この冬も注目の“パープルコスメ”。 イエベでも浮かないパープルメイクをプロに聞いてみた
近年、人気を集めているパープルコスメ。透明感があり、洗練されたイメージのパープルメイクは、冬こそ取り入れたいと考えている人も多いはず。コスメフリークの筆者も「今年こそは!」と思っているものの、パーソナルカラーはイエベ秋。セルフメイクでどう頑張ってもパープルが浮いてチグハグになってしまい、憧れていながらも苦手意識がありました。
イエローベースの人でも似合うパープルメイクはあるのでしょうか? 今回は、コーセーのメイクアップアーティスト・三保谷優美さんにイエローベースでも浮かないパープルメイクを教えていただきました。
■正反対の色はネガティブじゃなくアクセント。 魅力を引き出すワンポイントに
そもそもイエローベースの人は、なぜパープルメイクに苦手意識を持ってしまうのでしょう? その理由は、紫が黄色の補色にあたる、つまり正反対の色だから。だからこそイエベさんにはなじみにくく難しく思われがちなのだと三保谷さんはいいます。
ザ・イエベ秋の私もコスメを選ぶ時は、オレンジやカーキ、キャメルといった黄みがかった色ばかり目に入り、ついつい自分に似合うカラーに手が伸びてしまいます。
ただ、補色をメイクに取り入れるとむしろアクセントとなり魅力的に見せることができるので、マイナスに捉えてほしくないと話す三保谷さん。私の顔にどんなアクセントを加えられるのか、早速イエローベースでも似合うパープルメイクHow toを教えていただきました。
■ベース&ファンデーションは少量で素肌を活かした仕上がりに
まずはベースメイクから。化粧下地はピンク系のものを全顔に塗るのではなく、目の下の三角ゾーンを中心に、おでことあご先に少量ずつのせていきます。
パープル系の化粧下地が選ばれそうと思っていましたが、ピンク系のものもパープルメイクと相性が良いのだそうです。フェイスラインを避けて3箇所に部分使いしただけで、顔がぱっと明るくなり、陰影のあるトーンアップした肌に仕上がりました。
ファンデーションは、ツヤタイプのものを半プッシュのみ使って、頬から順に化粧下地をのせたところをメインにスポンジで塗布していきます。全顔ではなく部分使いすることで抜け感が生まれ、魅力的に見えるのだそう。赤みやまぶたのくすみなど、気になるところファンデーション、オレンジや濃いベージュのコンシーラーを使ってカバーしていきます。
仕上げは血色感と透明感を兼ね備えたフェイスパウダーをブラシにとり、頬からファンデーションを塗布した箇所にのせています。
三保谷さんの手元に注目してみると、ブラシをスライドさせるのではなく、クルクルと回転させるというプロならではのテクニックが! ブラシを回転させると面でパウダーを置くことができ、コンシーラーやファンデーションが剥がれてしまうことを防げるのだそう。この技はぜひとも盗みたい!
完成したベースメイクは、自然な透明感が生まれ、素肌をいかしながらもワントーン明るくなった印象に。まだベースメイクしかしていないのに、いつもの自分じゃないみたい……。
■得意なカラーとパープルのダブル使いでエレガントな目元へ
続いてはアイメイク。そろそろパープルが登場するのかと思いきや、三保谷さんがまず手に取ったのは、ブラウンベージュカラーのアイシャドウでした。パープルだけでアイメイクを仕上げてしまうとどうしても浮いてしまうことから、イエベが得意とするカラーをベースに使い、その上からパープルをのせることでなじむのだそうです。
ブラウンベージュカラーをアイホール全体と下まぶたにグラデーションになるようにのせていくと普段のメイクに近い仕上がりに。その上からつくし型のブラシを使って、大本命のパープルアイシャドウを目尻からふわっとのせていきます。
空気を混ぜながらのせることでほのかな色づきに。鏡を見てあまりのなじみ具合に「これだったら私にも似合う!」と大興奮してしまいました(笑)。土台に得意なブラウンベージュカラーがあること、ブラシでふわっとのせていくことによって、浮くことなく目元にエレガントさが加わっていきます。
少しずつ重ねて好みの濃さに仕上がったら、下まぶたにもやわらかいブラシを使ってパープルアイシャドウを目尻だけにのせていきます。下まぶたにものせることで、より統一感が出て華やかに仕上がりました。
アイシャドウが終わったら、パープルのアイライナーでインラインを引き、黒目の上から目尻側はアウトラインも引いてアイシャドウの延長線まで長めに伸ばしていきます。長めにアイラインを引くことで、カラーアイライナーの色味が伝わりやすくなるのだそう。
マスカラは紫か黒の引き締めカラーがおすすめだと三保谷さんはいいます。今回使ったのはブラックマスカラだったのですが、黒寄りのカラーを選ぶことで、目元にメリハリが生まれました。
眉はブラウンカラーのパウダーアイブロウで濃さを均一に仕上げていきます。パープルメイクには黄みのないブラウンかグレー系を合わせることで、より洗練されたエレガントな目元が完成しました。
■ラベンダーのハイライトで顔全体の統一感をかなえる
フェイスカラーは、まずチークから。自身でパープルメイクに挑んだときは、目元をパープルにしたは良いものの、どんなチークが合うのか迷子になってしまった筆者。
