

<ウィッシュ>作品に隠されたディズニーの歴史やヒロインの心と歌詞がリンクするテーマソングに胸を打たれる感動作

2023年にディズニー創立100周年を記念して作られたアニメーション映画「ウィッシュ」が、4月26日に配信された。同作は、ディズニーの原点でもある“願いの力”を真正面からテーマに掲げたドラマティック・ミュージカル。日本版キャストも魅力的で、どんな願いも叶うと言われているロサス王国に暮らすヒロイン・アーシャの声を担当する生田絵梨花をはじめ、偉大な魔法使いでもあるマグニフィコ王役を福山雅治、アーシャの相棒的存在の子ヤギ・バレンティノ役を山寺宏一、国民思いのロサス王国の王妃・アマヤ王妃役を檀れいが担当している。今回は、ディズニー100年の歴史の集大成とも言える本作の魅力を改めて解説する。(以下、ネタバレがあります)
“みんなの願い”を取り戻すアーシャの大冒険
主人公のアーシャは前向きな性格とリーダーシップを持ち、王国の人々を大切に思っている優しくて頼もしいヒロイン。彼女はある日、全ての願いは魔法を操る国王の支配下にあり、ごく限られた願いしか叶えられないという衝撃的な事実を知る。アーシャはみんなの願いを奪うディズニー史上最恐のヴィランであるマグニフィコ王と対峙(たいじ)し、みんなの願いを取り戻しにいく――。アーシャの勇敢な姿や成長が描かれている。
夢と希望に向かい、突き進む新世代のヒロイン
そんな本作は、劇中でキャラクターたちが歌う伴奏に乗せて“強い願い”を表現するミュージカル要素も見どころの一つだ。これまで「塔の上のラプンツェル」のラプンツェル、「アラジン」のジャスミンなど、さまざまなヒロインたちが夢や希望に向かって、力強く羽ばたき、そして時には悪と向き合う姿が描かれてきた。
本作でアーシャが、どんな願いも叶うと国民の誰もが信じている“コト”は全て間違っていたという“新事実”を告げるシーンでは、つらい事実を大切な人たちに伝える勇気だけではなく、これは「本当に伝えるべきなのか?」と自問自答する彼女の葛藤も描かれている。
アーシャの住む世界と現実世界を比較することは難しいものの、大切な人を思う気持ちを持つ同じ人間として彼女から勇気と思いやりの心の大切さに気付かされた。
また、ソングライターのジュリア・マイケルズは、アーシャが力強く歌い上げる主題歌「The wish」(アリアナ・デボーズ)には、王様の裏の顔を知った後、アーシャはきっと「自分のことよりも相手のことを思う。そんな彼女の人柄を曲に込めたかった」と明かしている。日本版ではアーシャの声を務めた生田がその思いを受け継ぎ、持ち前の圧倒的な歌唱力でアーシャの思いを体現しているので、歌詞をかみ締めながらあらためて注目してみてほしい。
ディズニー100年分の“レガシー”がいたるところに登場
映画館では巨大なスクリーンに映し出されたダイナミックな映像やサウンドに浸れることができる一方で、配信で視聴する楽しみ方の一つとして、一時停止することや好きな時に何度も再生できることが挙げられるだろう。公開当時、劇中のありとあらゆるところにちりばめられた、ディズニー作品へのオマージュが話題となったのも記憶に新しいところ。
特にディズニーを代表する人気キャラクターのミッキーマウスが、さまざまなところに“隠れミッキー”として潜んでいるのも実にうれしい遊び心だ。オープニングのシンデレラ城に映る打ち上げ花火をはじめ、アーシャの願いに応えて空から舞い降りた願い星・スターは、ミッキーをオマージュしていたり、王様の書斎に侵入したスターの魔法に触れた羽ペンがミッキーを描き始めたりする演出も登場する。
またアーシャの友達“ティーンズ”たちは「白雪姫」に登場する“七人のこびと”からインスピレーションを受けており、それぞれ性格や服のカラーが似ていることも分かる。
一方でマグニフィコの身の回りには「白雪姫」の魔女(女王)をリスペクトするようなガイコツのアイテムが登場するなど、過去のヴィランも本作でしっかりと悪の魔法をかけている。
この他にも粋な計らいが多く隠されているので、“一時停止”や“巻き戻し”などを利用して探してみるのも良さそうだ。
映画「ウィッシュ」は、ディズニープラスで配信中。
◆文=suzuki
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