時から、髪型や髪色、立ってる時の姿勢、喋るスピード…自分から提案したり監督からアドバイスをいただいたりしながら、監督と一緒に“譲司”を作りました。

瀬口 陸は、大和とは違うタイプの“陽”の人間です。緊迫したシーンでも、陸が来るとホッとする、そんなキャラクター。ファッションが好きで、おちゃらけてみんなとフザケ合ったりするのが大好きですが、そんな中に強い信念があるんです。「陸には口ぐせを作りたい」との監督のアイデアで、全部のセリフに「マジで」って言葉が入っているんです。いろんな「マジで」の言い方を探りましたね。同じ言葉でも、表情やテンションの違いで全然印象が変わるのが奥深くて面白かったです。ぜひ、陸の「マジで」に注目して観ていただきたいですね。

デスゲーム化した究極の「逃走中」で、生き残れるメンバーは…?

――木全さんと瀬口さん以外は、「逃走中」に出演経験がありますよね。特に佐藤さんは逃走成功もされて。他の皆さんも成功まであと少しのところまで健闘されてますが、もし実際にこの映画のようなデスゲーム化した「逃走中」に参戦したら、最後まで生き残る自信はありますか?

佐藤 無いです!

中島 本当に速いんですよ!ハンターって。

川西 メチャクチャ速い…。

中島 急に「ワイルドハンターが居ます」ってなったら、ホンッットに無理ですね。

佐藤 恐怖が勝って、自首しちゃおうかなって思っちゃう。

中島 トンネルの中でワイルドハンターが出てきて、20~30人の人が「キャーッ!」て逃げるシーンがあるんですが、トンネルの中なので悲鳴が反響しまくって、臨場感がスゴすぎました。僕、怖すぎて、本当にシンプルに逃げました(笑)。

――演技じゃなくて(笑)。

瀬口 カットがかかっても逃げ続けて(笑)。

中島 はい、逃げ続けて。で、家まで…って大問題やないか!

全員 (大爆笑)

川西 メチャクチャ体力あるなぁ(笑)。

――(笑)。じゃあ、自分以外で「最後まで残りそうだな」って方を挙げてください。

瀬口 碧海の身体能力は本当にスゴいですよ。

金城 存じております(笑)。

佐藤 僕も碧海ですね。今回、僕らの中で唯一、ワイルドハンターとのアクションシーンが多いんです。それがスゴくカッコよくて。あの感じなら倒せるんじゃないかな、と。

木全 陸上部の設定なんで、正しい走り方をクランクインの前に僕たち習ったんですけど、その時、教えに来た先生とリレーやって(金城が)勝ってました。

中島 先生がちょっと言い訳するぐらい勝ってました(笑)。

木全 そのうちハンターとしても…。

中島 呼ばれる可能性あるよ。

「車と同じスピードで走ってください」

――撮影で苦労したシーンなどはありましたか?

佐藤 僕はみんなと一緒に居るシーンがほとんど無くて、基本的には1人か、大和と2人のシーンだったんですよ。大和との絆というか、過去の経験から成立するシーンがたくさんあったんですが、ロケの場所を借りている時間制限もあるので、じっくり撮るのも難しくて。不安でしたが、拓実くんに助けられた部分が本当に大きかったです。

――どんなところが?

佐藤 受けが上手。僕が出したものに対して100で答えてくれるし、僕の中に眠る感情みたいなのを全部引き出してくれました。どちらかと言うと、僕は今まで大和みたいなキャラを演じる事が多く、逆のキャラを演じたのが初めてだったんです。

中島 僕も、印象に残っているのは拓実とのシーンです。朝からずっといろんなシーンを撮影して、最後に2人の想いを全部伝えるシーンを撮ったんですが、感情の持っていき方などに苦労しました。大変でしたが、完成した作品を観て、「あぁ、こんな風に感情が出て良かったな」って思いました。僕だけでなく、6人異なるストーリーがあって、それぞれの感情が表れるシーンがあるので、そこを皆さんにぜひ観ていただきたいです。