三保谷さんが選んだのは淡いローズカラー。筆者の印象や個性から判断して、今回は頬骨に沿って斜めに入れてシャープさを出しつつ、優しさを演出するために頬の内側もふんわりと染めていきます。
その上からラベンダーカラーのハイライトを重ねることで、チークを紫寄りにすることができるのだそうです。ブラシに残ったハイライトで、鼻やおでこ、上まぶたにものせると、より統一感を出すことができると教えていただきました。
■リップは自分の唇に近いカラーを。質感を変えて軽やかさを演出
仕上げのリップは、普段では選ばないシックなモーブベージュを使ってみることに。元々の唇に近い色を選ぶことで違和感を払拭できるのだそうです。
さらにツヤ感を足すために、ミルキーカラーのセラムを重ねることで軽やかさが生まれました。
■パープルメイクはアイテム選びも重要
パープルコスメの選び方のポイントは「バリエーション」と「質感」の2つ。紫と一言で言っても「バリエーション」はさまざま。青みよりの紫はコントラストが強くなることから目立ちやすく、赤みよりの紫は黄色い肌にも溶け込みやすいので失敗しにくいのだそうです。
「質感」は、マットで隠ぺい感のある紫コスメだと色味が際立ち、キラキラとした質感だと透け感が出るなど、「バリエーション」と「質感」を意識して選ぶことが失敗しにくいコツだと教えてくれました。
カラーを選んだら、マスカラやアイラインなど目元にパープルを使用してみるのが初心者にとって一番取り入れやすいのだそうです。もう少しパープルみを足したい場合は、ハイライトやチーク、カラーコントロール下地をパープルみのあるものに変えてみるのもおすすめだといいます。
この日、私もセルフでパープルメイクに挑戦してみたのですが、できたのはアイラインとマスカラに同系色のパープルを入れ、ラベンダー系のハイライトを頬に入れるくらい……。近距離でやっと「パープルコスメ使ってるんだね」とわかる程度だったので、完成した自分の顔を見て、「こんなにもエレガントなパープルが私になじむなんて」ととにかく驚き!
使うコスメ全てをブルーベースの色に変えるのではなく、個性を生かしながらも似合うパープルメイクに出会えて、喜びのあまりずっと鏡の中の自分を眺めていました(笑)。
■合う合わないなんて関係ない! 直感で使いたいコスメを使う喜び
SNSでかわいいパープルコスメを見つけても「イエベだから似合わない」と勝手に決め込んでいた筆者。今回のメイク体験を経て、先入観にとらわれずに直感で「かわいい」と思ったメイクをする楽しさを実感することができました。
今、とにかく声を大にして言いたいのは「苦手意識なんて持っていたらもったいない」ということ。新しい自分に出会えたことで、メイクをもっと好きになるのはもちろん、パッと気持ちが明るくなり自信にも繋がりますよ。
パーソナルカラーにとらわれず、人気のパープルメイクをぜひ楽しんでみてくださいね。
◼︎今回の登場アイテム
コスメデコルテ フローレススキン グロウライザー 4,950円
コスメデコルテ ゼン ウェア グロウ 7,700円
コスメデコルテ トーンパーフェクティング パレット 02 ミディアム 4,950円
コスメデコルテ ルース パウダー 101 ハーモニーヴェール 6,050円
コスメデコルテ アイグロウジェム スキンシャドウ 13G アプリコットティー 2,970円
コスメデコルテ AQ アイシャドウ 16 プラムパープル M 4,180円
コスメデコルテ ラスティング ジェルアイライナー PU101 3,850円
コスメデコルテ ロングラッシュ マスカラ BK001 3,850円
コスメデコルテ コントゥアリング パウダーアイブロウ BR301 4,950円
コスメデコルテ AQ ブラッシュ 01 イノセントパープル、04 ノーブルピンク 各7,480円
コスメデコルテ ルージュ デコルテ 41 メモラブルセレナーデ 3,850円
コスメデコルテ プランピング リップセラム 01ブルーリリー 4,620円
■Information
コスメデコルテでは、女性を取りまく社会課題を解消する活動の一環として、「DECORTÉ PURPLE RIBBON PROJECT(コスメデコルテ パープルリボンプロジェクト)」を2024年12月25日(水)まで実施中。
11月12日(火)から12月25日(水)までは、MIYASHITA PARK 4階にて女性が心身ともに安心して暮らせる社会を願う「DECORTÉ Purple Lightup 2024」を開催。sequence MIYASHITA PARK内のカフェとのコラボレーションなど、啓発イベントも行われるので気になる人はチェックしてみてくださいね。
DECORTÉ PURPLE RIBBON PROJECT
https://www.decorte.com/site/s/purpleribbonproject.aspx
(取材・文:吉川夏澄、写真:三浦晃一、取材協力:コーセー、編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)
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