普段は見られない「冬の京都」が楽しめる特別イベントがすごい…♡
秋や春の賑やかな観光シーズンとは違い、落ち着いた雰囲気の冬の京都。そんな冬の京都で毎年行われている『京の冬の旅』をご存知ですか?
今回は、『京の冬の旅』の魅力や、“非公開文化財特別公開”の中から注目の寺院をいくつかピックアップしてご紹介! 冬の京都のお出かけ先の参考にしてくださいね♡
※新型コロナウイルス感染拡大の状況、社会情勢等により『京の冬の旅』が中止または内容変更となる場合があります。
「京の冬の旅」とは?
画像:京都市観光協会
毎年1月〜3月半ばにかけて開催される『京の冬の旅』。文化財や伝統文化・産業などの奥深い京都の魅力を伝え、ゆっくり京都観光を楽しむことのできるキャンペーンです。
(1)今年のテーマは「建築の美」「茶人ゆかりの禅寺」
画像:京都市観光協会
『京の冬の旅』の中でも特に人気なのが、普段見ることのできない文化財を鑑賞することができる“非公開文化財特別公開”。今年は『建築の美』&『茶人ゆかりの禅寺』と題して、1月8日(土)〜3月18日(金)の期間(※)に14ヶ所の寺院が公開されます。(※一部公開期間の異なる場所や、拝観休止日あり。)
通常だと全く中に入れないお寺や、誰もが知っている有名なお寺の非公開場所などの拝観が可能! 1度公開されても次の公開は数十年後……なんてこともあるので、気になる公開箇所はこの機会にぜひ拝観しておきましょう。
(2)事前予約で密を避けて拝観!
“非公開文化財特別公開”では、コロナ禍の密を避けるため、インターネットによる事前予約優先制を昨年度の公開より採用しています。
当日空きがあれば予約無しでも拝観可能ですが、拝観者の来場状況によっては待ち時間が発生する場合もあるので事前の予約がおすすめです!
(3)スタンプを3つ集めて”ちょっと一服”
“非公開文化財特別公開”の14ヶ所のうち3ヶ所を拝観してスタンプを集めると、指定されたカフェや甘味処などで”ちょっと一服”(お茶とお菓子など)の特典が受けられます。
1日で一気にまわっても、期間中に少しずつまわってもOK! お寺めぐりをした後は温かい飲み物や甘味でほっこりしてみて♡
注目の公開箇所1:境内奥に秘められた寺宝と鮮やかな襖絵「智積院」
画像:中村ゆか
全国に約3,000の末寺をもつ真言宗智山派の総本山である『智積院』。【1期】1月8日(土)〜30日(日)と【2期】1月31日(月)〜2月28日(月)で特別公開の内容が変わります。
1期に公開されるのは、『密厳堂(みつごんどう)』、『三部権現社(さんぶごんげんしゃ)』、『求聞持堂(ぐもんじどう)』などが並ぶ、境内最奥の秘められたエリア。『京の冬の旅』初公開で、通常であれば一般の拝観者が入ることはまずできません。
画像:中村ゆか
『三部権現社拝殿』内部の天井で睨みをきかせる迫力満点の『龍図』は必見!
