俳優の伊藤健太郎が20日、都内で行われた映画「十二単衣を着た悪魔」(11月6日公開)の完成披露報告会に、共演の三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、メガホンをとった黒木瞳監督とともに登壇。沙莉との撮影シーンを振り返った。
沙莉は黒木監督の演出に驚いたことがあったそうで「確かにあの表情をお芝居で引き出してくださいって言われたら難しかっただろうなと。自分の中ではハプニングに近い出来事でした」とネタバレを気にして詳細は避けたが、その演出に関わっている健太郎は、話を振られると「(会話に)入りたくなかった…(笑)」と苦笑。
本番前に黒木監督に呼び出され、『キスをしろ』という台本にない演出を指示されたことを明かし「僕も最初は驚きまして、『タイミングがきたらやってくれ』って言われて、そのタイミングになったんですけど、行くべきかちょっと迷っていたんですよ。そうしたら本番中なのに(黒木監督から)『行け!行け!』って言われて(笑)」とエピソードを告白。
これに黒木監督は「へこたれてなかなか行かないんですもん(笑)」と笑うと、健太郎は「ちょっとチキってたんですけど、行ってそのシーンが終わったら、沙莉が“何してんだよ”みたいな目でこっちを見て、“違うんだ、俺は今、操られているんだ”って(笑)」と当時の心境を明かしたが、「でも、出来上がりを見たら、“黒木さん、流石だな”って感じました」と納得の表情を浮かべた。
加えて、黒木監督が「女優の身としたら、そういうことはルール違反なんですよね(笑)。もし私が女優だったら怒るかもしれない(笑)。だから沙莉ちゃんには申し訳なかったなって思ったんですけど、クレームもなかったので安心しました」と胸を撫で下ろすと、沙莉は「クレームなんて過ぎりもしなかったです」と恐縮。しかし、健太郎は「俺にはあっただろ!(笑)。黒木さんに言えないからって俺にみたいな(笑)」とツッコミ、会場を沸かせた。
さらに黒木監督は、健太郎が一度キスに行きかけたが、躊躇して引いたというエピソーをを明かすと、健太郎は「いやっ、これは説明させてください!心を決めて行こうと思ったら、顔がスッと背けちゃったから、間違えたと思って(笑)」と引いた理由を釈明したが、沙莉が「でも、顎クイとかできたんじゃない?」と指摘すると、「僕の技量不足でした…(笑)」と肩を落とした。
女優でもある黒木監督とは初タッグだったそうで「女優さんとしての黒木さんという印象があったので、監督として現場でどういう風に演出してくださるのかワクワクしていて、入らしてもらったら、役者さんによって演出方法も違うし、役者の立場になって考えてくださるので、すごくありがたかったですね」と感謝した。
そんな健太郎をキャスティングした理由について黒木監督は「最初から『健太郎さんで』というスタッフさんもいたんですけど、受けていただけるかという不安もありましたし、たまたま私が番組を持っているラジオ局で、健太郎くんのポスターが貼ってあるんですね。エレベーターが開くと、健太郎くんがいらっしゃるの」と話し、「いつもそこを通りながら、“嗚呼、この方が雷ちゃんをやってくれたらいいのになあ”っていつも見つめて…私はポスターに見つめられていたんですけど(笑)、念願叶って雷ちゃんを引き受けてくださって、すごく幸せでした」と声を弾ませた。
これに健太郎は「ずっと見つめていてよかったなあ(笑)。嬉しいです」と笑顔を見せた。
撮影前には、黒木監督によるワンツーマンレッスンが行われたそうで、三吉は「監督とセリフの発声の仕方から、滑らかさとか強さとか高さとかをすごく細かく。何回やっていただきましたかね」と打ち明けると、黒木監督は「私、嫌がられるんじゃないかな、嫌われるんじゃないかなって思うくらい、マンツーマンでやらせていただいて、私が持っているスキルと言ったら大げさですけど、すべてのものを教えたいと思ったので」とコメント。
加えて、黒木監督は「それに食らいついてくる強さというか、女優魂みたいなものをヒシヒシと感じていましたけど、あっという間に殻を破って、ご自分の弘徽殿女御を作っていかれたので、それが見事だなと、私は同業者として素晴らしい女優だなと感じました」と三吉を絶賛。
これに三吉は「最初はとにかくわからないことだらけだったので、とにかく監督に食らいついて、何回もやって、何回も間違えて、やっと『今のそれ!』って言っていただいたときに、すごく嬉しかったのを覚えていて、それを現場でも思い出してやっていたので、監督のご指導がなかったら、スクリーンに映っている弘徽殿女御はなかったと思いますね」と笑顔を見せた。
なお、MCとしてLiLiCoも出席した。(modelpress編集部)










伊藤健太郎、伊藤沙莉に不意打ちキス
多くの名作を生み出してきた脚本家・小説家の内館牧子が「源氏物語」を題材に、奔放で強い女性によって成長していく青年の姿を描いた長編小説「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」を元に実写化した本作。就職試験59連敗中で、何でもできる弟に対して劣等感を持つフリーターの伊藤雷(伊藤健太郎)が、ひょんなことから『源氏物語』の世界にトリップし、弘徽殿女御(三吉)に仕え翻弄されながらも、未来を当てる比類なき陰陽師として周りから認められることで成長していく姿を描く。沙莉は黒木監督の演出に驚いたことがあったそうで「確かにあの表情をお芝居で引き出してくださいって言われたら難しかっただろうなと。自分の中ではハプニングに近い出来事でした」とネタバレを気にして詳細は避けたが、その演出に関わっている健太郎は、話を振られると「(会話に)入りたくなかった…(笑)」と苦笑。
