

竹内涼真、20代の活動に満足せず30歳を新たなスタートに「これからの自分が本当に楽しみ」<きみセカ>

日本テレビ×Huluによる共同製作の連続ドラマとして放送された「君と世界が終わる日に」。地上波ゴールデンプライムタイム初のゾンビサバイバルドラマとして注目を集めたシリーズの劇場版が1月26日(金)より公開される。竹内涼真演じる熱き主人公・間宮響の戦いの日々の物語が、この劇場版でいよいよ完結する。今作の舞台は、ゴーレムのワクチンを開発する希望の塔・ユートピア。特殊な抗体を持つ響の娘であるミライが研究材料にされていることから、ユートピアに集った5人の男たちと共にミライを救い出す決心をする響。今回のインタビューでは、劇場版に懸ける熱い想いを竹内にたっぷりと語ってもらった。
映画冒頭でこの作品の世界観に心を奪われる
――シリーズを通して4年近くにわたって響を演じてきましたが、劇場版でいよいよファイナルを迎えます。完成した作品をご覧になって、どんな感想を持ちましたか。
僕がずっとやりたかった最大級のサバイバルストーリーができたんじゃないかと思っています。2度観たのですが、何度観ても撮影している時のスタッフのみなさんがいる現場の風景が蘇ってきて、熱い感情がグッと込み上げてきますね。
この4年間は、1度も「きみセカ」のことが頭から離れたことはなかったですし、ずっと響への愛があって、役のことばかり考えていました。シリーズの集大成として、劇場版でファイナルを描けて本当に良かったです。
――劇場版の響は、特殊な抗体を持つ自分の娘・ミライがワクチン開発の研究材料として捕らえられているユートピアから救い出そうとします。竹内さんご自身は、響の行動をどう受け止められましたか?
娘のミライがユートピアと呼ばれるタワーに捕らわれている中、何が正解か分からないまま自分の考え方や、やり方を周りにぶつけていて。本人もこんなはずじゃなかったと思っているんですよね。Season4までとは違う響の姿も描かれていると思います。はたして彼は本当に父親になれるのか、ずっと愛を追い求めてきた彼が一体、どういう選択をして、どんなファイナルを迎えるのか、見守っていただけたら!
――ユートピアの超高層タワーでのアクションシーンも見応えたっぷりですが、劇場版で注目して欲しいシーンはどの場面ですか?
かなり大規模な撮影となった冒頭のシーンですね。ゴーレムと呼ばれるゾンビに襲われ、感染が拡大していく恐怖を描くあのスピード感っていうのは、一気にこの作品の世界観に心を奪われるシーンになっているなと思いました。劇場版は、もちろんSeason4までのストーリーと地続きではあるんですけど、これまでとはまた別の角度の物語になっているので、劇場版から初めて観ても楽しめる作品になっていると思います。
「高橋文哉くんは“ギャップの持ち主”」
――劇場版から登場するキャラクターもたくさんいます。響と行動を共にする、元とび職人の熱き青年・大和を演じられた高橋文哉さんにはどんな印象をもたれましたか?
高橋文哉くんは本当にキレイな顔立ちで。でも、中身は男っぽく熱いというギャップの持ち主。彼が演じた大和は、そんな人柄を活かせる役柄で、お芝居に勢いがあって、パワーを感じました。
大和に対して響が感情を爆発させるシーンが多々ありますが、文哉くんが全力でぶつかってくれたおかげで、僕も響として熱くぶつかることができました。実は、撮影中にふたりで2回も一緒にお風呂に入って、いろいろ話をして。おかげで距離感が縮まって、劇中の響と大和の関係を演じることができたと思います。
――チーム全員で、命がけで挑んだ作品になったとコメントされていましたが、本当にすてきな現場だったのが伝わってきます。
本当にいいチームでした。スケジュールもタイトですし、サバイバルの過酷な撮影があっても、また次の日、朝の支度で集まるとスタッフも演者もみんなが笑ってあいさつできるすてきな現場で。体力的には正直キツイ時もあるんですけど、それを乗り越えると喜びが待っていました。きっとアドレナリンが出ていたんでしょうね(笑)。
理想のユートピアは「緑がいっぱいある所」
――響は娘のミライを助けるという揺るがない意志を持っていました。竹内さんは役者として大切にしていることはありますか?
お芝居の現場では、「こうしたほうがいいかも」と思うことがあったとしても、それが正解かどうかは分からないので、菅原監督やスタッフの意見を伺ってもっといい方向を目指します。
いい作品にするために、しっかり相談することを大切にしています。今回の現場でも撮影直前のギリギリまで、いろいろ微調整をしたんですよ。みんなが納得して、「じゃあこれで行こう」ってシーンと向き合えるのが理想です。
――劇中では希望の塔・ユートピアが登場しますが、竹内さんにとって理想のユートピアってどんな場所でしょう?
緑がいっぱいある所かな。海よりも山派。そういう自然豊かな場所で自分が好きな人たちと集まれたらいいですよね。仲間たちと好きな作品を観て、夜中まで「ああでもない、こうでもない」って喋りながら過ごして。「こんなことをやったら面白いよね」というみんなのアイディアを持ち寄って作品を作りの話をしたい。都会でずっと机を前に考えても思いつかないことが思い浮かぶと思いますし、自然に触れてリフレッシュするのって大事ですよね。
――竹内さんはリフレッシュ方法をたくさん持ってそうですね。
写真を撮ったり、美味しいコーヒーを淹れたり、運動だったり。好きなことは、だいたい決まっています。好きなことをやっている時間は、やっぱり心が落ち着きます。お仕事を頑張るらめにも、心と体のバランスを整える時間は大切にしたいですね。最近は、知り合いのお芝居のワークショップに参加することもあるのですが、そういう場所でみんなとフラットにお芝居をする時間もいい時間です。
企画の段階から自分が関わって、作品を生み出すことにもチャレンジしてみたい
――竹内さんは現在、30歳でひとつの節目の年齢を迎えましたよね。これから役者として実現させたいと思い描くビジョンはたくさんありそうですね。
もちろんあります。でも、30歳を節目とは思っていなくて。30歳になって、ここから新たにスタートするくらいの気持ちでいます。20代を振り返って、「この10年間頑張ったな。やり切ったな」とはまだまだ思えず、もっと頑張っていきたいなと。
――そうなんですか? 代表作となった「きみセカ」も誕生しましたし、たくさんの人気作品や話題作に携われているのに、ものすごいハングリー精神ですね。その熱い気持ちが役者として走り続けられる原動力になっているんだと思いました。
そう言ってもらえるのは、うれしいですね。僕的には、もっと先に思い描くものがあって。それを具体的に言うのは、恥ずかしいですけど、自分がいる場所をどんなものにしたいか、どういう風に仕事をしていきたいか、自分に何が合っているのか、どういう作品を作っていきたいのか。そういうビジョンは明確にあります。
「なんでこういう作品がないんだろう」って思うこともあるので、企画の段階から自分が関わって、作品を生み出すことにもチャレンジしてみたいですね。30歳になって、やっと地に足が着いたなという実感があるので、これからの自分が本当に楽しみです。
取材・文/福田恵子
撮影/安田まどか
スタイリスト/徳永貴士
ヘアメイク/佐藤友勝
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