「スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)」は、5月3日(金)より4日間限定上映される

歴史を知る上で避けて通れない「スター・ウォーズ」サーガ第1章を解説 緊迫感たっぷりな戦闘シーンが心を鷲づかみ

2024.05.03 07:10
「スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)」は、5月3日(金)より4日間限定上映される

5月4日は「スター・ウォーズの日」。1977年に劇場公開第1作「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(公開時は『スター・ウォーズ』表記のみ)が劇場公開されて以来、世界中で愛されてきた「スター・ウォーズ」シリーズ。有名なセリフ「May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを。)」の“May the Force”と“May the 4th(5月4日)”をかけて、毎年5月4日は世界中のファンが「スター・ウォーズ」の文化を祝い、「スター・ウォーズ」を楽しむ日として定着している。2024年もゴールデンウイークに入ってから各地でいろんなイベントが行われているが、その中でも大きな目玉となっているのが、新三部作の1作目「スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)」が5月3日(金)から6日(月)まで、全国25劇場で4日間限定上映されること。1999年に劇場公開され、25周年を迎えた同作が初の4K(字幕版)で特別上映されるという、「スター・ウォーズ」ファンにはたまらない企画となっている。ということで、少し「スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)」を振り返ってみよう。

社会現象になった「スター・ウォーズ」サーガ第1章

「―ファントム・メナス」は遠い昔、遥か彼方の銀河系で繰り広げられる壮大な物語、「スター・ウォーズ」サーガの第1章。旧3部作の完結編となる「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」が公開されたのが1983年。そこから16年の年月が流れ、シリーズ生みの親であるジョージ・ルーカスの手によって再び描かれたのが新3部作だった。

ハリウッドスターの手形が刻まれていることで有名なグローマンズ・チャイニーズ・シアターでは、公開日の1カ月以上前からファンが列を作っていたという有名なエピソードも。日本でも劇場公開日に多くの「スター・ウォーズ」ファンが映画館に駆け付け、社会現象になったほどの熱狂ぶりだった。

この作品で描かれているのは、のちに銀河を支配するシスの暗黒卿ダース・ベイダーの少年期の物語。「新たなる希望」の32年前、銀河共和国の時代が舞台となっており、ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンと弟子のオビ=ワン・ケノービが、惑星間の貿易紛争を平和的に解決するために、平和な惑星ナブーの女王パドメ・アミダラを救出する。無事にアミダラを救い出せたが、船が破損してしまい、そのままでは目的地である共和国の首都惑星コルサントにたどり着けない状況に陥ってしまった。船の修理と必要な部品をそろえるために、その後で辺境の惑星タトゥイーンに降り立つが、そこで9歳の少年アナキン・スカイウォーカーと出会った――。

ジャンク・パーツの店で働く奴隷の少年アナキン。人間にもかかわらず、危険なポッドレーサーを操縦できるというアナキンの能力に驚いたクワイ=ガンは、アナキンの血液を採取して船で待機するオビ=ワンに送り、ミディ=クロリアン値を調べさせた結果、非常に高い値が検出された。それによって、2人はアナキンが「フォース」を操る能力を持つことを確信した。

ユアン・マクレガーら豪華キャスト陣が出演!

“ジェダイ”としての新たな能力を伸ばしていくアナキンの始まりの物語であり、アナキンの運命を変えていくパドメとの出会いなど、「スター・ウォーズ」シリーズの世界を知るために押さえておかなければいけない作品。ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマンをはじめ、サミュエル・L・ジャクソンなど、豪華キャスト陣が出演しているところも大きな魅力と言える。命懸けのポッドレースのシーンや、双頭のライトセーバー(ダブル=ブレード・ライトセーバー)の使い手であるシリーズ屈指の強敵ダース・モールとのスピーディーで緊迫感に満ちた戦闘シーンなどは、ぜひ4Kでのスクリーン上映で見ておきたいところ。心を鷲づかみにされるはずだ。

また、ゴールデンウイークということで、シリーズの全9エピソードをこの機会に一気に見てみることもできるだろう。映画の他にも、「スター・ウォーズ」のオリジナルドラマシリーズやアニメーション作品などSW作品がディズニープラスで配信中なので、どんどん世界を広げていくのもあり。

6月5日(水)からディズニープラスで新オリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」の独占配信がスタートするが、それはエピソード1の約100年前が舞台になっている。今のうちに映画やドラマシリーズを体験、すでに見ている人は“おさらい”することで、「アコライト」もより深く楽しむことができるはずだ。

◆文=田中隆信

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