好感度の高い「プロポーズ&結婚報告」、正解はある? ライター・さえりさんがベストなSNS投稿を調査。
こんにちは! フリーライターのさえりです。
わたしももう26歳。24歳〜26歳頃は「第一次結婚ラッシュ」の年代と言われるだけあって、Facebookのタイムライン上などでも頻繁に「結婚しました」「プロポーズされました」の文字を目にするようになってきました。投稿する側の新郎新婦は、幸せの絶頂。みなさんに報告しなければ! とあーでもないこーでもないと素敵な写真を撮り、文章をせっせとこしらえているかもしれません。
本来ならば、とても喜ばしい「プロポーズ&結婚報告」。……ですが、読む側の現実としては「なんだか見ているうちにイライラしてきた」という投稿に巡り合うことも……。
一昔前なら、他人のプロポーズや結婚の報告は本人や友人から聞いたり、結婚式の招待状が届いたりすることで知っていたもの。それがFacebookなどのSNSや、LINEなどのメッセンジャーアプリの普及によって、知りたいか知りたくないかに関わらず「プロポーズされました」「結婚しました」といった報告を目にするようになりましたよね。
そんなSNS世代のわたしたちの本音はただひとつ。
「見たいかどうかに関わらず『プロポーズ&結婚報告』を受け取っているのだから、せめて嫌な気分にさせないでくれ!」
見る側もハッピーになる投稿と、見る側が不快になる投稿。この二つには、一体どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、いつか報告する側に回るあなたのために、「SNSではどんなプロポーズ&結婚報告がベストなのか?」を探ってみることにしました。
結婚の予定がなくても、備えあれば憂いなし。100点満点の結婚報告の方法を知っておきましょう!
■ライター:さえりさん
フリーライター。出版社勤務を経て、Web業界へ。人の心の動きを描きだすことと、何気ない日常にストーリーを生み出すことが得意。好きなものは、雨とやわらかい言葉とあたたかな紅茶。
Twitter:@N908Sa
なんと、アンケート対象者の8割がプロポーズ&結婚報告で「不快な気持ちになったことがある」と回答!
今回は、男女150名を対象としたアンケートを採ってみたのですが、150名中全員が「SNSでのプロポーズ&結婚報告を見たことがある」と回答。また、その中で「不快な気持ちになったことがある」と回答した人はなんと121人と、8割近くにも及びました。
こんなに多くの人が、SNSでの「プロポーズ&結婚報告」で不快に思ったことがあるなんて由々しき事態……。まずは不快になったと回答した人のエピソードを見てみましょう。
キス写真に指輪自慢? 人を嫌な気持ちにさせてしまう投稿とは……?
・ラブラブなのは良いが、チュー写真をたくさん載せているのは気持ち悪かった (まーさん・女性)
・いちゃいちゃし過ぎるのは、公私混同していて気持ちが悪い (ハナモコシのシェネ・男性)
一番回答が多かったのは「いちゃいちゃしすぎて不快!」のコメント。特にキス写真に関しては「こんなところで見せつけなくても……」「会社の人も見ているのに大丈夫なの……?」と、不快と心配が混ざったようなコメントも多々目にしました。
プロポーズされた人は、幸せの絶頂。その気持ちはよくわかるのですが、SNSはあくまで「公共の場」だと捉えるほうがよさそうです。
・高そうな指輪が、自慢されているようで気になった (ちぴさん・女性)
・幸せアピールも詳細すぎると逆にうざい (かずみさん・男性)
・あまりにも長い文章で書く人、自慢が過ぎる人。結婚報告はめでたいけれど、新居の価格帯や新婚旅行でいかに豪遊したかなどは、ちょっと浮かれすぎだな……と思う (derokoさん・女性)
次に多かったのが、「自慢げに見えて不快!」のコメント。豪華な婚約指輪を見せつける写真を載せてみたり、高級レストランでのプロポーズの瞬間の話などを長々と書いてしまったりすると、「自慢したいの?」と思う人も多いよう……。
・元カノも見ているであろうSNSに、二人で手をつないだ指輪が見える画像を投稿しており、なんともいえない気分になった (車が欲しいさん・男性)
・まるで元カノに対する当てつけみたいな内容で嫌な気分になった (ふたばさん・女性)
もう一つ、男性から多く寄せられたのは「元カノへの配慮」に関するコメント! 「公開範囲を間違えて元カノに報告してしまった」というご自身の失敗談や、「元カノもSNSを見ているのにハラハラした」という共通の友人からの声もちらほら。たしかに、いくら幸せいっぱいとはいえ、「もう少し配慮してあげればいいのに」と思ってしまう気持ちもわからなくはないですよね。
その他寄せられたコメントには、「プロポーズまでの自分たちの馴れ初めが長すぎ」「『いろいろあってみんなに迷惑かけたけど……』から始まる自分語りがうざい」という長すぎて読む気になれないパターンや、「そういえば結婚しました!」といった投稿に対して「本人はさりげなく書いたつもりかもしれないけれど、『そういえば』なわけがない」と手厳しい内容も。
爽やかな写真にほっこり。ハッピーな気分になるSNSでのプロポーズ&結婚報告エピソードとは?
