「今まさにSNSで起こっていることと重なる」 『全決』8話、絶望した神の“選択”に胸痛める人が続々…
『全領域異常解決室』8話では「SNSでの誹謗中傷による悲劇」が判明。月読命の人間への怒りと絶望が反響を呼んでいる。
27日放送『全領域異常解決室』（フジテレビ系）では佃未代（石田ひかり）こと月読命（ツクヨミノミコト）の「悲劇」が描かれ、大きな話題を呼んでいる。
「全決」とは ※ネタバレあり
八百万の神々が人間に転生し普通に生活しているなかで、「神が特殊能力で起こした怪事件」の解決に奔走するのが世界最古の捜査機関「全領域異常解決室」（全決・ゼンケツ）だ。
全決メンバーも人間に転生した神々だと判明。興玉神（オキタマノカミ）の生まれ変わりが室長代理・興玉雅（藤原竜也）、天宇受売命（アメノウズメノミコト）の生まれ変わりが雨野小夢（広瀬アリス）など、それぞれの「正体」も明かされている。
世間を騒がせた「カミカクシ（神隠し）」事件の真相が、神の魂・記憶を消す別れの儀式「事戸（ことど）渡し」で人間に転生した神を消していたと判明。犯人とされるヒルコと全決の全面戦争が激しさを増していた。
月読命は敵？
8話では、ヒルコによるカミカクシ事件が解決しないなかで、今度は東京で4件の連続餓死事件が発生。その犯人は、かつて雨野（天宇受売命）の命を救った佃（月読命）だった。
佃は、SNSで根も葉もない誹謗中傷をされ自殺に追い込まれた娘の恵真（太田夢莉）の復讐のため、ヒルコと関係する謎の人物・寿正（野間口徹）と取引をして「ウソの書き込みをした4人」を特定、時間を操る特殊能力「月の力」で時間を加速させ餓死させていたのだ。
しかし、誹謗中傷の発端となった書き込みをした高橋亘来（水石亜飛夢）に返り討ちにあい、瀕死の重傷を負ってしまう。
月の力は使わず...
駆けつけた興玉らに、月の力で時間を戻して傷を治すよう迫られた佃だが「戦やってたころのほうが、まだ...人の心ってもんがあったよね」と本心を吐露し、「もういい」と自身の治療を拒否する。
さらに自らに「事戸渡し」をおこない月読命は消滅、娘を想いながら母・佃未世としてこの世を去った。
人間に絶望した姿に反響
SNSの誹謗中傷による自殺、残された家族の苦悩など、現代の大きな問題を取り上げた今回。「人間に絶望した」月読命の姿に視聴者からもさまざまな意見が寄せられている。
「ねえ待って辛すぎる、神が世界に絶望して自ら神を辞めちゃうの、生まれ変わるの辞めちゃうの悲しすぎる、こんな世界で申し訳ない」「月読命、かわいそうだった 神様が絶望するほどの世の中...」「神様が本当にいるなら、ドラマのように人間に絶望してそう」との声が。
また「凄まじい回だった...。今まさにSNSで起こっていることと重なる。絶望の中で事戸を渡した月讀命のことを思うと本当に胸が痛い」「『戦やってた頃のほうが人の心があった』このセリフ、今までのSNSの誹謗中傷に警鐘を鳴らす系のドラマで一番刺さった...。やっぱ神様に言われちゃうと胸が痛い」とSNSでの誹謗中傷問題に触れる声も目立つなど、考えさせられた人は多かったようだ。
（文／Sirabee 編集部・サバマサシ）
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