本番前に黒木監督に呼び出され、『キスをしろ』という台本にない演出を指示されたことを明かし「僕も最初は驚きまして、『タイミングがきたらやってくれ』って言われて、そのタイミングになったんですけど、行くべきかちょっと迷っていたんですよ。そうしたら本番中なのに(黒木監督から)『行け!行け!』って言われて(笑)」とエピソードを告白。
これに黒木監督は「へこたれてなかなか行かないんですもん(笑)」と笑うと、健太郎は「ちょっとチキってたんですけど、行ってそのシーンが終わったら、沙莉が“何してんだよ”みたいな目でこっちを見て、“違うんだ、俺は今、操られているんだ”って(笑)」と当時の心境を明かしたが、「でも、出来上がりを見たら、“黒木さん、流石だな”って感じました」と納得の表情を浮かべた。
加えて、黒木監督が「女優の身としたら、そういうことはルール違反なんですよね(笑)。もし私が女優だったら怒るかもしれない(笑)。だから沙莉ちゃんには申し訳なかったなって思ったんですけど、クレームもなかったので安心しました」と胸を撫で下ろすと、沙莉は「クレームなんて過ぎりもしなかったです」と恐縮。しかし、健太郎は「俺にはあっただろ!(笑)。黒木さんに言えないからって俺にみたいな(笑)」とツッコミ、会場を沸かせた。
さらに黒木監督は、健太郎が一度キスに行きかけたが、躊躇して引いたというエピソーをを明かすと、健太郎は「いやっ、これは説明させてください!心を決めて行こうと思ったら、顔がスッと背けちゃったから、間違えたと思って(笑)」と引いた理由を釈明したが、沙莉が「でも、顎クイとかできたんじゃない?」と指摘すると、「僕の技量不足でした…(笑)」と肩を落とした。
伊藤健太郎「ずっと見つめていてよかった」
時代劇初挑戦となる健太郎は、自身の役と共感する部分を聞かれると「雷は世間から見たら“ちょっと大丈夫かな”みたいな男の子なんですけど、共感できる部分で言うと、平安時代に飛び込んで、すんなりと対応していく姿は、割と自分がもし平安時代に飛び込んだら、最初は驚きますけど、対応するだろうなと言う部分は雷と感覚が似ているのかなと思う部分はありました」と返答。女優でもある黒木監督とは初タッグだったそうで「女優さんとしての黒木さんという印象があったので、監督として現場でどういう風に演出してくださるのかワクワクしていて、入らしてもらったら、役者さんによって演出方法も違うし、役者の立場になって考えてくださるので、すごくありがたかったですね」と感謝した。
そんな健太郎をキャスティングした理由について黒木監督は「最初から『健太郎さんで』というスタッフさんもいたんですけど、受けていただけるかという不安もありましたし、たまたま私が番組を持っているラジオ局で、健太郎くんのポスターが貼ってあるんですね。エレベーターが開くと、健太郎くんがいらっしゃるの」と話し、「いつもそこを通りながら、“嗚呼、この方が雷ちゃんをやってくれたらいいのになあ”っていつも見つめて…私はポスターに見つめられていたんですけど(笑)、念願叶って雷ちゃんを引き受けてくださって、すごく幸せでした」と声を弾ませた。
これに健太郎は「ずっと見つめていてよかったなあ(笑)。嬉しいです」と笑顔を見せた。
黒木瞳監督、三吉彩花を絶賛
また、三吉も役と共感する部分を聞かれると「私が演じた弘徽殿女御という女性は、すごく強くて、一見怖く見える女性で、私もここまで怖い女性を演じたのは初めてなんですけど、だんだん自分の息子のためにとか、誰かのために愛情を持って、何かを犠牲にしてでも貫いていくという姿勢が“この人についていきたいな”って台本を読んでいて自然と感じていて、そこをさらに瞳さんの弘徽殿女御に対しての熱い想いを聞かせていただいて、だんだん愛着が湧いてきました」とニッコリ。撮影前には、黒木監督によるワンツーマンレッスンが行われたそうで、三吉は「監督とセリフの発声の仕方から、滑らかさとか強さとか高さとかをすごく細かく。何回やっていただきましたかね」と打ち明けると、黒木監督は「私、嫌がられるんじゃないかな、嫌われるんじゃないかなって思うくらい、マンツーマンでやらせていただいて、私が持っているスキルと言ったら大げさですけど、すべてのものを教えたいと思ったので」とコメント。
加えて、黒木監督は「それに食らいついてくる強さというか、女優魂みたいなものをヒシヒシと感じていましたけど、あっという間に殻を破って、ご自分の弘徽殿女御を作っていかれたので、それが見事だなと、私は同業者として素晴らしい女優だなと感じました」と三吉を絶賛。
これに三吉は「最初はとにかくわからないことだらけだったので、とにかく監督に食らいついて、何回もやって、何回も間違えて、やっと『今のそれ!』って言っていただいたときに、すごく嬉しかったのを覚えていて、それを現場でも思い出してやっていたので、監督のご指導がなかったら、スクリーンに映っている弘徽殿女御はなかったと思いますね」と笑顔を見せた。
なお、MCとしてLiLiCoも出席した。(modelpress編集部)
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