『求聞持堂』には記憶力を高めてくれると伝わる虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)が本尊に祀られているので、こちらへのお参りも忘れずに。
画像:京都市観光協会
第2期には貴賓館にあたる『宸殿』にて、『婦女喫茶図』などの襖絵が公開されます。描いたのは京都画壇の巨匠といわれる堂本印象で、鮮やかな色使いやデフォルメが特徴的。寺院の襖絵としては珍しいモダンな作品です。
第1期と第2期で全く異なる雰囲気を味わえる『智積院』。時期を超えて2度訪れたくなる公開箇所です。
注目の公開箇所2:秀吉が降参した鳴虎図が残る「報恩寺」
画像:京都市観光協会
『鳴虎(なきとら)』の通称で知られる『報恩寺』。通常では寅年の1月1日〜3日に特別拝観が行われていますが、2022年は『京の冬の旅』の特別公開で1月8日(土)~3月18日(金)まで拝観することができます。
画像:京都市観光協会
鎌倉時代を代表する仏師・快慶の作と伝わる本尊『阿弥陀三尊像』など、貴重な寺宝が残る『報恩寺』ですが、特に有名なのが『鳴虎図』。
かつて寺を度々訪れていた豊臣秀吉がこの虎図を気に入り聚楽第に持ち帰ったところ、夜ごとに絵の中の虎が鳴くので眠れず、たまらず寺へ返したという逸話が残っています。
2022年3月18日(金)まで、この『鳴虎図』(複製)のほか、通常博物館に寄贈されており、お寺での公開は初となる重要文化財の『大黒天像』が公開されています。
画像:京都市観光協会
ほか、客殿前の枯山水庭園や、平安時代後期に造られ“撞かずの鐘”として悲話を伝える梵鐘など、見どころの多い『報恩寺』。寅年の今年こそ訪れておきたいお寺です。
注目の公開箇所3:高さ日本一の木造楼門に上れる!「東本願寺 御影堂門」
画像:京都市観光協会
京都の人からは「お東さん」として親しまれている『東本願寺』。世界最大級の木造建築『御影堂(ごえいどう)』などが並ぶ境内の入口にそびえるのが『御影堂門(ごえいどうもん)』です。
高さ約27mの日本一高い木造楼門であり、“類まれな規模と高い格式を備えた近代木造寺院建築”として2019年重要文化財に指定されました。
画像:京都市観光協会
今回の特別公開では、通常は下を通ることしかできない門の楼上が『京の冬の旅』初公開。楼上内部には釈迦如来と弥勒菩薩、阿難尊者(あなんそんじゃ)の三像が安置されています。
画像:京都市観光協会
京都のメインストリートである烏丸通りを面にして構える門の楼上からは、遠くには東山連峰、南側には京都タワーなど、京都市街の眺望を楽しむことができます。
通常より公開されている阿弥陀堂門や鐘楼、手水屋形などの重要文化財も見どころです!
普段お寺に行かない人にも◎ 僧侶のご案内付き拝観
画像:京都市観光協会
「お寺にあまり行ったことがない……」「お寺に行ってもどこを見ればいいのかわからない……」そんな方には僧侶のご案内付き拝観がおすすめ! 僧侶の方が公開箇所についてわかりやすく解説してくださいます。
画像:京都市観光協会
僧侶のご案内付き拝観が行われるのは『西本願寺 書院』と『醍醐寺 五重塔』の2ヶ所。いずれも日が限定されているため、『京の冬の旅』ホームページで設定日を確認してくださいね。
ご案内付き拝観は人気なので、興味がある方は早めのご予約を!
<詳細情報>
第56回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開
公開期間:2022年1月8日(土)〜3月18日(金)10:00〜16:30(16:00受付終了)
料金:800円
※一部公開期間や料金が異なります。詳しくはホームページをご覧ください。
※『智積院』は、9:00~16:30(16:00受付終了)/『東本願寺 御影堂門』は【1・2月】10:00~16:00(15:30受付終了)【3月】10:00~16:30(16:00受付終了)
※僧侶ご案内ツアーや、その他公開箇所についてはホームページをご確認ください。
※『智積院』(通常公開部分含む)900円/僧侶が案内する特別拝観『西本願寺 書院』2,500円/僧侶が案内する特別拝観『醍醐寺 五重塔』1,500円(別途通常拝観料要)
詳細は『京の冬の旅』ホームページをご確認ください。
テーマに合わせて特別公開箇所などを巡る定期観光バスの特別コースも! 効率的かつ快適にお寺を巡りたい方や、お1人様にもおすすめです♡(文/中村ゆか)
【画像・参考】
※ 京都市観光協会/中村ゆか
最新の情報は京都市観光協会にお問い合わせください。
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