

メイクアップと流行色 〝自分のベーシック〟をアップデート

ヘアメイクアップアーティストとして長年撮影現場に携わってきたが、最近は、その仕事のご縁で様々なところから仕事をいただくことがある。その一つが、日本流行色協会(JAFCA)で、レディスウェアとメイクアップの提案色を考える専門委員を務めている。
今のはやり
各化粧品メーカーやOEM(相手先ブランドによる生産)製造、原料メーカーなどの方々と「今はこんなのがはやっている、これからはこんなのがいいんじゃない」と話しながら色を選定していく作業はとても楽しい。ちょうど、26~27年秋冬に向けての色選定が終わったところだが、今やシーズンごとに流行色が目まぐるしく変わるということはない。なんとなく今はこれよねという大きなトレンドの中で、色の組み合わせや質感の違いで新しく見せたり、コンセプトの新奇性で魅力的に見せるという場合が多い。
メイクアップでは、ピンクやブラウン、レッド系のアイシャドーやリップといった肌色になじみながらも適度にメイク感を盛る暖色系でまとめるワントーンメイクの人気が続いている。そこに昨年あたりから少し涼しげな青みのラベンダーが登場してきた。この色を頬のあたりに薄く使うと、肌が明るく透明感が増して見える。この色が人気急上昇なのは、昔から色白好きという国民性と、ここ数年の酷暑も影響していると思われる。涼しく見えるブルー系は世界的に見ても人気色の一つだが、顔の上ではブルーそのものは目立つ色でもあるので、ラベンダーくらいがちょうどいいようだ。
好きな色、似合う色
流行といえば、イエベ・ブルべというワードがすっかり定着した感のあるパーソナルカラー診断も人気継続中だ。中高生にも浸透しているようで、当校のオープンキャンパスでも体験メニューの中にパーソナルカラー診断がある日は来校者がぐっと増える。ビューティーとの相性が良いのか、ドラッグストアでもカラー診断でおすすめされた化粧品は良く売れるらしい。
一方、メイクやファッションの色はもっと好きに選んでいいんじゃない、という声もよく聞く。私はどちらも選択できた方が楽しいと思う派だ。占いと一緒で、自分をより良く見せてくれる色というものがあるならばぜひ知りたいし、それとは違う色でも興味を持ったら試してみたい。好きな色と似合う色は違うというけれど、ちょっとした色の強弱のつけ方で、好きな色を似合わせることだってできる。大人世代としては、自分なりのベーシックに流行のエッセンスを少し取り入れてアップデートし続けたいと思うが、いかがだろうか。
(資生堂美容技術専門学校校長・大久保紀子)
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