「壁にぶつかったことはない」ひろゆきが語る“夢を叶える秘訣” 20代・30代がビジネスで成功するための心得
2023.03.17 18:00
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YouTube、テレビなど様々なメディアで活躍する実業家の“ひろゆき”こと西村博之氏。巨大掲示板「2ちゃんねる」、「ニコニコ動画」、「4chan」を手掛けるなど、多くの功績を残してきた彼に、今回は、20代・30代の若い世代がビジネスで成功するための心得、夢を叶える秘訣を聞いた。
ひろゆきの仕事のモットー
― 昨年から引き続きABEMA『モデルプレスカウントダウン』(毎週月曜21時30分~)をはじめ、様々なテレビ・WEB番組などメディアで活躍されていますね。ひろゆき:コロナがあってから、リモートで起用しやすい人がメディアで使われるようになったことが大きいですね。リモートでいろんな出演があったので、じゃあ他のものもこの人に頼んでみようか、という感じで広がっていった感じがします。で、実際僕はそんなに面白いことを言うわけでもないので、多分そろそろ飽きられるんじゃないかなとも思いますけど(笑)。
― まだまだいろんなひろゆきさんを拝見したいです!特に昨年はテレビ出演が多かったと思いますが、様々な日本のメディアに出演されたこの1年、どんな感想をお持ちになりましたか?
ひろゆき:やっぱり日本のテレビの人たちはすごく優秀で真面目に頑張ってるなと。でも、すごく頑張ってる個人の能力が、給料にはそんなに反映されない構造になっていたりするので、そりゃあYouTubeの放送作家とかやりたくなるよなっていう感じはしました。
― ひろゆきさんも裏方を経験されているからこその視点ですね。ひろゆきさんがお仕事される上で意識していることやモットーはありますか?
ひろゆき:心がけてるというわけではないんですが、例えば番組に呼ばれたときには、自分がキャスティングされた以上はそれなりのものを作るために気を使ったほうがいいのかなとは思っていたりします。
僕もインターネットの番組で制作側をずっとやっていたので、この番組はこういう目的で作っていて、こういう映像を撮りたいんだなというのを割と忖度して動いていたりするんですよね。まあ癖みたいなもので。だから割と使われやすいのかもしれない。僕がどう見えるかということよりも、全体でどうあるべきかということは考えていますね。
ひろゆき、ビジネスで成功するには「妬まれないように生きたほうがいい」
― エンタメ業界に限らず、これまでひろゆきさんが出会ってきた方の中で、特にビジネスにおいて感銘を受けた方はいますか?ひろゆき:最近はなかなか新しい出会いがないんですけど、『モデルプレスカウントダウン』をきっかけにDJ社長と何回か話をするようになって、「だからこんなことを考えてるんだ」と理解できるようになりました。そうすると、優秀さがすごくわかったんです。たぶん話さなかったら“ただのおかしなヤツ”にしか見えてなかったと思うんですよね(笑)。そういう意味で誰かを深掘り出来る機会があると、人の優秀さがわかるので面白いなあと思います。
― モデルプレスには、20代から30代の読者が多いのですが、その世代の方がビジネスで成功するために大切なことは何だと思いますか?
ひろゆき:妬まれないように生きたほうがいいんじゃないかなと思います。
― というのは?
ひろゆき:やっぱり成果を出すと足を引っ張る人たちというのが現れるんですよね。20代前半だと若手ですから「すごいね、頑張ったね」ってなるんですけど、30代に差し掛かった時に、「自分が成果を出すよりもこいつの足を引っ張った方がいい」という考え方をする人たちっていうのが結構出てくる。そこに巻き込まれないような"政治力”を早めに覚えておいたほうが安全なんじゃないかなあと思います。
― なるほど。周りと上手く渡っていけるような力が大事になってくる。
ひろゆき:周りと上手く調整できているはずだったんだけど、足をすくわれるとか、成果を上司に持っていかれるとか、成果が自分自身に報酬として返って来ないとか。それなのに「それは仕方ないよね」と諦めちゃう人がいるんです。なのできちんと成果が評価されて、報酬として自分に戻ってくるようにするにはどうしたらいいのか考えたほうが、より幸せになれるんじゃないかなという気がします。
― ひろゆきさんが20代30代の頃、お仕事をされてる時ってどんな感じでした?
