嵐莉菜、初出演&初主演映画への想い オーディションで勝ち取る<マイスモールランド>
2022.04.11 21:40
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モデルの嵐莉菜と俳優の奥平大兼が11日、都内で行われた映画「マイスモールランド」(5月6日公開)の完成披露試写会に、メガホンをとった川和田恵真監督とともに登壇。映画への想いを語った。
嵐莉菜、初出演&初主演映画の心境
本作は在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の在日クルド人の主人公サーリャ(嵐)が、理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成⻑していく物語が描かれる。映画初出演にして、初主演を務めた嵐は、プレッシャーなどは感じたか聞かれると「周りには演技の先輩が多かったので、私が足を引っ張ってしまうんじゃないかという不安は常にあったんですけど、私ができるサーリャを精一杯出そうという気持ちで頑張りました」と力強く語り、オーディションで同役を勝ち取ったそうで「この役を絶対に演じたいという気持ちがあったので、その願いがかなってすごく嬉しかったです。でもちょっと不安はありました(笑)」と本音を吐露した。
一方、サーリャが心を開く少年・聡太を演じた奥平も、嵐と同様にオーディションで選出。「僕にとってデビュー作の『MOTHER マザー』を撮影したのが3年前で、この映画の撮影は2年前で、気持ちとして自分は映画で始まった身というものが自分の中で意識があったので、映画に戻ってきたなというのは感じていました」と打ち明け、「だからこそ、すごく意気込んじゃったりしたんですけど、クランクインの前はすごく楽しみでしたし、オーディションでさえ楽しくて、合格と言ってくださって嬉しかったですね」と笑顔を見せた。
奥平大兼、嵐莉菜からの交流に感謝
また、嵐と共演しての感想を求められた奥平は、「MOTHER マザー」を撮影した際のことを思い出すことがあったようで「嵐さんは現場で明るい子だったんですけど、僕は最初、不安や緊張もあったのでこんなに明るかったかなって思って、嵐さん本人はそう思っていたかもしれないけど、それを周りに見せずに堂々とお芝居ができていてすごいなと思いました」と舌を巻き、「だからこそ、堂々とお芝居をされているところを見て、僕もそのお芝居に対して反応することができました」とコメント。加えて、年下の役者と芝居経験がなかったという奥平は「なんて話しかけていいのか分からなかったんですけど、嵐さんから話しかけてくれたので助かりましたし、しっかりしているなと思いました」と感謝すると、嵐は「仲良くなるために趣味を聞いたりするんですけど、その中で服とか趣味が合ったところもあったので、これなら仲良くなれると思って話しかけました(笑)」と笑顔を見せた。
対して、奥平の印象について嵐は「本当に心強くて、業界用語とか分からないことが多かったんですけど、気軽に聞ける存在だったので、撮影が最後までできたのも奥平さんのおかげもあったので、本当にありがたい存在でした」と語った。
嵐莉菜、“一生忘れない初体験”明かす
さらに、本作は世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭において、日本初の栄誉となるアムネスティ国際映画賞“特別表彰”に輝いたが、初主演、初監督など“初”が多い本作にちなみ、印象に残っている初体験を聞かれると、嵐は「クライマックスのシーンで私が涙するシーンがあるんですけど、カットがかかって監督のところに行ったら、監督が号泣してくださっていて、自分の演技を人が見て感動してくださったり、感情を動かすことができたというのが本当に嬉しくて、ここまでやってきてよかったなって思いましたし、残りも絶対に努力し続けようって思いになって本当に嬉しかったです」と回顧し、「私の人生で一生忘れない初体験でしたね」と目を輝かせた。
同じ質問に、奥平は「ずっと思っていることがあって、僕は映画が本作で2作目なんですけど、1作目の舞台挨拶のときはここと同じ場所なんですね。だから今回こうやって舞台挨拶をさせてもらって、1回目の舞台挨拶をすごく思い出しちゃって、なんでか分からないんですけど、1回目より2回目のほうがちょっと緊張しているという(笑)」と苦笑しつつ、「1回目の舞台挨拶が懐かしいなって余韻に浸っていますね」と感慨深げに語った。
最後に、メッセージを求められると、嵐は「この作品は私が初めてながら、たくさんの方々に支えられて、たくさんの方と作り上げた私の一生の宝物の作品です。1人でも多くの方々に見てほしいなという気持ちでいっぱいなので、ぜひご覧いただいて、何か感じるものがあったらいいなと思っています」とアピール。奥平は「この映画を通して僕が知ったことだったり、勉強になったことがすごく多くて、今回の『マイスモールランド』に関しては初めて触れた内容だったので、まずは知ることが大事だなと思いました。そこから行動ってなったときにどうするかというのは難しい話になってしまうんですけど、まず行動する前に知ることが大事だなと思うので、だからこそ、この映画はたくさんの方に見ていただきたい作品になりましたし、僕もこの作品に携われてよかったなと思います。映画としても恋愛要素があったりするので、そういうところも楽しんでいただけたらなと思います」と熱く語った。(modelpress編集部)
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