仲代達矢、三船敏郎賞を受賞「強烈な三船ファン」津川雅彦は日本映画界に警鐘
2015.10.15 20:42
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15日、京都府にて「京都国際映画祭2015」が開幕。祇園甲部歌舞練場にて行われたオープニングセレモニーで、戦後の大スター三船敏郎の名前を冠した「三船敏郎賞」が発表され、俳優の仲代達矢が受賞した。
同賞は、国際的な活躍が期待される俳優を表彰するもので、昨年の同映画祭第1回目から開設。長男の三船史郎氏から表彰された仲代は、「俳優になる前は強烈な三船ファンだった」と告白。「故人の三船さんの名のついた賞を頂いたことはとても感慨深い」としみじみと思いを語り、「私ももうすぐ83歳でもうそろそろ(引退)だとは思いますが、この賞を機に少しでも頑張りたい」と意欲を示した。
また、共演作が多い女優の八千草薫からのビデオメッセージも寄せられた。
津川雅彦「日本映画は壊滅状態」
「日本映画の父」と呼ばれる牧野省三氏の名を冠した「牧野省三賞」は、映画スプリクターで黒澤明監督の作品に数多く参加した野上照代氏が受賞。その幼少時代を山田洋次監督が映画化した「母べえ」(2008)で主演を務めた女優の吉永小百合がビデオメッセージに出演し祝福した。牧野氏の孫でプレゼンターを務めた俳優の津川雅彦は、「日本映画は壊滅状態であります」と映画業界の苦境に言及し、「どうかこの最後の断末魔になっている映画界を盛り上げて頂きたいと切に申し上げる次第でございます」と熱のこもったスピーチで映画祭を盛り上げた。(modelpress編集部)
京都国際映画祭2015
同映画祭は昨年、「京都映画祭」の伝統と志を引き継ぎながら、新たな映画文化の創造をはかるべく開幕。2回目となる今回はキャッチコピーを『京都は、変や乱が好き』とし、伝統と革新が共存する京都において、京都の人、京都を愛する人と一緒に楽しみ、参加し新たな文化を創り上げる事を目的として、アジアを含む全世界に向けて発信し、未来へとつながる映画祭を目指す。10月15日~18日まで京都市内を中心に開催される。
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