葵わかな、映画「キャッツ」吹替版主人公に抜擢「猫に一歩近づけた気がして嬉しい」
2019.11.18 14:27
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映画『キャッツ』(2020年1月24日公開)の日本語吹替え版制作発表会が18日、都内で行われ、女優の葵わかな、俳優の山崎育三郎、アーティストの高橋あず美、お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次、歌手で俳優の森崎ウィン、ダンサーで俳優の大貫勇輔、女優の大竹しのぶ、音楽プロデューサーの蔦谷好位置氏が出席した。
ミュージカル『キャッツ』が実写映画化
全世界累計観客動員数8100万人、日本公演通算1万回を記録するなど、1981年のロンドン初演以来、今なお世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔『キャッツ』がついに実写映画化。『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督をはじめ、製作総指揮に映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグ、ミュージカル界の巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーらがなどつらねるなど、世界最高峰の制作陣が集結。主人公ヴィクトリア役には、英国ロイヤルバレエ団でプリンシパルを務め、本作が映画初出演となるフランチェスカ・ヘイワード、映画『ドリームガールズ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、圧巻のパフォーマンスで称賛を浴びたジェニファー・ハドソンがグリザベラ役を担当し、ヴィクトリアが出会う個性豊かな猫たちを映画、音楽、ダンスなど、多彩なジャンルから選び抜かれた珠玉のキャスト陣が演じる。
また、吹替え版制作が許可されたのは日本を含めて2カ国のみで、オリジナル版と同等のクオリティに仕上げるため、本国の制作チーム監修の下、歌唱力・表現力をチェックする厳しいテストが繰り返し行われ、日本を代表する実力派キャスト陣とクリエイター陣の参加が決定した。
葵わかな『キャッツ』日本語吹替え担当は「本当に幸せ」
観客と同じ目線で『キャッツ』の不思議な世界を体験する主人公ヴィクトリアの日本語吹替えを務める葵は「ヴィクトリアは映画で出てきたキャラクターで、美しい若い白猫という役なんですが、このヴィクトリアを通して、お客様を『キャッツ』の世界に誘えるようなキャラクターになるように、これから精一杯演じて行きたいなと思っています」と意気込み。続けて「『キャッツ』という作品に参加することが決まったときは、吹替えは自分自身初めての挑戦になるので、すごく緊張した気持ちもあったんですが、本当に素敵な楽曲と、映画版オリジナルで作られた曲があるので、その曲を自分の声で歌えるのかと思うと嬉しくなりました。私自身、とっても猫が大好きなので、そういう意味でもこの作品に関われて本当に幸せです」と吐露。
また、猫好きという葵は、声で猫を演じることに対しての思いを聞かれると「猫によっては威嚇のシーンがあるんですけど、ヴィクトリアにはなかったので、猫の声を出すことはなかったんですけど(笑)。見た目が猫で、猫に関する歌もたくさんあるので、勝手に猫に一歩近づけたかなって気がして嬉しいです」と声を弾ませた。
猫たちのリーダーであるマンカストラップ役の日本語吹替えを務める山崎は「マンカストラップはヴィクトリアを不思議な世界に誘う役で、猫のリーダーという役どころです。僕自身、トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』の大ファンで、そのトム・フーパー監督が作ったこの作品に携われることが本当に嬉しく思います」と言葉に力を込めた。
マジックが得意で弱気なミストフェリーズ役の日本語吹替えを務める森崎は「この場にいることが幸せな気持ちでいっぱいです。マジックはできませんが、声を通して皆さまを魔法の世界へ誘えればなと思います」と挨拶した。
山崎育三郎、吹替えでの歌は「新しい挑戦でした」
本作の吹替えをするにあたり、新たな挑戦はあったかと尋ねられた山崎は「ミュージカルでは大きい劇場で歌って表現することが多いんですけど、今回は画面の中で、ドラマや映画でお芝居をさせていただくくらい、繊細な表現で歌うことが初めてだったので、それは新しい挑戦でした」と語った。
さらに「今回の収録の仕方が斬新で、頭につけたバンドにマイクを仕込んで、ブースで体を動かしながら声を出していくんですけど、空間を感じやすく表現できるので、今回の収録の仕方は初めての経験だったので、これがどう表現として伝わっていくのか楽しみです」と期待に胸を躍らせた。
ボイステストの段階から楽しんでいたという森崎は「山崎さんが仰った通り、ここ(頭)にマイクを付けてやるので、ここから声って拾えるものなのかなということから始まり、ボイステストでまだCGが出来上がっていない状態を見てやるんですけど、それでも十分楽しくて、“決まらないかなあ”って思っていたんですけど、決まってこの場に座れていて…」と感激し、「本番がこれからなので、急に緊張感が出てきたんですけど、蔦谷さんも『期待していてください』と言っていたので、言ったもの勝ちということで、期待してください」とアピールした。
葵わかな、人生で一番のチャンスだと思ったことは?
本作の内容にちなみ、自身の人生の中で1番のチャンスだと思ったことを尋ねられると、葵は今年2月に出演したミュージカル『ロミオ&ジュリエット』を挙げ、「朝ドラ(『わろてんか』)が終わって1年経って舞台に立つべきかすごく悩んだ期間があったんですけど、作品に対する愛情が抑えられないくらいあって、これはやるしかない、やらなかったら死ぬときに思い出すなと思って、オーディションを受けることを決めました」と打ち明けた。続けて、葵は「朝ドラ期間中もオーディションを受けることはまったく決まっていなかったんですけど、ただやりたいという気持ちだけで、大阪から東京に帰ってきてボイトレ行って、また大阪に行ってという期間を過ごしていて、結局、時を経て受けることになって、その役で舞台に立つことができて、そこまででも私にとっては1度目の大きいチャンスでした」と回顧。
さらには「今回『キャッツ』を決めてくださったキャスティングの本国の方が、私が前回やったミュージカルの映像を見てくださって、今こうしてヴィクトリアの役をできることになったので、“ここまで来てしまった”って感じで私にとっては大きいチャンスだったかなと。昨年受けることを決めた自分をありがたいなと思います」と葵は感慨深げに語った。
同じ質問に、山崎は小学校6年間、野球をやっていたことを明かし「特に古田(敦也)選手とイチロー選手が大好きで、イチロー選手のカードを集めたり、イチロー選手の本を読んだりして憧れで、いつかイチロー選手に会いたいなと夢を持っていたのですが、今年、イチロー選手の引退の前日に、メジャーリーグの開幕戦で国歌斉唱を歌わせていただきまして、目の前にイチロー選手がいるところで歌ったことは一生に一度で幸せでしたし、一生忘れられない思い出ですね」と興奮気味に語った。
イチロー氏本人にその思いを伝えたのか追求されると、山崎は「試合直前だったので全然話しかけられなかったです。歌い始めたときにバックスクリーンにイチロー選手がボーンと映し出されたときに震えてしまって、呼吸が浅くなってしまって6割くらいでしか歌えませんでした。最悪です…」と裏話を明かした。
そして森崎は「昨年公開されました『レディ・プレイヤー1』の2次オーディションのときに本国に呼ばれまして、そこから今日いう日まで僕がいるなと改めて実感しております」としみじみと語った。(modelpress編集部)
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