「孤狼の血」松坂桃李が最優秀助演男優賞 声震わせスピーチ「財産のような作品」<第42回日本アカデミー賞>
2019.03.01 21:21
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「第42回日本アカデミー賞」授賞式が1日、東京・グランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『孤狼の血』(白石和彌監督)の松坂桃李が最優秀助演男優賞を受賞した。
松坂桃李、『孤狼の血』は「財産のような作品」
プレゼンターの広瀬すずに名前を呼ばれ、ブロンズを受け取った松坂は「いやあ…すごい…。何を言えばいいんでしょうか」としばし言葉を失いながら、「20代の半ばくらいからちょっと違った色の作品に挑戦していきたいと話していた」と方向転換を図っていた当時、白石監督の『凶悪』を観て「是非、白石監督の作品に出たいと言った」と回顧。その後『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』と二作品でタッグを組むことになり「本当に僕にとっては財産のような作品になりました。この受賞を(キャストやスタッフの)皆さんで一緒に分かち合いたいと思います」と声を震わせた。西田敏行が賛辞「職人的な俳優」
司会の西田敏行も「毎回どんどん役の幅が広がっている。どこまで行っちゃうの?」と笑わせつつ「いろんな色を持ち始めた、職人的な俳優」と賛辞を送っていた。『孤狼の血』は昭和63年の暴力団対策法成立直前の広島の架空都市を舞台に、刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に、生き残りを賭けて戦う生き様を描く。松坂は大学卒のエリート新人刑事、日岡を演じた。
優秀助演男優賞はほか、『北の桜守』の岸部一徳、『空飛ぶタイヤ』のディーン・フジオカ、『散り椿』の西島秀俊、『検察側の罪人』の二宮和也が受賞した。
「第42回日本アカデミー賞」
同賞は、2017年12月16日から2018年12月15日までに東京地区において有料で初公開された優秀な劇場用映画及びアニメーション作品(1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の作品)が対象。司会は、日本アカデミー賞協会 組織委員会 副会長の西田と『彼女がその名を知らない鳥たち』で「第41回日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞を受賞した蒼井優がつとめた。(modelpress編集部)「第42回日本アカデミー賞」主な受賞者・作品一覧(五十音順)
優秀作品賞:『カメラを止めるな!』、『北の桜守』、『孤狼の血』、『空飛ぶタイヤ』、『万引き家族』優秀脚本賞:池上純哉『孤狼の血』、上田慎一郎『カメラを止めるな!』、是枝裕和『万引き家族』、那須真知子『北の桜守』、林民夫『空飛ぶタイヤ』
優秀主演男優賞:岡田准一『散り椿』、舘ひろし『終わった人』、濱津隆之『カメラを止めるな!』、役所広司『孤狼の血』、リリー・フランキー『万引き家族』
優秀主演女優賞:安藤サクラ『万引き家族』、黒木華『日日是好日』、篠原涼子『人魚の眠る家』、松岡茉優『勝手にふるえてろ』、吉永小百合『北の桜守』
優秀助演男優賞:岸部一徳『北の桜守』、ディーン・フジオカ『空飛ぶタイヤ』、西島秀俊『散り椿』、二宮和也『検察側の罪人』、松坂桃李『孤狼の血』
優秀助演女優賞:樹木希林さん『日日是好日』、樹木希林さん『万引き家族』、篠原涼子『北の桜守』、深田恭子『空飛ぶタイヤ』、真木よう子『孤狼の血』、松岡茉優『万引き家族』
新人俳優賞:上白石萌歌『羊と鋼の森』、趣里『生きてるだけで、愛。』、平手友梨奈『響-HIBIKI-』、芳根京子『累 -かさね-』『散り椿』、伊藤健太郎『コーヒーが冷めないうちに』、中川大志『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』、成田凌『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』、吉沢亮『リバーズ・エッジ』
優秀監督賞:上田慎一郎『カメラを止めるな!』、是枝裕和『万引き家族』、白石和彌『孤狼の血』、滝田洋二郎『北の桜守』、本木克英『空飛ぶタイヤ』
優秀アニメーション作品賞:『ドラゴンボール超 ブロリー』『ペンギン・ハイウェイ』『未来のミライ』『名探偵コナン ゼロの執行人』『若おかみは小学生!』
優秀外国作品賞:『グレイテスト・ショーマン』、『シェイプ・オブ・ウォーター』、『スリー・ビルボード』、『ボヘミアン・ラプソディ』、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
話題賞:作品部門/『カメラを止めるな!』、俳優部門/伊藤健太郎『コーヒーが冷めないうちに』
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