最終回『べらぼう』、泣き笑いのオチからの“拍子木→サブタイトル”が絶妙 「粋」「最高」と反響
『べらぼう』最終回で描かれた蔦屋重三郎の最期。粋と笑いにこだわった蔦重らしい「オチ」が話題に…。

14日放送、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK)で主人公・蔦屋重三郎(横浜流星)の最期が描かれた。エンディングまで見どころを詰め込んだ最終回に称賛が集まっている。
【今回の投稿】最後の全員集合写真
最終回あらすじ ※ネタバレあり
「江戸のメディア王」と呼ばれる、吉原・江戸の浮世絵版元(出版人)・蔦重の波乱万丈な人生を描いてきた本作。
物語最大の悪役・一橋治済(生田斗真)と能役者・斎藤十郎兵衛(生田)が入れ替わり、蔦重らと江戸に真の平和が訪れた。新たなアイデアを生み出し、精力的な活動を続けていた蔦重だが、米食中心の生活によるビタミンB1不足が原因で江戸に蔓延していた「脚気」の症状が。
みるみるうちに弱っていく蔦重だったが、「死んだあと、こう言われてぇのでございます。あいつは本を作り続けた、死の間際まで書を持って世を耕し続けたって」と本屋としての使命をまっとうしたいと馴染みの戯作者・絵師に嘆願、全員が一丸となって、蔦重のために奔走していく。
泣き笑いのラストシーン
ある夜、拍子木の音とともに、枕元に巫女の姿に化けた九郎助稲荷(綾瀬はるか)が立ち、死期が「昼九つ、午の刻」で迎えの合図が「拍子木の音」だと蔦重は伝えられる。
妻のてい(橋本愛)と最後の会話を交わしたのち、午の刻を迎え、ていに抱かれるような形でゆっくりと目を閉じる蔦重。慌てて駆けつけた義理の兄・次郎兵衛(中村蒼)や義弟・喜多川歌麿(染谷将太)、戯作者・絵師らは、蔦重を呼び戻そうと「俺たちは屁だ〜!」「へ!」「起きろー」と叫びながら、蔦重の周りを練り歩く。
その願い通じたのか蔦重は目を開き、「拍子木...聞こえねぇんだけど」とポツリ。その言葉に周囲も「へ?」と驚くオチをつけ、物語は幕を下ろした。
オチの直後に拍子木
こうして完結した本作だが、「へ?」の直後に拍子木が鳴り画面が浮世絵調に変わり、オープニング映像が流れ出す。そうしてラストに最終回のサブタイトルが「蔦重栄華乃夢噺」だと示され、本当の意味で本作の最期を迎えた。
公式SNSでは「1年間、ご覧いただきかたじけ茄子」と綴り、ラストシーンに出演した面々の集合写真を公開。
視聴者も大満足だったようで、「最後の拍子木も粋でした」「伏線回収が素晴らしかったです! こんなに最終回にスッキリした大河ドラマは初めてかも!」「第一話で半鐘を鳴らしまくってから、最終回では屁の踊りから拍子木の音に呼び込まれるように流れ込んできたOPによる大団円まで、最高に見終わって気持ちのいい大河でした」といった好意的な意見が殺到している。
伏線回収も見事
第十代将軍・徳川家治(眞島秀和)が死の間際に告げた「天は天の名を騙る驕りを許さぬ」の言葉通り、最後は天に罰せられ落雷で命を落とした治済。そのそばには、治済の暗躍により獄中で非業の死を遂げた平賀源内(安田顕)を彷彿とさせる「変わった髷」をした謎の人物が立っていた。
さらに幼馴染の元花魁・瀬川(小芝風花)のその後や、市中で何度か見かけていた治済らしき人物がじつは替え玉となった十郎兵衛だったなど、視聴者が気になっていた伏線を最終回で見事に回収した本作。一部では低視聴率を指摘されていたが、筆者を含めた視聴者の満足度は高かったはずだ。
【今回の投稿】全員集合ショット
https://twitter.com/berabou_nhk/status/2000174052972101778
(文/Sirabee 編集部・サバマサシ)
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