モデルプレスのインタビューに応じた堀江貴文氏、ヒカル(C)モデルプレス

ヒカル×ホリエモン“炎上”きっかけにタッグ決定 餃子店が「絶対に上手くいく」と確信する理由<「近未来餃子H」インタビュー>

2022.12.26 17:00

YouTuberのヒカルとホリエモンこと堀江貴文氏が26日、共同でプロデュースした餃子店「近未来餃子H」を東京・渋谷肉横丁にオープン。モデルプレスでは、2人がタッグを組んだ経緯や、インフルエンサーマーケティングの将来性について聞いた。

ヒカル&ホリエモン、タッグ組んだ経緯明かす

ヒカル、堀江貴文氏(C)モデルプレス
ヒカル、堀江貴文氏(C)モデルプレス
― 改めて、お2人がタッグを組んだ経緯から教えてください。

ヒカル:経緯は、ノリです(笑)。 YouTubeの会話の中で決まりました。

堀江貴文氏:お店の屋台のときだ。

ヒカル:そうです。以前、堀江さんが餃子屋を巡って軽く炎上したことがあって、「それだったら、餃子を出したら面白いんじゃないんですか?」っていうノリからスタートしました(笑)。

堀江貴文氏:そうそう。それに、俺も餃子やりたかったのよ。

ヒカル:僕もこれまで飲食業の経営をやっていて全部上手くいっていたので、飲食には自信がありましたし、流れで決まったことだったんですが「これは乗っかるべきだ」と思いましたね。堀江さんと関われるんだったら、それ以上のことはないと思っていたので、やろうと決めました。

― ヒカルさんは、ファミリーレストラン「ジョイフル」とのコラボメニューを開発したことでも話題となっていましたね。

ヒカル:上手くいきましたね。600万食とかいったので。

堀江貴文氏:すごいよね!「ジョイフル」が好きだったことが1番大きいよね。

ヒカル:そうですね。本当に昔から行ってたので。

堀江貴文氏:そういうストーリーが大事だからね。

ヒカル:でも、僕はやっぱり美味しいものを「美味しい」って言うんです。今回の餃子も、実際に本当に美味しいんですよね。餃子以外のメニューがそもそも美味いので、ここのプロデュースも絶対に上手くいくという確信があります!

ヒカル&ホリエモン、タッグすることの強みとは

「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
― 今回お2人がタッグを組む上で、難しいと感じた部分はありますか?

堀江貴文氏:難しいところある?

ヒカル:あんまりないと思います!

― では、タッグすることの強みを教えてください!

ヒカル:まず、すごく広い層にリーチができるっていうのは強いところなんですよ。

堀江貴文氏:そうだね。

ヒカル:堀江さんが持ってる層と僕が持ってる層って全然違うと思うので。若い人も来るし、若くない人も来るので、それってなかなかないと思いますね。

堀江貴文氏:結構広いよね

ヒカル:広いですね。

堀江貴文氏:ほとんどカバーしてるんじゃねぇかってぐらい。

ヒカル:だから、集客という点においては全く困らないと思うんですよね。あとは中身さえ良ければ結局残ると思うので。

堀江貴文氏:俺はもう1つ、これからの飲食店は「コミュニケーション」が大事なポイントだと思っていて。もちろん美味しい料理を出すのは当たり前だけど、今の世の中情報が溢れてるから、美味しい料理を作らないほうが難しいぐらい身も蓋もない時代。(ヒカルは)アパレルもやっているでしょ?「ReZARD」って。

ヒカル:やってます。

堀江貴文氏:あれなんか、まさに身も蓋もないビジネスモデルなんですよ。要は、アパレルとかをそんなに知らない人が作れちゃうわけ。

ヒカル:実際そうですね。僕ファッションセンスゼロですからね。

「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
堀江氏:今は“いい素材をどこで揃えて、それをどこの工場で作っている”っていう情報が出回っているから、「これぐらいのスペックのものを、これぐらいで作ってください」っていうことはできるんですよね。そうすると、あとはどういう風に中抜きをしていくのかとか、ブランド価値をつけて高く売るのかとか、多分それだけの差でしかない。極論すると、GUとルイヴィトンが同じものを出せるわけ。でも値段は何十倍も違うわけじゃん、っていう時代なんだよ。

だから、例えばインフルエンサーのDtoC(ダイレクト・トゥ・コンシューマー/※仲介業者の経由・店舗販売をせず自社のECサイトなどから直接顧客に販売するビジネスモデル)のブランドにして、中抜きコストとかを抑えて、でもブランディング力やブランド力があるから、ちょっと高めに売れるわけじゃん。そしたら店舗もないし、「DtoCだから結果として安く売れる」っていう話になるじゃない?みたいなこと。それはアパレルだけじゃなくて飲食でも起きているし、「美味しいものは作り放題」っていう時代になっていることを気づいていない人たちが大半なんだよね。

美味しいものはよっぽど下手打たなければできるんですけど、その先のコミュニケーションが僕は大事だと思っていて。コミュニケーションっていうのは、会話もそうだし、そのお店の内装なんかもそうで。この(店の)内装がなんでこうなってるかっていうと、餃子を動画や写真で撮ろうとしても、みんな一緒じゃん。他の餃子屋さんと差がない。

ヒカル:差がないっすね。個性もない。

堀江貴文氏:(餃子は)ちょっと茶色いものじゃない?だから、美味しそうに見えないんですよ。いわば”映えない“んですよね。だから、映える要素を作ってあげないとコミュニケーションが取れない。

「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
ヒカル:結局、LINEやインスタで言いたくなるかってことですもんね。

