宮世琉弥

宮世琉弥 真似はせず、自分らしく勝負をして「北村匠海くんにいつか追いつけるように頑張りたい」<恋わずらいのエリー>

2024.03.15 08:30
宮世琉弥

藤ももの人気少女コミック『恋わずらいのエリー』(講談社「デザートKC」刊)を宮世琉弥と原菜乃華のW主演で実写映画化。2024年3月15日から全国公開される。物語は、ウラオモテ王子と妄想大好きなヒロインのエリーが織りなすラブストーリーで、宮世は本作が映画初主演。4月10日(水)にアルバム『PLAYLIST』でメジャーデビューも控えるなど、マルチに活躍している。今回のインタビューでは、1月22日に20歳を迎えた宮世に今の心境をたっぷりと語ってもらった。

オミくんを演じるにあたって「僕も普段から原さんにツンツンしてみました」

――宮世さんが演じた学校イチのさわやか王子・オミくんは、じつは口が悪い“ウラオモテ男子”の一面を持つキャラクター。役に共感できる部分は、どんな所でしたか?

僕はウラオモテ王子ではないですけど、自分のプライドが邪魔をして、本当の気持ちを言えない所は、共感できます。エリー(原)と出会うことによって、少しずつ素直になっていくんですが、自分の気持ちに正直になれないのは、思春期の男子“あるある”だなと思いました。

僕は、反抗期はほとんどなかったんですけど、お母さんや友達に対しては、オミくんのようにプライドが邪魔をして、本音を言えないことがあって、そんな自分にちょっとムカついてしまう…なんてこともありました。

――オミくんを演じるにあたって、意識された点はどんな所でしょうか。

オミくんはエリーに対して、ツンデレなので、僕も普段からツンツンしてみました。この作品の三木康一郎監督がツンデレな方で。監督から色々盗んでお芝居に落とし込んでいました。

――胸キュンシーンが盛りだくさんな作品ですが、注目ポイントのひとつ、“ジャージキス”の撮影は、いかがでしたか?

演じるこちら側は、見せ方とかいろいろ考えることがあって、キュンキュンする暇はゼロでした(笑)。1日目のロケは、砂嵐で撮影が出来なくて。ジャージのチャックを開けた時に顔が見える具合を計算しなくてはいけなくて、何度も繰り返しました。本当に難しかったです。

――タイミングも計算しなくてはいけないですからね。

胸キュンシーンでは、「俺の彼女だよ」って言う台詞があって。僕、緊張したのか、台詞が吹っ飛んでしまったんです。思わず、「俺の……カ~ノジョ!」って小首をかしげて言ってしまって、本番中にみんな大爆笑してました! 次からのテイクは、笑いそうになってしまって、もう本当に地獄でした(笑)。

理想の女性像は“相手の立場に立って物事を考えられる人”

――エリーみたいな妄想が大好きな女の子、宮世さんはどう思いますか?

エリーは“恋わずらいのエリー”の名前で、SNSでオミくんとの恋の妄想をつぶやいていて、そうやって本人が知らない所でやっているのが可愛いです。恥ずかしさから、好きバレしたくないという気持ちがかわいらしいですよね。

実際、そういう妄想好きな女の子っていると思うんですが、共感できる部分がたくさんあるんじゃないかなと思います。もし自分のことをSNSでつぶやかれたら…、妄想の内容にもよりますけど、うれしいです(笑)。

――オミくんは本当の自分を見てくれて、全部受け止めてくれるような人が好きですが、宮世さんの理想の女性像は?

僕は、相手の立場に立って物事を考えられる女性がすてきだなと思います。オミくんの理想の女性像もいいなと思いますけど、まだちょっと子供ですよね。エリーがクラスメイトの要くん(西村拓哉)と仲良く話している姿を見て、嫉妬しちゃったり。

――オミくんのようにウラオモテ王子ではないという宮世さんですが、オンオフの切り替えは、どのようにしていますか。

僕はオンオフの切り替えが苦手で、「あれもこれもやんなきゃ」って永遠に頭の中でループしてしまって、どうしようって悩んでいた時に、先輩から「自分の好きなことをしたらいいよ」って教えていただいて。それからはアニメを観たり、写真を撮ったり、好きなことを10分でもいいのでやるようにしています。

20代は「自分のやりたいことを突き詰めてやってみたい」

――宮世さんは、1月22日で20歳を迎えられましたが、10代最後の制服になりましたね。どんなカッコいい人になりたいですか。

制服は、まだまだ行けるなと思っていて。20歳になっても、着たいですね。三木監督は、カッコいいとはなんぞやを追求されていて、「オミくんは等身大のイケメンであって欲しい」と言われたんです。自分なりに「カッコいい男ってどういう人だろう」って考えた結果、自分の我を出さず、相手の気持ちをくみ取ってあげられることなのかなと。

僕には年下の妹がいて、よくケンカするんです。「普通は、こうするじゃん」って言ったら、「普通って何!?」って言ってくるので、乙女心は難しいです(笑)。でも、カッコいい大人になるため、今後はケンカしないようにしたいです。

――20歳を迎えて、プライベートでやってみたいことはありますか。

今までやったことのないことをいろいろ経験して、その体験を通して表現力を磨いて、役にしっかり還元できたらと思います。

――20歳を記念する単独初ライブを東京国際フォーラムで開催するなど、音楽活動も精力的にされています。駆け引きをテーマにしたラブソング「Lightning」では、ハードなダンスチューンで色気たっぷりに歌う姿が大人っぽくて、新鮮に映りました。

10代では歌ってきていない雰囲気の楽曲も増えてきていて、僕のことを昔から知ってくれていた方にとっては、今までにない宮世も楽しんでもらえると思います。俳優業では、自分ではなく、役を演じていますが、音楽ではより自分が届けたいものを自分らしく表現していきたいです。

ニルヴァーナやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ブランキ―ジェットシティ、浜田省吾さんなど、好きなアーティストの方はたくさんいて、影響を受けてきました。今後は、バラードも歌いたいですし、いろんな曲調や雰囲気の楽曲で僕のエンターテインメントを届けていきたいですね。ライブのステージも自分のやりたいことを突き詰めてやってみたいです。

今後挑戦したい作品は“異世界転生もの”

――ちなみに尊敬される俳優さんとして、同じ事務所に所属している北村匠海さんの名前をよくあげていらっしゃいますが、どんな所をリスペクトされていますか。

匠海くんは、俳優活動だけでなく、音楽活動もどちらも活躍されているじゃないですか。自分も俳優と音楽、両方で活動しているので、匠海くんにいつか追いつけるように頑張りたいと、背中を見つめている先輩です。ずっとリスペクトしています。

――今作で念願のラブストーリーの主演が実現しましたが、今後やってみたい作品は?

コメディーをやりたいです! 原作があって癖が強いキャラクターの実写版を演じたいですね。異世界転生もので、実写化されていない作品があれば、ぜひチャレンジしたいです。

◆取材・文/福田恵子

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