織田梨沙(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

生田斗真主演作でヒロイン起用された理由とは “不思議ちゃん”織田梨沙の魅力を明かす

2016.08.21 22:51

俳優の生田斗真が主演を務める映画「秘密 THE TOP SECRET」(公開中)で、家族を惨殺した罪で死刑執行された男の娘(絹子)として狂気に満ちた演技を披露している織田梨沙が21日、都内で行われた同作の公開記念舞台挨拶に、大友啓史監督と出席。ヒロインオーディションで織田を選んだ理由を聞かれた大友監督は、「このミステリアスぶりですね」と回答。選考には“そうそうたる女優陣”が参加したようだが、「ある種の匿名性だったり、僕らが分からない存在でいてほしいというのがあったんです」といい、「(織田が)絹子という役に覚悟をもってトライしてくれたんです。その覚悟がオーディションでも伝わってきたんですよね」と回顧した。


生田斗真・岡田将生らが猟奇事件を捜査

白泉社『メロディ』で連載された清水玲子氏のコミックを映画化した同作。

最先端の科学技術を駆使して発明された「過去の記憶を映像化」できるMRIスキャナーを使って「死亡した被害者の記憶」をたどり、迷宮入りとなった猟奇事件を捜査していく。

織田梨沙は変わり者?

大友啓史監督、織田梨沙(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
大友啓史監督、織田梨沙(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
映画初出演となった織田について、「絹子っていう存在は難しくて、この世のものならざるムードが欲しかったんですが、彼女は何か良かったんですよね。ミステリアスな雰囲気も含めて。未だに彼女のことは、良く分からないけど…」と大友監督が率直に語ると会場からは笑い声。当の本人も「友達からも、変人とか不思議ちゃんとか、変り者とかは言われます」と笑顔で明かした。

また、織田には「演技の訓練とかもやめてくれというのを言っていました」と大友監督。その言葉には「今の織田さんでしか撮れないものを撮りたかった」との思いを込めていたことを明かし、「こんな雰囲気を持った方なので、演じるということに自覚的になりすぎちゃうと面白くなくなるんじゃないかと思ったんですね。彼女のミステリアスな雰囲気そのままで、どうやって等身大でぶつかっていくのかなというのを楽しみにしていました」と振り返った。

織田梨沙(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
織田梨沙(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

生田斗真の衣装に隠された秘密とは?

さらに、観客から「薪(生田)さんがインナーとしてハイネックを着ているのも気になりましたが、何か意味があるんでしょうか?」と投げかけられると、大友監督は「映画ではカットしてしまったんですが、原作でも薪は『殺すときは、俺の脳を撃て』と言っているんです。何故かというと、彼の頭の中というのは、いわば国家機密が詰まっているんですよね。だから自分が死ぬときは、それを人に見られないように頭を破壊してくれ、と言っているのが薪というキャラクターなんです。なので常にスーツの下に防弾チョッキを着ている。その防弾チョッキの上に着る、また頸動脈を守るということもあって、ハイネックを着ているんです」と紹介。

「それをベースにして、もともと薪という役は、すごくストレスのある役なので、実際に生田さんにストレスを与えるためというのもありました。あれはすごく暑いですし。ストレスだけは演じようとしても演じられるものではなく、滲み出てくるものなので、嫌がらせのような演出の一環でもありますね(笑)」と鑑賞しただけでは分からない裏側を明かした。(modelpress編集部)
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