ひろゆき:僕は働くのが好きではなかったので、そんなにちゃんと働いたこともないままこうダラダラと適当に暮らしていたんですよ。だからあまりアドバイスできるようなこともなくて…すいません。
― これから若い方が日本で活躍していくために大切だと思うことはありますか?
ひろゆき:外国アレルギーを早めに治しておいたほうが得な気はします。日本の経済が良くない状態でも、外国では結構上手くいっているという人は多い。なので海外の人に商品を買ってもらえるような仕組みを作ったり、早めに海外に行ったりするほうが良いよねっていう意識を向けられると良いんじゃないかなと思います。
― ひろゆきさんはYouTubeの生配信をはじめメディアでも様々なジャンルのトークや討論をされていますが、インプットの時間はどのように作っているんですか?プライベートと仕事時間の両立の仕方のコツがあったら教えてください。
ひろゆき:そんなに忙しくないというのもあるんですけど、基本的にフランスにいる時の仕事はリモートなんです。日本にいると、例えばテレビの収録なら、1時間前に現場に入っていたりするんですけど、放送自体は30分だったり。その30分番組のために1時間ぐらい収録して、それが終わった後も多少打ち合わせをして、プラス移動時間も合わせるとやっぱり半日くらい拘束されるんですよね。でもリモートだと収録が1時間ならきっかり1時間で終わり!っていう感じなので、すごく時間の融通が効く。
フランスからリモートで仕事をしていると、割と自由な時間が多いので、そういう時に暇つぶしでネットを見たりしています。だからみなさんが思っているほど忙しくないんですよ。あと今日は京浜東北線に乗って来たんですけど、その間にネットを見たり。そんな感じですね。
ひろゆきの”夢を叶える秘訣”
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、ひろゆきさんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」もしくは「怒りを乗り越えたエピソード」を教えてください。ひろゆき:ほんとないんですよね。僕が怒ったことって何かあったか、最近ひげおやじさんと話をしたときに聞いたんですけど、10年前くらいに飲み屋で一回怒ったのを見たって言われたくらい。本当に怒ることがないんですよ。大抵のことはどうでもいいと思えるので、何かを乗り越えるような経験がないまま大人になってしまいました…すいません。
― 壁にぶつかったり、高い目標を目指すときはどんな心持ちでいるんですか?
ひろゆき:壁にぶつかりそうになったら、「あ、これは上手くいかないからやめよう」とさっさと辞めちゃうんですよね。壁に当たる前に方向転換をする。
壁にぶち当たる人って、何かプロジェクトを進めるときに、いろいろなお金や時間を投資して、これは失敗だと明確になってから辞めるんです。でも僕はいろいろな投資をする前に、「これやっぱ上手くいかないわ」ってすぐ辞めちゃうんですよね。諦めが早いので、逆に壁にぶち当たるみたいなダメージを受けることはほとんどないっていう。
― 引き際が肝心、と。
ひろゆき:借金もしないしお金をかけて事業を大きくするとかも僕はやりたくないので、あまり大きな失敗をしないというか。する構造になってないって感じですかね。
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、ひろゆきさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。
ひろゆき:友達に相談するほうが多分うまくいかない時代な気がするんですよね。同じようなことをして、同じような生活をしている人に相談しても同じような結論にしかならない。
例えば、パリで美容師をやっている日本人って結構いるんですけど、すごくいいお給料をもらってるんですよね。でも日本で20代、30代の美容師の方って、ものすごく低いお給料で働いてたりするじゃないですか。長時間労働で、みたいな。でもフランスでは普通に年収600万超えみたいになっているんです。他の国に行ったら実はその技術ってすごく価値があるんだよっていうことも、他の国の生活を知っている人にしかわからないんです。だから日本の中で同じ美容師の友達と話をしても、「キツいよね、大変だよね」で終わっちゃうじゃないですか。
今はネットやいろいろな場所でどんな人とも知り合える時代なので、ほかの人の行動を真似てみたり、相談相手を友達以外に作る癖を作ったほうがいいんじゃないかなと思います。
― とても勉強になるお話、ありがとうございました!
(modelpress編集部)
西村博之(にしむら・ひろゆき)プロフィール
1976年、神奈川県出身。中央大学在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設。2005年に株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し動画配信サービス「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表し、2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人になった。現在はYouTubeでの生配信を中心に、テレビ番組や雑誌など多くのメディアで活躍している。
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