地元ライターがこっそり教える「花の穴場スポット」【奈良県大和郡山市】
奈良県北部に位置する大和郡山市は、日本有数の金魚の生産地で、中心街の随所には様々な水槽が設置されており、金魚たちが地元の人だけでなく観光客も楽しませてくれます。
また、毎年夏になると『全国金魚すくい選手権大会』が開催され、日本全国から金魚すくいの強者たちが集結することで知られています。過去には海外からの参加者もいたほどです。
今回は、そんな郡山にある『松尾寺』をご紹介します。なお、写真は筆者が2021年の7月に撮影したものです。
日本最古の厄除け寺
画像:東ポチ
『松尾寺』は、矢田丘陵の南端に位置し、“日本最古の厄除け寺”ともいわれています。『松尾山縁起』によると、奈良時代の718年(養老2年)に天武天皇の皇子・舎人親王(とねりしんのう)が、厄年である42歳を迎えた際に、その厄除けと『日本書紀』編纂の完成を祈願して松尾寺を建立したと伝えています。
ちなみに奈良県明日香村にある『岡寺』は“日本最初の厄除け霊場”といわれており、奈良県内だけで“古刹の厄除けスポット”が2ヶ所もあります。
画像:東ポチ
現在の本堂は、室町時代の1337年(建武4年)に再建されたものと考えられています。本尊の千手千眼観世音菩薩(別名『やくよけ観音』)は秘仏で、毎年11月3日のみ開扉されます。
画像:東ポチ
室町時代以降、松尾寺は修験道当山派の拠点としても栄えたそうです。
松尾寺はカサブランカの名所
画像:東ポチ
厄除け寺である松尾寺ですが、毎年7月頃になると境内のカサブランカが見頃を迎えます。
画像:東ポチ
カサブランカはユリの一種です。花が大きくて香りも強いため、“ユリの女王”とも呼ばれています。
画像:東ポチ
カサブランカという名前は、モロッコの都市・カサブランカが由来という説が有力のようです。
画像:東ポチ
境内にある三重塔は、1888年(明治21年)に再建されたものだそうです。 ※諸説あり
<施設詳細>
松尾寺
住所:奈良県大和郡山市山田町683 松尾山
電話番号:0743-53-5023
拝観時間:9:00~16:00
休日:なし
入山料:無料
駐車場:無料(約100台)
松尾寺にはバラ園もあります。バラの花は毎年5月中旬~6月上旬に見頃を迎えます。こちらも必見です!(取材・文/東ポチ)
【画像】
※ 東ポチ
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