ラブラブ写真はNG、長すぎる自分語りはNG、かと言ってさりげなさを装うのもNG……。なかなか他人の目は厳しいものですが、逆に「こんな投稿はハッピーな気分で読めた!」というエピソードはあるのでしょうか……?
・満面の笑みで幸せそうなツーショットは、見ているこちらも微笑ましい気持ちになった (まーさん・女性)
・普段見れないほど穏やかな表情だった (なつ・男性)
・ 二人の笑顔の写真がそっくりだった (うー・女性)
一番多かったのが「笑顔のツーショットにほっこりした!」という回答。「ラブラブ写真」には反感を買う人が多いようでしたが、「爽やかな笑顔」ならOKとのこと。線引きが難しいですが、誰にでも見せられる「公共性」を意識した写真を選べば間違いなさそうです。
・普段のSNS投稿の内容と変わりなく、さらりと結婚を報告されるものが多く、素直に嬉しかったです (tara・女性)
・シンプルな結婚報告 (チワワ・男性)
・二人の指輪だけの写真をアップ(ヒロ・男性)
こちらは先ほどの「不快な結婚報告」の裏返しのような回答。「長ったらしい」よりも、「シンプルに」が好感度の秘訣のようです。また自分たちの顔写真は載せずに、二人の「指輪」の写真だけで報告するのも好感度が高いようです。
でも、なによりも最も多く寄せられた回答がこちら。
・特にない (どろ・女性)
・特にないかな…… (た・男性)
・結婚報告はあくまで「報告」でしかないわけで、それについて特にネガティブともポジティブとも思わない (不動明・男性)
なんと、「特にない」が圧倒的な回答数。他人の結婚報告でハッピーになったことはない、印象にない、というのが現実のようです。結婚は本来幸せなイベントなのに、その報告で不快になることはあっても、ハッピーになることがないとは……。
SNSは公共の場。プロポーズ&結婚報告を投稿するときは、周囲の冷静な目を忘れずに!
ということで、本当に親しい友人なら別ですが、「他人のプロポーズや、結婚報告でハッピーになんかならない!!!」というのが本音のよう。
逆に「不快だった」と言われてしまうプロポーズ&結婚報告に共通していたのは、「SNSは公共の場だ」ということが頭から抜け落ちていること。「投稿する写真に個人情報が写らないように」「公開範囲を間違えないように」といった、SNSの初歩的配慮は当然ですが、親しい友人以外も投稿を見ているのだ、ということを忘れずに写真選びや投稿の文章を考えることが「不快」を防ぐ一番の策となりそう。
結婚は一生に一度の幸せの絶頂……。気合が入ってしまうのはよくわかりますが、「シンプルに、かつ爽やかに」がベストなようです。幸せなみなさま、どうか冷静な目を忘れずに!
いやぁ備えあれば憂いなしですね!
……それではみなさま、よき結婚報告を!
※この記事は2016年11月時点の情報を元に作成されています。
■ イラスト:たきたて玄米(たきたてげんまい)
1988年生まれ。イラストレーター。女性向けのコミカル・シュールなギャグイラスト、少女漫画風のイラスト中心に、様々なテイストで雑誌、書籍、広告、webなどで活動を行う。雑誌「steady.」(宝島社)webメディア「ウーマンインサイト」(小学館)など。
http://takitate-genmai.tokyo/
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