『あんぱん』視聴者から共感殺到したのぶのセリフ 「1番嫌いなセリフ」「わかりすぎてつらい」

2025.09.26 11:15
提供:Sirabee

26日に最終回を迎えた朝ドラ『あんぱん』。のぶ(今田美桜)のセリフのなかで、最も視聴者の共感が寄せられたという言葉について、脚本家の中園ミホ氏がこのセリフが生まれた“友人の話”を明かした。

今田美桜

26日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『あんぱん』の脚本を手がけた中園ミホ氏が、25日放送の『あさイチ』(NHK)にて『あんぱん』の視聴者から共感が殺到した、のぶ(今田美桜)のセリフについて秘話を明かした。


Xでは、このセリフについてさまざまな声があがった。



「何者にもなれんかった」


この日、VTR出演した中園氏は、鈴木奈穂子アナウンサーのインタビューに応じる形で、作品への思いなどを語った。


多方面で活躍する嵩(北村匠海)に対して、苦悩するのぶが「ときどき思うがよ。うちは何のために生まれてきたがやろうって。精一杯頑張ったつもりやったけど、何者にもなれんかった。そんな自分が情けなくて。世の中に忘れられたような、置き去りにされたような気になるがよ」と涙ながらに語ったセリフだった。



女性たちの思いを代弁


中園氏はこのセリフについて、「じつはあの言葉は、私の同級生が同窓会のときに、ちょっとポツって言った言葉がすごく気になって。『自分が世の中から忘れられたような、置き去りにされたような気持ちになる』って言ったの、友達が。みんなに向かって言っていたんですけれど、みんなも『うんうん』みたいに」と同級生たちが共感していたことに言及。


「ひょっとしたら、のぶもそのなかの1人だったんじゃないのかなと思って。家族のために尽くしたり、夫のために尽くしたり、親の介護をしたりしているうちに、『あれ、自分ってどうなるはずだったっけ』みたいな」と話し、女性たちの思いを代弁して応援したいとの思いを込めたことを明かしていた。



「今の私そのもの」「涙腺崩壊」共感


このセリフについて、Xでも視聴者から「のぶの『何者にもなれんかった』って今の私そのものだからしんどい」「『何者にもなれんかった』共感です。ほんと毎日の色々に追われていつの間にか歳を取ってしまった気がします」「『何者にもなれんかった』わたしもこれは、痛感している」「のぶの『何者にもなれんかった』に涙腺崩壊してしまった」との声が。


さらに「同窓会での友人の言葉なのか~。深い」「わかりすぎてつらい。朝ドラのヒロインがここまで言うなんて」「『何者にもなれんかった』が響いたな。何になりたいのかすらもう分かんなくなっちゃってて、目の前にある箱を仕分けしてる感覚」といったコメントもみられた。



「嫌いなセリフ」反発も


ただ、その一方で「何者にもなれんかった、にそんなに共感する人がいるなんて...。私には1番共感できないよ。世間は承認欲求強いな」「何者にもなれんかった、はあのドラマの中で1番嫌いなセリフです」「共感が多かったって言ってるけど、全然共感できない。たいていの人はそうじゃない?」と反発を覚える人も。


ただ「何者にもなれないってしょんぼりしなくてもいいと思うけどな。別に社会的な特別な人にならなくてもいいし、ならない人がほとんどだよね」「世の中ってそういう何者にもなれなかった沢山の人達が繰り返し紡いだ毎日の上に作られてる」「大半の人が何者にもなれない。それでも懸命にその生を生きるし、そういう人たちで社会は成り立ってる」といった肯定的な意見もみられる。


「『何者にもなれなくてもいい』じゃなくて、夫の功績で『何者かになる』のは、やはり何者かでなくては価値がないと言ってることになるのでは」との指摘も見受けられた。



現代においても根深い悩み


「何者にもなれんかった」現代社会においても根の深いテーマだと思った。


誰しもが「何者」かにならなくてはいけないのか、プレッシャーに感じる言葉でもあるが、一方で、「別に何者かになんかならなくてもいいのに」、と肯定的に考える人もいる。両者どちらの考え方や解釈があっても良いと筆者は思う。それが現代における多様性の在り方だとも考えさせられた。