堀江貴文氏:そう!そのためには何かしなきゃいけない、じゃあ内装を頑張るしかない、みたいな感じ。このネオンサインの内装は色んな場所で全部違うようになっているんだけど、わざとそうしているわけです。この内装と一緒に餃子の写真を撮るとか、そういう風にしないとコミュニケーションの取りようがないんですよね。

ヒカル:実際にそうですよね。

堀江貴文氏:今回は、お酒が好きな人たちのために、クライナーとかコカボムとかも置いてみたり。

ヒカル:他の餃子屋さんには置いていないですもんね。

堀江貴文氏:オリジナルのシャンパンとかを置くというのも、コミュニケーションの一貫なんですよ。コミュニケーションを取れるツールをいかに用意するのか。だから、あとは最後は人だと思っていて、「下剋上」(※ヒカルが開催した企画「下剋上!!~人生最後の一攫千金~」)に出てた人とかがいるといいね。

「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
ヒカル:たしかに、ちょっと有名なやつがいるだけでいいですね。

堀江貴文氏:氣志團の(綾小路)翔くんがお店やってたの知ってる?「masurao六本木」ってクラブをやっていたんだけど、そこには実際に氣志團のメンバーとかもいるから、氣志團ファンが集まる。

ヒカル:それはファンからしたら嬉しいですよね。

堀江貴文氏:その方がバイトも集まるし、「飲食で美味しいものさえ出していれば勝てる時代」っていうのはこれから変わると思う。だから、スタッフもコミュニケーション能力が高い子を雇いたい。YouTubeをやってる子とかでも良いし、役者をやっていて有名になりたい子とか!

ヒカル:そっちのほうが合ってますよね。

堀江貴文氏:お客さんもその方が良いと思うので、積極的に雇いたいな。

ヒカル:僕は詳しいことはよくわかんないんですけど、何かをやるときに「それが上手くいくかいかないか」っていうのだけ、なんかわかるんですよ。直感的に「上手くいきそうだな、これ」みたいな。それは絶対上手くいくなって思っているんで、僕は広め続けていくこと、YouTubeで取り上げ続けていくことが大事かなって思ってます。

結局それが僕の1番の武器なので、そこを担う。飯を食う動画もめっちゃ多いので、その度にここ(「近未来餃子H」)を使ってたら、それだけで多分(視聴者は)来たいってなると思うんで。

ヒカル&ホリエモン、今後の展望は?

堀江貴文氏、ヒカル(C)モデルプレス
堀江貴文氏、ヒカル(C)モデルプレス
― 最後に、お2人の今後の展望を教えてください。

ヒカル:飲食業をやってみて思ったのが、やっぱりもっと広めたい。安いものを売るとたくさんの人に届くので、YouTubeをやっているときとは違う感謝をされるんです。YouTubeって無料なのでそれでも感謝はされるんですけど、何か物を売って感謝されるという感覚は飲食が初めてだったので、すごい嬉しいんです。たくさんの人にこの味を知ってもらって、それが美味しかったって言ってもらいたいっていうのは、正直あります。だから、できるだけ多くの人に届けたい。

堀江貴文氏:僕は日常の中で色んな人たちと関われて、美味しいものを食ってワイワイできるような価値を提供していくっていうのが必要だと思っています。最近は1人焼肉とかも流行っているじゃないですか。それはそれで良いんだけど、もっとコミュニケーションできる場所があってもいいんじゃないかって。

「近未来餃子H」食事(C)モデルプレス
「近未来餃子H」食事(C)モデルプレス
ヒカル:ここで友達や仲間を見つけられたらいいですよね。距離も近いし!

堀江貴文氏:横丁だしね!そういう場にできればいいなと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

「近未来餃子H」店舗概要

「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
「近未来餃子H」店内の様子(C)モデルプレス
・店舗名:「近未来餃子H」
・オープン日:2022年12月26日
・住所:東京都渋谷区宇田川町13-8ちとせ会館2F(宇田川交番近く)

<「近未来餃子H」アルバイト募集>
詳細は公式サイト・SNSにて

「近未来餃子H」メニュー一覧(提供写真)
「近未来餃子H」メニュー一覧(提供写真)

ヒカルプロフィール

1991年5月29日、兵庫県生まれ。 YouTuber、実業家。本名は、前田圭太。

2013年、ゲーム実況チャンネル「Hikaru Games」を開設し、YouTuberデビュー。2016年、現在のメインチャンネルとなる「ヒカル(Hikaru)」を開設。テンポの良いトークと異彩を放つ企画で、たちまち大ブレイク。YouTube チャンネル登録者数100万人/200万人到達の国内最速記録(当時)を打ち立てた。また、グループYouTuber「Next Stage(ネクストステージ)」を結成し、楽曲リリースやファッションショー出演など、さまざまなパフォーマンスを披露。2019年にはアパレルブランド「ReZARD(リザード)」を創業。現在、「ヒカル(Hikaru)」のチャンネル登録者数は489万人、総視聴回数は44億回を超える(※26日現在)。国内トップクラスのYouTuberとして活躍中。

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)プロフィール

1972年10月29日、福岡県⼋⼥市⽣まれ。実業家。現在は、ロケットエンジンの開発を中⼼に、スマホアプリのプロデュース、有料メールマガジン「堀江貴⽂のブログでは⾔えない話」の配信、会員制コミュニケーションサロン「堀江貴⽂イノベーション⼤学校」の運営など、幅広く活躍。YouTubeチャンネルの登録者数は150万人を突破(※26日現在)している。

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