二階堂ふみ、GACKT(提供画像)

二階堂ふみ&GACKTで「翔んで埼玉」実写映画化に反響「まさか」

2018.04.10 07:30

累計発行部数62万部を突破した、魔夜峰央氏原作『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』(宝島社)が、「翔んで埼玉」として実写映画化されることが決定。二階堂ふみGACKTがW主演を務めることも発表された。これにネット上で反響が寄せられている。


“ディスマンガ”の火付け役「翔んで埼玉」

魔夜氏が作品発表当時に埼玉県所沢市に住んでいたことから“埼玉”を題材に、「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」など“埼玉県”を徹底的にディスるセリフなどが大きな話題を呼んだ同作。後に続く“地方ディスマンガ”の火付け役でもあり、上田清司埼玉県知事からも「悪名は無名に勝る」とお墨付きをもらうほどだった。

そして、若松プロデューサーと武内英樹監督が「久しぶりにバカなことをやりたい!」と意気投合して実写映画化。大都会東京から虐げられた埼玉が、自由を求めて徒党を組み戦うという原作の設定に、新たに“千葉”という対抗組織も用意され、同じく東京から迫害を受けている埼玉と千葉が、どのように物語を形成していくのか、そして相容れない土地に生まれた2人の間に芽生えた“愛”がどうなっていくのか、という2つのテーマを携えたストーリーを構成した。

(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社
(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社

「翔んで埼玉」二階堂ふみの役柄は?

東京都知事の息子であり、白鵬堂学院の生徒会長(=エリート)として華々しく学生生活を送る壇ノ浦百美(だんのうら・ももみ)役は、当初原作の設定を変更し、女性にしてもよいかという意見も出ていた。

若松氏や監督・脚本を中心に会議を重ねる中で名前が上がったのが二階堂ふみ。若松氏から「女性に変えようかと思っている」と説明としていたが、本を読んだ二階堂本人から、「これ、私が男性の役をそのまま演じたほうが面白くないですか?」と提案があったことで、原作の通り、名前も外見も女性っぽいのに、実は男性というキャラクターのままで進められることになった。

二階堂ふみ(提供画像)
二階堂ふみ(提供画像)
二階堂ふみ演じる壇ノ浦百美(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社
二階堂ふみ演じる壇ノ浦百美(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社

GACKT「翔んで埼玉」で高校生役

一方、百美が淡い恋心を抱く、容姿端麗でアメリカ帰り、でも実は埼玉県出身の転校生・麻実麗(あさみ・れい)役は、様々なアイディアの中で、満場一致で「なるほど!」となったGACKTに決まった。

いくらミステリアスな設定とはいえ、麻実麗は18歳の高校生という設定。それでも「原作の魔夜さんのご指名なら…」と引き受けたGACKTは、自らが高校生役を演じてよいものかと思いながら、衣装合わせなどに挑んだ。

GACKT(提供画像)
GACKT(提供画像)
GACKT演じる麻実麗(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社
GACKT演じる麻実麗(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社

二階堂ふみ&GACKT、初の本格共演

バラエティ等での共演はあったものの、本格的な演技での共演は同作が初めての二階堂とGACKT。それぞれ「どのような作品になるのかは全く想像できませんが、精一杯真面目にふざけられたらと思います」(二階堂)、「正直なところ、『ボクの歳で高校生ってどうなのか?』という気持ちは未だに払拭できてはいないんですが、この漫画自体がかなり無理のある設定の漫画ですので、無理がもう一つぐらい増えても問題ないかなとは思っています」(GACKT)とコメントした。

なお、3月21日にクランクインを迎え、2019年に公開される予定。

ネット上の反響は?

この発表にネット上では「まさかの実写化」「なんという設定だ」「色々気になりすぎる」「二階堂ふみとGAKCTのBLとは…?」など期待の声があがっている。(modelpress編集部)

魔夜峰央氏コメント

30年前の作品です。当時私は埼玉県所沢市に在住しておりまして、抜けるような青い空と一面緑のネギ畑に囲まれて、牧歌的ながら、本当は東京へ行くはずだったのになぁ……と思いながらなんとなく悶々としていました。

良いところなんです所沢は。

しかし、これから一旗揚げようかと野心満々の当時の私にとっては、のんびりしすぎていて、なんとなく物足りなかったのは事実です。とくに誰と話したわけではありませんが、周りで暮らしている所沢、埼玉の人たちも同じような気持ちでいるのではないかなぁと肌で感じることがよくありました。今の生活に不満は無い、でももうひとつグレードアップしたい、というような、かすかな心の通奏低音が皆さんからも感じられたような気がしたのです。

その頃、自虐的にそういった埼玉県民の心の声をある意味痛切に描いたのが、この「翔んで埼玉」です。おもしろいとかおもしろくないとかではなく、日々の鬱憤が爆発した心の声とでも言いましょうか。今見るととんでもない作品ですが、当時は素直な気持ちをそのままぶつけたのだと思います。

それが、今になって、なぜ?まったくもって私自身が一番驚いているような状況なのです。今回はそれが、さらに映画化されるということで、ありがたいやら恐ろしいやら。「本当にいいんですか?」と、最後に言わせていただきます。

【二階堂へ】

最近テレビでお顔は拝見しておりました。なんだか面白いキャラの人だなぁと、いい意味で、思っておりましたので今回の役はぴったりかもしれません。映画の中で思い切り遊んでいただけたらと思います。

【GACKTへ】

まさかオファーを受けていただけるとは思いませんでした。最初GACKTさんのお名前が上がった時、そこにいた一同全員がのけぞり次の瞬間、ありか、と頷いたものです。願ってもないキャスティングですが、この役がGACKTさんの人生の汚点にならないことを祈っております。

二階堂ふみコメント

埼玉のプライドをかけた戦い、そしてそこから生まれる純愛ボーイズラブ。どのような作品になるのかは全く想像できませんが、精一杯真面目にふざけられたらと思います!

GACKTコメント

このオファーがあった時は、「設定に無理があるんじゃないかな?」とは思ったんですけれども、ずっと以前から魔夜先生の作品のファンだったっていうことから、先生からの指名ということであればやるしかない、、、という想いで、今回の作品は受けてしまいました(笑)。

正直なところ、「ボクの歳で高校生ってどうなのか?」という気持ちは未だに払拭できてはいないんですが、この漫画自体がかなり無理のある設定の漫画ですので、無理がもう一つぐらい増えても問題ないかなとは思っています。

(二階堂)ふみちゃんとは、こういう形で一緒に共演できるのは嬉しいと思ってます。番組以来の久しぶりの再会なので楽しみです。ふみちゃんにとって最高の相手役、最高のキャラクターで撮影に入れるように作り込んでいきたいと思います。

武内英樹コメント

原作では、東京に虐げられた埼玉が熱い魂を持って立ち上がる話ですが、映画にはオリジナルで積年のライバル千葉も登場し、埼玉、千葉そして東京の仁義なき戦いを私なりの解釈で、コミカルに、ダイナミックに、壮大なスケール感で描きます!

今年浦和と大宮が住みたい街ランキング上位にランクインしたなど最近何かと注目度が高い埼玉と、埼玉には間違えなく勝っていると信じる千葉!そして、高みの見物東京!

果たして埼玉・千葉・東京の仁義なき戦いの決着は…!?爆笑してなぜか泣いていて、劇場を出る時には、自分の出身地を誇りに思うようなそんな作品になると確信しています!
【Not Sponsored 記事】

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