オダギリジョー、アフロ姿で登場「こんなに想った作品は今までなかった」 日本映画界の未来に警鐘
2015.02.07 21:19
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俳優のオダギリジョーが7日、都内で行われた3D映画「Present For You」初日舞台挨拶に劇中のアフロ姿で出席。同作にかける熱い思いを語ると共に、日本の映画界の未来を案じた。
人気アニメ「The World of GOLDEN EGGS」を手がけるPLUS heads inc.の臺佳彦監督が約5年もの制作期間をかけ、ハイクオリティな実写3D映像と秒24コマで撮影した緻密なパペットアニメーションが交わる新たな世界観に挑戦。主演のオダギリは「こういう挑戦をしようとしている映画とか、何かを作りたいという思いがある作品じゃないと乗れないんですよ。仕事をしたいと思えない」と自らのスタンスを明かしつつ「こういう挑戦的な映画は今の時代すごく難しいし、お客さんがたくさん入る映画でもない…と言ったら問題ですけどね(笑)。でも現実はそうなんですよね。こういう物もちゃんと作り続けないと、日本の映画がどんどんダメになっていくだろうし、僕個人としても残念になってしまう」と警鐘。幅広い年齢層の観客へ向け「ここに集まって下さるような大切な人達に届けられる映画がもっと作れるように、皆さんにもぜひご協力いただいて。この作品がロングランするように、よろしくお願いします」と呼びかけ、拍手を浴びた。
◆「夢のある作品」との出会い
古き良き雰囲気を残した新橋・有楽町を舞台に、主人公の梶原(オダギリ)が裏社会のボスからある大物政治家の始末を依頼された事をきっかけに始まる、どこか懐かしく、胸を打つ物語。約3年前のクランクアップ以来というアフロ姿のオダギリは「撮影もずいぶん前で、もうこの格好もしないだろうなと思っていましたけど、今日は頑張って着てきました」と話し「臺さんと色々と仲良くさせていただいている中で、どれだけ苦労しているかをずっと聞いてきたので、本当に公開できるという事が信じられないというか、すごく嬉しい。本当によかったなぁと。こんなに想った作品は今までなかったかもしれないですね」と喜びもひとしお。臺監督も「5年かかると思っていなかった。今まで3回力尽きていまして。こんなに出演した俳優さん達に励まされ、愚痴をこぼし、背中を押された奴はいない。オダギリさんにも携帯のメールで夜中に愚痴をこぼし、『僕もアリゾナで1人です』という返事があったり」と試行錯誤の5年間を振り返り、感謝を伝えた。
俳優として挑戦の姿勢を貫くがゆえに「結果的に僕の関わる作品は変な作品が多いことになる」というオダギリだが「中でもこの作品は、普通のものとはだいぶ色が違うと最初に感じてしまって」と今作との出会いを回想。「監督のオフィスでパイロット版を見た時点で、これはもう参加しないと損だという気になりましたね。そのくらい夢がある作品だと思いました」と思いの丈を語った。
このほか舞台挨拶には風吹ジュン、青木崇高が出席した。(modelpress編集部)
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