

『あんぱん』視聴者から共感殺到したのぶのセリフ 「1番嫌いなセリフ」「わかりすぎてつらい」
26日に最終回を迎えた朝ドラ『あんぱん』。のぶ(今田美桜)のセリフのなかで、最も視聴者の共感が寄せられたという言葉について、脚本家の中園ミホ氏がこのセリフが生まれた“友人の話”を明かした。

26日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『あんぱん』の脚本を手がけた中園ミホ氏が、25日放送の『あさイチ』(NHK)にて『あんぱん』の視聴者から共感が殺到した、のぶ(今田美桜)のセリフについて秘話を明かした。
Xでは、このセリフについてさまざまな声があがった。
「何者にもなれんかった」
この日、VTR出演した中園氏は、鈴木奈穂子アナウンサーのインタビューに応じる形で、作品への思いなどを語った。
多方面で活躍する嵩(北村匠海)に対して、苦悩するのぶが「ときどき思うがよ。うちは何のために生まれてきたがやろうって。精一杯頑張ったつもりやったけど、何者にもなれんかった。そんな自分が情けなくて。世の中に忘れられたような、置き去りにされたような気になるがよ」と涙ながらに語ったセリフだった。
女性たちの思いを代弁
中園氏はこのセリフについて、「じつはあの言葉は、私の同級生が同窓会のときに、ちょっとポツって言った言葉がすごく気になって。『自分が世の中から忘れられたような、置き去りにされたような気持ちになる』って言ったの、友達が。みんなに向かって言っていたんですけれど、みんなも『うんうん』みたいに」と同級生たちが共感していたことに言及。
「ひょっとしたら、のぶもそのなかの1人だったんじゃないのかなと思って。家族のために尽くしたり、夫のために尽くしたり、親の介護をしたりしているうちに、『あれ、自分ってどうなるはずだったっけ』みたいな」と話し、女性たちの思いを代弁して応援したいとの思いを込めたことを明かしていた。
「今の私そのもの」「涙腺崩壊」共感
このセリフについて、Xでも視聴者から「のぶの『何者にもなれんかった』って今の私そのものだからしんどい」「『何者にもなれんかった』共感です。ほんと毎日の色々に追われていつの間にか歳を取ってしまった気がします」「『何者にもなれんかった』わたしもこれは、痛感している」「のぶの『何者にもなれんかった』に涙腺崩壊してしまった」との声が。
さらに「同窓会での友人の言葉なのか~。深い」「わかりすぎてつらい。朝ドラのヒロインがここまで言うなんて」「『何者にもなれんかった』が響いたな。何になりたいのかすらもう分かんなくなっちゃってて、目の前にある箱を仕分けしてる感覚」といったコメントもみられた。
「嫌いなセリフ」反発も
ただ、その一方で「何者にもなれんかった、にそんなに共感する人がいるなんて...。私には1番共感できないよ。世間は承認欲求強いな」「何者にもなれんかった、はあのドラマの中で1番嫌いなセリフです」「共感が多かったって言ってるけど、全然共感できない。たいていの人はそうじゃない?」と反発を覚える人も。
ただ「何者にもなれないってしょんぼりしなくてもいいと思うけどな。別に社会的な特別な人にならなくてもいいし、ならない人がほとんどだよね」「世の中ってそういう何者にもなれなかった沢山の人達が繰り返し紡いだ毎日の上に作られてる」「大半の人が何者にもなれない。それでも懸命にその生を生きるし、そういう人たちで社会は成り立ってる」といった肯定的な意見もみられる。
「『何者にもなれなくてもいい』じゃなくて、夫の功績で『何者かになる』のは、やはり何者かでなくては価値がないと言ってることになるのでは」との指摘も見受けられた。
現代においても根深い悩み
「何者にもなれんかった」現代社会においても根の深いテーマだと思った。
誰しもが「何者」かにならなくてはいけないのか、プレッシャーに感じる言葉でもあるが、一方で、「別に何者かになんかならなくてもいいのに」、と肯定的に考える人もいる。両者どちらの考え方や解釈があっても良いと筆者は思う。それが現代における多様性の在り方だとも考えさせられた。
大事なのは、何か選択をしたときに周りに流されず、自分の心の声を見失わないようにしたい。
執筆者プロフィール
しばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。
現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月100本程度を執筆中。
(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)
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