大事なのは、何か選択をしたときに周りに流されず、自分の心の声を見失わないようにしたい。



執筆者プロフィール


しばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。


現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月100本程度を執筆中。


(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)

関連記事

  1. たった5分でも激変!時間があったら10分で完璧!時間別「簡単メイク直しのやり方」
    たった5分でも激変!時間があったら10分で完璧!時間別「簡単メイク直しのやり方」
    michill (ミチル)
  2. 【このままだと終わりです】マンネリカップルが絶対に見直すべき3つの習慣とは?
    【このままだと終わりです】マンネリカップルが絶対に見直すべき3つの習慣とは?
    ハウコレ
  3. 「俺の彼女ほんとに最高でさ…」彼氏が自慢したくなる彼女の特徴TOP3
    「俺の彼女ほんとに最高でさ…」彼氏が自慢したくなる彼女の特徴TOP3
    ハウコレ
  4. 【星座別】結ばれる♡10月前半、恋が生まれそうな2人ランキング<第1位~第3位>
    【星座別】結ばれる♡10月前半、恋が生まれそうな2人ランキング<第1位~第3位>
    ハウコレ
  5. 「お前が構ってくれないから」浮気を正当化した元彼の末路が最高にスカッとする話
    「お前が構ってくれないから」浮気を正当化した元彼の末路が最高にスカッとする話
    ハウコレ
  6. 【星座別】秋の訪れとともに、モテ期が来る女性ランキング<最下位~第10位>
    【星座別】秋の訪れとともに、モテ期が来る女性ランキング<最下位~第10位>
    ハウコレ

「テレビ」カテゴリーの最新記事

  1. 『あんぱん』最終回まで登場してなかった“名物キャラ”出現に視聴者「まさか」 3ショットも公開
    『あんぱん』最終回まで登場してなかった“名物キャラ”出現に視聴者「まさか」 3ショットも公開
    Sirabee
  2. 磯山さやかオススメの“独特なパンの食べ方” 「そんなアホな」「めっちゃ分かる」の声
    磯山さやかオススメの“独特なパンの食べ方” 「そんなアホな」「めっちゃ分かる」の声
    Sirabee
  3. 小池栄子、夫が“リビングでやること”がストレス 「亭主関白系の家なんで…」
    小池栄子、夫が“リビングでやること”がストレス 「亭主関白系の家なんで…」
    Sirabee
  4. 『ZIP』じつは、食中毒が最も増える10月 その「理由」に水卜麻美アナも注意呼びかけ
    『ZIP』じつは、食中毒が最も増える10月 その「理由」に水卜麻美アナも注意呼びかけ
    Sirabee
  5. あの、岡村隆史とタロットで相性占いも“衝撃の結果” 「どうしたらいいんですか?」
    あの、岡村隆史とタロットで相性占いも“衝撃の結果” 「どうしたらいいんですか?」
    Sirabee
  6. 10回以上、ホテル密会してた前橋市長の会見VTR見て… 杉村太蔵氏がこぼした“本音”が話題に
    10回以上、ホテル密会してた前橋市長の会見VTR見て… 杉村太蔵氏がこぼした“本音”が話題に
    Sirabee
  7. 豆腐の角に頭ぶつけて…恋川春町が“戯作者らしい最期” 松平定信の声にならない演技に「泣きました」
    豆腐の角に頭ぶつけて…恋川春町が“戯作者らしい最期” 松平定信の声にならない演技に「泣きました」
    Sirabee
  8. 『DayDay』川田裕美の“アナウンサーらしかぬ発言”に… 視聴者「びっくり」「言うよね」
    『DayDay』川田裕美の“アナウンサーらしかぬ発言”に… 視聴者「びっくり」「言うよね」
    Sirabee
  9. 東ブクロが交際した8人の芸能人 “元有名アイドル”に続き、実名を告白…「全員お世話になった方」
    東ブクロが交際した8人の芸能人 “元有名アイドル”に続き、実名を告白…「全員お世話になった方」
    Sirabee

あなたにおすすめの記事