川西 僕は、雨の日に屋内で撮影してた時に、撮影の中盤ぐらいから雨漏りしてきちゃったんですよ。でも、カメラを囲って保護したり、僕たちも本番ギリギリまで傘さしたりして、撮影を続けたんですね。そんな苦労をしてやっと撮れた映像に、後から観たらちょっと雨が映ってたんですよ。でも、それがまたいいな、と。いい雰囲気の仕上がりになってるな、と感じました。

瀬口 僕も撮影の日が大雨で、雨が止むのを待っている間、小学生のカイ役の(川原)瑛都くんと遊んでいたんです。彼が「YouTubeを観たい」って言うので、「いいよ」って僕のスマホを貸してあげたんですよ。そしたら、待ってる3、4時間ずーっと観てて(笑)。僕はその間、1人で、ずっと雨の音を聴きながら…(笑)。

――えーっ!(笑)

瀬口 スマホが返ってきた時には、電池2%でした(笑)。

木全 僕、撮影中、スゴい前髪が長くて、感情を表すシリアスなシーンの時に、風で髪がブワーッてなって、撮り直しになっちゃったんですよ。だから、次の機会では前髪は程良い長さにしようと…。

――金城さんは?

金城 陸上部のメンバーでバトンリレーをするシーンで、僕が1走目なんですけど、バギーに乗ったカメラマンが僕を追いかけて撮ったんですね。その時、「車と同じスピードで走ってくれ」と言われて。「バギーと並走してください」って。でも、こっちは人間だし(笑)、もちろんバギーの方が速いから、追いつかないというか、上手く走れなくて…。そこが難しかったですが、いい経験になりました。

6人それぞれのお気に入りシーン&注目ポイントは…?

――では最後に、お気に入りのシーンや「ここを見てくれ!」ってところを教えてください。

佐藤 僕は、大和の屋上でのシーンが好きですね。そこに行くまでの流れも含めて。台本を読んだ時から好きでしたが、試写で観て、よりいいなって思いました。表情が素晴らしかったです。

川西 ありがとうございます。

中島 今回、ファイティングテーマはFANTASTICSの「ブレイクライン」で、主題歌はJO1さんの「Believe in You」なんですけど、曲が流れるタイミングが絶妙なんですよ。2曲とも歌詞が映画の世界観に本当にハマっているので、そこも映画館で感じていただきたいです。

川西 僕は、この6人もそうですけど、他のキャストの皆さんやいろんな人のそれぞれのストーリーだったり、人の繋がりとか、何かモヤモヤしてたものが晴れていく瞬間とか、そういったモノが何個も何個も散りばめられてるので、注目してほしいなって思いますし、本当に皆さん全員、体当たりのお芝居をしてますので、そういうところもチェックしてほしいです。

瀬口 今回の「逃走中」は、“逃げ切ったら賞金獲得”だけじゃないストーリーが、見どころです。個人的に好きなのは、勇吾が実家の工場存続の為に頭を下げて謝っている姿というか、そのシーン。そういう過去があって彼は「逃走中」に参加しているという背景が、僕はスゴく好きでした。

木全 今回はちょっと異様なハンターも出てくる「逃走中」で、こうやって撮ってたものがこういう風にカタチになるんだ、ってスゴい勉強になりました。たくさんの人に観てもらえるのが楽しみです。

金城 僕が好きなのは、さっきも話が出ましたけど、陸の「マジで」です。ストーリーが進んでいくにつれ、トーンとか言い方とかタイミングとかで、全然意味が変わってくるんです。映画を観た小学生の方とか、何かにつまずいたり、踏み出せなかったりして困ってる方とかが、陸のこの言葉に励まされて、殻にこもらずに自分からクリエイティブに発信していく勇気に繋がるんじゃないかな、って思います。僕も自分にも言われた気がして、やってみたい事にチャレンジしていこうかな、って思ったぐらいウルッときたし、「マジで」はメチャクチャ大好きな言葉です。

◆取材・文=鳥居美保

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