小松菜奈の成長を実感「一番下手だった」
2016.05.03 23:46
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女優の小松菜奈が3日、都内で開催された「第25回日本映画プロフェッショナル大賞」授賞式に出席。小松は作品賞を受賞した「バクマン。」の大根仁監督、川村元気プロデューサーの花束プレゼンターとして登場。約2年前の撮影を振り返り、監督はオーディション当時の小松を「一番下手だった」と評した。
小松は同作で佐藤健演じる高校生漫画家の真城最高と恋愛模様を繰り広げるヒロイン・亜豆役を好演。「この作品に携われて光栄に思います。改めておめでとうございます」と2人を祝福した。
大高宏雄実行委員長から「どんな監督だった?」と問われ、小松が「いやー、うーん、どんな…」と本気で悩んでいると、大根監督は「2年前だもんね」と頷き、「とにかくすげえ下手だったんですよ」と当時の小松の様子を告白。
小松が「ご迷惑おかけしました」と恐縮すると、監督は「名だたる女優さんを差し置いて一番下手だったんですけど、一番光るものがあって、この人に掛けてみたいと思った」とオーディションで小松を選んだ理由を明かし、「それが2年経って今このポジションにいる」と現在の小松の活躍ぶりに目を向け、成長を実感していた。
小松は「最後のシーンも(監督が)すごい粘って下さった」と撮影の苦労を振り返り、「諦めずに『出来る出来る!』って思ってくれたことが嬉しかったです」と改めて監督に深く感謝した。
「バクマン。」は「ヒットさせることを命題に作った」
同作は2008年から12年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された人気漫画を実写化。高校生漫画家の真城最高(佐藤)と高木秋人(神木隆之介)がコンビを組み、幾多の苦労を重ねながら『ジャンプ』での連載を目指す物語。監督は「ヒットさせることを命題に作って、賞を頂けることはあまり考えずに作ったので、こうやって賞を頂けてありがたいです」と受賞に感激。これまでも「モテキ」「恋の渦」などで受賞歴がある同賞にたくさん励まされてきたと言い、「僕はこの賞がお世辞じゃなくてとっても好き」と笑顔で話した。
「日本映画プロフェッショナル大賞」とは
日本映画プロフェッショナル大賞(通称・日プロ大賞)は、健闘しながらも諸々の理由から過小評価された作品・スタッフ・出演者らにスポットを当てようと意図された、映画ファンのためのイベント。1992年に設立され、今年の開催で25回を迎える。今回は、国内主要映画賞で既に受賞している作品以外の全作品が対象となっており、映画製作者、監督、脚本家、評論家、配給・宣伝・興行関係者たちがベストテンと個人賞を選出。既成の映画賞とは一線を画しつつ高い評価を得た作品や個人を中心に、選考委員の投票と実行委員会の独自の判断で決定した。
授賞式にはこのほか、多部未華子、染谷将太、川瀬陽太らの受賞者が登壇し、花束プレゼンターとして前田敦子、石井岳龍監督、柳英里紗、朝倉ことみ、森優作、篠原篤、祷キララらが駆けつけた。(modelpress編集部)
第25回日本映画プロフェッショナル大賞結果
【個人賞】作品賞:「バクマン。」(監督:大根仁)
監督賞:塚本晋也 「野火」
主演女優賞:多部未華子 「ピース オブ ケイク」「映画『深夜食堂』」
主演男優賞:染谷将太 「さよなら歌舞伎町」「ソレダケ/that’s it」
主演男優賞:川瀬陽太 「ローリング」「犯(や)る男」
新人監督賞:安川有果 「Dressing Up」
新進プロデューサー賞:深田誠剛、小野仁史 「恋人たち」
特別功労賞:芦澤明子(「岸辺の旅」及び、長年の映画撮影の功績に対して)
【ベストテン】
1位:「バクマン。」※作品賞
2位:「野火」※監督賞
3位:「ローリング」※主演男優賞
4位:「GONIN サーガ」
5位:「ハッピーアワー」
6位:「岸辺の旅」 ※特別功労賞
7位:「ソレダケ/thatʼs it」※主演男優賞
8位:「トイレのピエタ」
9位:「きみはいい子」
9位:「私たちのハァハァ」 ※9位同位が2作品により10位無し
【Not Sponsored 記事】
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